風の中のマリア (講談社文庫)

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  • 講談社
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本棚登録 : 5142
レビュー : 776
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769211

感想・レビュー・書評

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  • あらすじを読まなくても新刊が出れば買ったり、
    読んでない本を発見したら迷わず買ってしまうお気に入りの
    作家さんっているよね?
    私はその中に百田さんも入ってる。
    だから中古で安くこの本を発見したとき迷わずカゴへ。
    まさかの蜂の話だとは思わず、最初ビックリしました。
    でもすぐに引き込まれたよ。虫が苦手な人は少しグロい表現なんかも入っているから
    想像しちゃうとちょっと無理かもなんて思ったけど
    私は虫は全然平気だから大丈夫だったけど壮絶な蜂の一生にたかが蜂の物語では終わらなかった!

  • オオスズメバチの生涯を,オオスズメバチの視点から描いた小説.
    昆虫なので,幼虫とか肉団子とかを想像するとどうしても「おぇ…」ってなるけど,読み進めていく内にあまり想像しすぎない術を覚え,マリア視点で読むことができた.
    そしたらもう,なんて強く儚く美しい生涯なのだろうかと思った.
    子孫を残すために生き,そして死んでいく.全てはDNAによって決められているのだ.抗えない運命.
    ワーカーとしての自分を受け入れ,誇りを持って生きるマリア.その絶対的かっこよさ.
    人間社会はハチとは違うからと思いつつ,ハチに重なる部分もあり,ただひたすらに興味深かった.
    あと,純粋にハチの生態について詳しくなった.

  • まさかのオオスズメバチのお話。
    共感するということは無いかもしれないけど十分楽しめる。
    会社組織って、このハチの帝国みたいなものなんやな〜と思う。

  • オオスズメバチの短い一生を描いた小説。
    面白かったです。
    オオスズメバチのマリアの視点から描かれたその世界は新鮮で、そこに描かれたオオスズメバチの生態も非常に興味深く読みました。
    “自然の神秘”と一言で表してしまうのが勿体無いような驚きの世界が広がっています。
    生理的に虫が嫌いな人でなければ、楽しめると思います。

  • 4
    オオスズメバチの働き蜂マリアを主人公としてオオスズメバチの生態や自然界の厳しさが描かれた小説。無精卵はオス受精卵はメス、アリやハチの真社会での利他行動を説明する血縁選択説、秋の女王蜂殺し、ニホンミツバチの熱球、セイヨウミツバチの盗蜂、巣の終焉などオオスズメバチの生態が分かって面白い。肉団子にする話や戦闘シーンはグロテスクなところもある。また、働き蜂などの役割や他の昆虫社会との違いにマリアが疑問を感じつつ進んでいく切り口が新しく勉強にもなって面白い。

  • 凄かった。この世は人間の世界だけじゃない(当たり前)。
    すぐそばにいる昆虫たちが、よもやこんな世界で生きていたなんて!
    目からウロコ。
    蜂の生きざまが(と関わる昆虫たちの生きざまも)人間よりも優れていないなんてこと言えないな。
    うまく言えないが、大きな存在を感じた。

  • 皆さんは蜂を見てどんな感情を抱きますか?特に,スズメバチに対して。“怖い”と思う人が多いと思います。本書ではオオスズメバチが擬人化され,大カマキリとの闘争,主人公マリアの戦士として抱える葛藤,仲間との絆などが生き生きと描かれています。と同時に,スズメバチの生態についても緻密に描かれています。読み終えた後,あなたは彼女たちオオスズメバチを次のどちらだと思われるでしょう。攻撃的で残虐な生き物か,誇り高い戦士たちか?

    *推薦者(図職)T.H
    *所蔵情報
    http://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB06330417?caller=xc-search

  • 生物の勉強ができました。遺伝子の仕組みも? 

  •  内容を全く知らずに読み始めたので、「マリア」が大スズメバチである事を知ってびっくり。
     さすがに肉団子を想像すると、キモかったけど、大スズメバチの生態などが良くわかって面白かった。
     めちゃくちゃ強くて怖い大スズメバチにも、守るべき帝国があり、その存続の為に必死に戦うマリアたちワーカー。
    びっくりしたのは、成虫になった大スズメバチは、樹液や幼虫の出す唾液だけが食糧になる事だった。
     以前、ミツバチがいなくなったというニュースを目にしたけど、この本を読んで、人間が輸入した西洋ミツバチが、大スズメバチに対する対抗手段が無くて、滅び、逆にニホンミツバチがセイヨウミツバチに対抗する手段が無くて滅びて行く理由がわかった。
     単なる昆虫の生態学ではなく、擬人化したことで、感情移入しやすくなり、わかりやすくなって楽しめる本だったと思う。

  • スズメ蜂のドラマ

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著者プロフィール

百田 尚樹(ひゃくた なおき)
1956年生まれ、大阪府出身の放送作家・小説家。『探偵!ナイトスクープ』の放送作家として活躍。
50歳の時にはじめて執筆した『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。ヒット作となり、映画化されている。
ボクシング青春小説『ボックス!』が第30回吉川英治文学新人賞候補、第6回本屋大賞の5位に選出され、映画化もされた。『海賊とよばれた男』で2013年本屋大賞大賞受賞。コミック化、映画化された。

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