ダブル・プロット (講談社文庫)

  • 講談社 (2011年2月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (488ページ) / ISBN・EAN: 9784062768801

作品紹介・あらすじ

幻のコンビ作家 岡嶋二人、最後の新作!?
解散から22年、著者も驚く未収録作品発見!
オカジマフタリを読まずして、ミステリー好きを名乗るな!

若い母親が死んだ真相と赤子の行方、フィルムに記録されていた驚くべき殺人手口、遅れて配達された年賀状に隠された犯罪……日本ミステリー界の至宝・幻の名コンビ岡嶋二人による傑作短編集。既刊の『記録された殺人』に、表題作を含めた3編の未収録作品を加え、再編成した文庫オリジナル。――解説 井上夢人&新保博久

みんなの感想まとめ

多様なテーマが詰まった短編集は、岡嶋二人の独特なミステリーの魅力を再確認させてくれます。未収録作品を含むこの再編集版では、特に「迷い道」が印象的で、誰にでも起こりうる恐怖を巧みに描写しています。各短編...

感想・レビュー・書評

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  • まずます面白く安定感もあるが、今まで読んだ3作が面白過ぎたかな。

    惜しいのは②と③。
    この短編シリーズをあと、5、6編創ることができていたら、一冊の本になり、統一感もあったのに。

    そして、表題作の⑨。

    短編としては?だったが、あとがきと合わせて、作家としての品位・良心を感じる。

    そもそも、⑨がなければ②も③も文庫として出されてない可能性が高いので、本著を読めたこと自体、ラッキーでした。

    ①記録された殺人
    会社を訪問してきた男が死んだ。入れ替わり登場する関係者たちの証言は、一緒に分析フィルムを見せられているよう。
    ②こっちむいてエンジェル
    伸子は担当作家から連絡を受け、自宅に原稿を取りに行ったが、原稿はできていず、赤ん坊を抱いた若い女性が。
    ③眠ってサヨナラ
    きた!伸子は目を閉じた。編集長が言ってきた『舞台考証』のページ。昨日事故死した同僚、真由美の担当だった。
    ④バット・チューニング
    担当ミュージシャンの演奏に同行していた木暮に、近くで起きた銀行強盗のニュースや、社長からのすぐ戻れ、電話が入ってくる忙しない一日。
    ⑤遅れて来た年賀状
    年明けからおかしい。年賀状は5日に届くし、初出勤すると親しい女子社員はよそよそしく、男子社員はニヤニヤ。
    ⑥迷い道
    別れ話を切り出し、妊娠を告げられた宇佐見。嘘だ!と直感したが、その時は運転中で、目の前に急に車が出てきて。
    ⑦密室の抜け穴
    ビル警備員の酒井は、深夜残業していた麻生が死んでいるのを発見。そう言えば夜中の2時過ぎ、なにか倒れたような大きな音が。
    ⑧アウト・フォーカス
    美枝は映画会社のプロデューサー。機材の空き確認に行くも、係の蓮田はそっけない・・・どころか、ノートを覗き見たと異常な激怒。
    ⑨ダブル・プロット
    あれれ?これはもしかして・・・著者だ。井上さんのあとがき読んで事情を知る・・・みたいな。

  • 伝説の岡嶋二人・未収録作品含む珠玉短編集月刊誌に二作だけ掲載したまま未収録だった幻の「伸子シリーズ」を追加し、岡嶋二人に珍しい短編を集めた文庫オリジナルの再編集版

  • 30年以上前の短編

  • 短編集でどの話も上手くオチていて気軽に楽しめた。

  • 知っていて読んだけど古臭さを感じる描写が多くて笑ってしまった。

    「遅れて来た年賀状」は本当気の毒な話。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/701931

    おすすめは雑誌編集者・入江伸子のシリーズ。

  • 短編集。

    携帯電話やインターネットが出てこない点やちょっとした会話の表現に時代を感じさせるけれど、
    解説にもある通り、そこまで古臭くもない。

    「眠ってサヨナラ」は類似の事件が近年起こっていた気が…!

    どの話もあっさり終わってしまう印象。
    もっとどっぷり浸かりたかった。

  • 9つの短編ミステリー
    50ページ前後のミステリーのため途中でオチがわかってしまうことが多々あった。
    怪しいやつはだいたい犯人。

  • 『ダブルプロット』(岡嶋 二人著)を読了。

    久しぶりに岡嶋 二人が読みたくなり、まだ未読だったこの作品へ。いやぁ、やっぱり面白い。今の時代からすれば設定など懐かしいと感じる部分はありますが、やはりプロットが抜群。短編でも読んでいて驚きと気づきと納得が味わえます。

    この機会に岡嶋 二人の全作品もう一度読み返そうかなぁ。

  • 「記録された殺人」に新たに未発表3作をマージした短編作品集。まあ未発表だったのには理由がある訳で、岡嶋作品といえども全作品が面白い訳ではないということ。

  • 久々に岡嶋二人の作品を読んだ。解散から22年経って刊行された短編集で、未収録作品が数作。この2人の話は本当に読み易いし、プロットがしっかりしてるので、好きでした。久々に楽しめました。

