論理と感性は相反しない (講談社文庫)

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本棚登録 : 903
レビュー : 118
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769136

作品紹介・あらすじ

神田川歩美と真野秀雄は、つき合い始めた頃にときどきケンカした。真野の論理と、神田川の感性は、ぶつかり合いながらも共生の道を探っていくが…(表題作)。男と女、宇宙、音楽と文学、伊勢物語…それぞれの登場人物がオーバーラップして展開していく十四編。意欲に満ちた、著者初の書下ろし小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 一話一話くるくると変わって、時々交差して、目線が人になったり、人ではないもっと別なものに変わったり、時間が凝縮されていたり、何気ない会話がゆるく続いたり、万華鏡みたいな話。

    真剣な話をする時に半笑いになってしまう神田川と、
    水飲み依存症の小説家矢野マユミズ(後にマユミミズ)、
    この2人がとにかくキュート。
    ほかに出てくる人たちもみんな癖があって、可愛らしくて憎めない。
    面白かった!

  • 名前が面白いから気になってたナオコーラさん。

    おしゃれ!!なんかすごいおしゃれ!!あとがきでこの作家さんのことがさらに好きになってしまった。

    人間が出てこない話、よかった。
    鏡は銀色と思われがちだが、常にいろいろな色が映っているので、実際には銀色である瞬間などない。

  • この小説に登場する「矢野」のペンネーム「矢野マユミズ」の由来は「水が好きだから」というものだった。

    はっ、とする。

    じゃあ「山崎ナオコーラ」という風変わりなペンネームの由来は「コーラが好きだから」なのだろうか。

    翻って。

    「矢野」のように「山崎」も生きてたのだろうか。

    登場人物と著者を同一視する読み方は野暮だと思いながら、ぬるい想像にふけるのでした。

    そう、ぬるい。

    大学を卒業してからの残りの20代は、なんだかぬるくて、身に覚えがあって(今まさに)、くすぐったい。

  • 悪いくせで、つまらなそうだなと思ったので買ってしまった。


    案の定、文学としてはどうかと思う。文学のことなんてよくわからないけどそれでも。


    でも買った最大の理由として、書きたいものを試してみよう、といった試験性?があるんだけどまさにそのままな短編集だった。

    表現もバカみたいだし、小説というよりはブログみたいだけど、

    今の小説はこんな感じでいいんじゃないか、と思った。
    ごく個人的な理由で書かれた、そういう意味ではごく私小説的な短編集。

    全編通して若いし恥ずかしい。
    でも本来いくつになってもこんなものだと思う。


    だからとても気分にあった一冊でした。

  • 山崎さんの哲学がチラリ。
    好きだなぁ、こういうの。
    おふざけ感。

  • これは面白い。 普段ミステリーを主として読むがこういったよくわからないジャンルを読むと新鮮に感じる。 著者も言っているがふざけてるけど一生懸命書いているってことが犇々と伝わる。 クスッと笑ってしまう場面もあれば比喩の使い方に驚かされた場面もある。 これは一見本を読まない人でも読みやすいと思うかもしれないが実際には本が好きな人ならでは気づく部分が多い。特に表題作の「茶色の殻」がなぜその表現として現れているのかって場面。とても印象に残っている

  • 初見すぐにあれこれと内容が想像ができないタイトルだけど、現代的で読みやすい内容ではあった。ジャンルなど関係なしに自由な発想で描いている感じがした。とくに「人間が出てこない話」は、前後の話とはまったく脈略もない物理化学のような内容なのだが、なぜかドラマがあるようでおもしろい。
    ふざけているようで大真面目。そんな印象を受けた。

  • 面白くなくは無いのだけど、ワクワクするような話でも無い。話があっちこっちに飛ぶようであり、実はそうでも無い。違う短編で登場人物が重なります。
    この本の良さは残念ながら私にはピンとこなかった。もっと若い頃読んだら別な感想を持ったかもしれない。

  • 人間が出てこない話がすき。

  • タッチが今的。今っぽい。今に比例したタッチという感じ。それをどう感じるかって感じかな。連作みたいになっててサクサク読める。面白い試みもふんだん。堅苦しい読書が嫌な人にはいいかもしれない。

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著者プロフィール

■山崎ナオコーラ(ヤマザキナオコーラ)
作家。1978年生まれ。性別非公表。
大学の卒業論文は「『源氏物語』浮舟論」。
2004年に『人のセックスを笑うな』でデビューしたあと、しばらくの間、「山崎ナオコーラ」でネット検索すると、第二検索ワードに「ブス」と出ていた。でも、堂々と顔出しして生きることにする。
目標は、「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。

「2019年 『ブスの自信の持ち方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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