流星の絆 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
4.10
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本棚登録 : 22649
感想 : 1284
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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769204

作品紹介・あらすじ

何者かに両親を惨殺された三兄妹は、流れ星に仇討ちを誓う。14年後、互いのことだけを信じ、世間を敵視しながら生きる彼らの前に、犯人を突き止める最初で最後の機会が訪れる。三人で完璧に仕掛けはずの復讐計画。その最大の誤算は、妹の恋心だった。涙があふれる衝撃の真相。著者会心の新たな代表作。

感想・レビュー・書評

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  • 14年前、幼い3人の兄妹が、深夜、両親の目を盗んで、ペルセウス座流星群を見に行った。
    帰ってみると、何者かに、両親は、惨殺されていた。

    犯人は見つからないまま、時は過ぎ、兄妹たちは、詐欺師となっていた。

    そんな3人の前に、両親を惨殺したと思われる男が現れた。

    思いもよらないどんでん返し。
    617ページの長編だったけど、一気に読めた。

  • 2012年に読んだことを最後まで気が付かなかった。
    途中までは短絡的な次男と相手を好きになり始めた妹に、いつ詐欺がバレるかとハラハラしてしまった。意外な所で破綻が起きてしまい、結末が想像つかなかったが、犯人は全然違ったようですね。そう言えば、前半で不思議な記述があったなと後になって思い出す。最後に未来に希望が持てる展開があり、それが良かった。

  • 始まりから心温まる兄妹の行動。
    しかし両親が殺されるという予想にもない不幸が彼らに降りかかり。
    月日が経ち大人になった彼らが掴んだ両親を殺したと思われる容疑者。
    事件の真相と彼らの揺れる心情を描いた物語。
    どういう場面でも揺るがない兄妹の絆。
    弟と妹を守るための兄の行動は感動すら覚えました。
    終盤にかけては怒涛の展開。少し理解が追い付かなかったけど。
    結末は救われる話になったかな。

  • 東野圭吾、三冊目。
    ドハマリという程作品をまだまだ読んでいないわけだけど、どれも読みやすくていつの間にか感情移入してしまう。ハマってます。読みながら心臓がドキドキしたり、焦ったり、思わず声が出そうになるのは東野圭吾の凄さなんだと思った。

    本作は途中から暗雲が立ち込める展開ながら、終わり方が良くて涙が出そうだった。キレイなタイトル通りのストーリーでした。おすすめです。

    • pipipiさん
      アンシロさん

      こんばんは
      相当前かと思うのですが、私の感想へコメントしていただきありがとうございます。
      ブクログ初心者でして、今気づきまし...
      アンシロさん

      こんばんは
      相当前かと思うのですが、私の感想へコメントしていただきありがとうございます。
      ブクログ初心者でして、今気づきました( ; ; )
      ありがとうございます!

      流星の絆はつい最近私も読了しました。
      なかなかの分厚さに読み始めることができなかったのですが、いざ読み始めると読みやすくてあっという間でした。
      2024/03/10
  • 子供の描写が出てくると、無防備のまま、ほんわかした気持ちになる。

    数分後には・・・ガチン!と、今読んでいるのは、東野圭吾作品だと思い知らされるだけなのに。

    この作品名を知ったのは数年前、東野圭吾作品をランキングされていた、偶然見つけた、ファンの方のブログ。

    僕が震えるほど衝撃と感動を受けた「白夜行」の上に、唯一、この作品があった。

    読んでみて、犯人の設定がやや弱い、と感じたものの、それを含めても、とてもいい作品、とても好きな作品であった。

    最後どうなることかと思ったが、
    闇に煌めき流れて行く淡い一筋の光が消えなくてよかった。

    【小説の始まり】
    ペルセウス座流星群を見に行くため、6年の功一、4年の泰輔、1年の静奈の3兄妹は、夜中にこっそり二階の子供部屋から抜け出した・・・。

  • ドラマは見たことがなかったので、新鮮な気持ちで見ました。序盤から最後まで兄弟の絆に魅せられて、読み心地が良かったです。また、トリックや伏線はさすが東野圭吾さんという感じで、面白かったです。

    行成の人柄にすごく惹かれ、他の物語でも出てこないかなーと勝手に望んでます。

  • 犯罪者を主人公にしながら、その主人公たちが背負う強烈に重い過去の設定によって、読者に強く感情移入させる手法がいつにもまして上手い。

    思わず引き込まれるよねぇ。さすがです。あっという間にけっして薄い本ではない600頁以上の文庫本を読み終わってしまった。

    東野圭吾の中で一番好きな長編が「白夜行」なのですが、それに匹敵するような自分的にかなり好みのストーリー。中でも血のつながらない美しい妹というキャラクター設定が(あまりにあざとくて)秀逸。

  • フィクションであることを忘れるくらいの、細かな背景描写、情景描写、人物描写であり、自分が現場にいるような感覚、彼らが実際にこの世にいるかのような感覚に陥る。

    読んでいる途中で、一文も無駄なシーンがなく、全てが伏線として機能し回収され繋がっていくことに気持ちよさを感じる。

    タイトル通り、流星と絆がキーワードであり、流星をきっかけに話が始まり、流星をきっかけに結末へ向かっていく。
    自分たちの両親が何者かに殺され、復讐するために生きていく話だが、読み終わった後は重くなく、むしろ気持ちよさがある。
    それは、ラストスパートでの伏線回収、最後まで変わらない兄弟の絆を見せてくれたからだと思う。

  • 大好きな東野圭吾の作品の中でもベスト10には必ず入る素晴しい作品。

    ある日3人の子供達の両親が何者かに殺された。その殺害現場を見てしまった3人は絶対に犯人を捕まえようと大人にっなっても行動を共にする。

    ドラマも最高でした!!!本も最高です!!

    結末はハッピーエンドなのか?私はとても複雑な気持ちでした。犯人が捕まったから終わりというよりは犯人が分かったからそこからの葛藤がそれぞれこれからあるのだろうと。

    とにかく好きです!

  • 幼い3人兄妹の両親が殺された。
    兄妹の1人が現場から立ち去る男を目撃しており、悲しみに暮れる中、復讐を誓い合う。
    そして14年後、未だ犯人は捕まらず、時効が迫っていた。
    そんな時、事件当日目撃した男と犯人に繋がる手掛かりを発見し、兄妹はなんとかしてその男を警察に逮捕させようと、ある計画を実行する…

    ミステリーでありヒューマンドラマだった。
    深い絆で結ばれた兄妹は悪事にも手を染める。
    幼くして両親が殺されるという酷く衝撃的な経験をしたのだから無理もないと言えるのかもしれないが、そこも放っておかないのが東野先生の素晴らしいところだと思う。

    犯人は最後までわからなかった。
    伏線はいくつかあったし、おかしいなと思ったところもあったのだけれど。
    そして最後に「絆」という言葉に心震わされた。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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