  • 2017年20冊目。
    収録9作品のうち既に6作品は読んでいたけれど、改めて全部読んだ。
    個人的に岡嶋二人作品の主人公の女性は好きなので、伸子シリーズがもっとあったら良かったなーと。
    この短編集の中ではやっぱりダブル・プロットが秀逸かな。
    いよいよ岡嶋二人コンプリート大作戦も残すところあと僅か。

  • 記憶された殺人
    こっちむいてエンジェル
    眠ってサヨナラ
    バッド・チューイング
    遅れて来た年賀状
    迷い道
    密室の抜け道
    アウト・フォーカス
    ダブル・プロット

    記憶された~と、遅れてきた、はどこかで読んだ事が。
    こっちむいて、と眠って、は主人公が一緒ですが
    両方とも救いがないような…。
    バッド、は止めてあった内部分裂の危機を
    喋ってしまっています。
    もしも『計画通り』に事が終わっていたなら
    その後、恐ろしい現実が待っていた、かと。

    迷い道は、もしかして…と思ってしまうような
    女の台詞のリフレイン。
    因果は巡る、という状態でしょうか?
    密室の~は、そこまでやる事に凝るな、という事?
    アウト~はありそうな現実ですが、今なら
    パソコンで管理されていて無理なような。
    いやでも誤魔化せば、確実に大丈夫そうな気もします。

    ダブル~は本人達の登場。
    もしもこんな状態が起こったら、もうそれは素直に
    出ていった方がよろしいかと。
    登場人物が人物だったため、行われた事は驚きですが
    何だか笑ってしまいました。
    リアルに追求しているせいでしょうか?w

  • 『記録された殺人』

    『こっち向いてエンジェル』

    『眠ってサヨナラ』

    『バッド・チューニング』

    『遅れて来た年賀状』

    『迷い道』

    『密室の抜け穴』

    『アウト・フォーカス』

    『ダブル・プロット』

  • 「ダブル・プロット」
    岡嶋二人の短編集って珍しい。


    ★記録された殺人
    複数の証言を基に進んでいく捜査。目撃者ではなく目撃物を利用した犯罪。ルームシェアできないね、これでは。最後の終わりが気になる。ちょっと腹落ちしない。


    ★こっちむいてエンジェル
    月刊スクエアの編集部に所属する伸子が巻き込まれる事件簿。事件よりも妙なキャラクター設定と描写が気になってしゃあなかったです。夜鳴きソバ屋のオヤジ風とちょっとゆるめの野球選手ってどんな描写、全然イメージ付かないんですがw。友成徹也という同僚も謎。こちら、眠ってサヨナラにも出ます。


    ★眠ってサヨナラ
    伸子事件簿2。短編集だと、同じ主人公のものが連続するのって余りイメージ無かったです。同僚が事故死したから彼女の仕事の引き継ぎを依頼される伸子。いきなりこんな展開って、しかも亡くなった人は伸子と親密だったみたいで良い人みたいなのに、これ要る設定?あと、友成がやばいことになってますw


    あとは、
    ★バッド・チューニング
    ★遅れて来た年賀状
    ★迷い道
    ★密室の抜け穴
    ★アウト・フォーカス
    ★ダブル・プロット


    となかなかのボリュームが詰まった短編集です。長編と比べライトなタッチになってる気がしました。いや、長編も別に暗い訳では無いんですが、キャラクターもやけに癖があるし、それぞれの締めも妙にあっさりしていたり、これでおわり?てのだったり緩めなんです。「遅れて来た年賀状」なんか、面白いですけど、なぜ哲次が巻き込まれたのさっぱり分からなかったですしw


    良かったのは「遅れて来た年賀状」「迷い道」かな。後者は、富由子も怖いし、流れも怖い感じに。


    長編とはちょっとテイストが違う作品になってます。

  • 短編集なので読み易くて良かった
    80年代に書かれた作品ばかりなのでインターネットや携帯が出て来ないのが時代を感じた

  • さくっとミステリ気分を味わいたい時に最適。
    ティータイムに一編、位で読める。

  • ミステリやサスペンスを読む上では避けられないけれど、やっぱりぽこぽこと殺意が生まれ、さほど深刻ではない事情で殺人が起こる作品は苦手。

  • 9篇の短編集。目新しさはないものの、突拍子のない不満な展開などもないので、読みやすいと思います。
    【記録された殺人】事件に関わった人物達の証言で話が進みます。証言が増えていくほどに事件の全容が見えてきます。
    【こっちむいてエンジェル】【眠ってサヨナラ】この本はそれぞれの話が独立した短編集ですが、この二篇は同じ人物が主人公です。サッパリしてるけど愛情深い主人公に好感が持てました。
    【バッド・チューニング】追い詰められると無茶なことを考えてしまうものなのかと切なくなりました。
    【遅れてきた年賀状】重い話ではないので気楽に読めました。
    【迷い道】ねっとりとした怖さがある話。男女は、好き同士のラブラブの時はいいんですけどね…。片方だけの気持ちが変わってしまったら、大変ですよね。
    【密室の抜け穴】【アウト・フォーカス】わかりやすい謎解きだと思います。
    【ダブル・プロット】岡嶋二人ファンなので、楽しめました。

  • 入江伸子シリーズ面白かったんだけどなー。
    さすがに時代を感じさせるというか、今だったら成り立たないネタとか。
    このくらいの軽い短編推理小説面白いなー。

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡嶋二人の作品

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