新装版 ムーミン谷の彗星 (講談社文庫)

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レビュー : 169
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769327

作品紹介・あらすじ

長い尾をひいたおそろしい彗星が地球にむかってくるというので、いつも静かなムーミン谷は大さわぎに。ムーミントロールは仲よしのスニフと遠くの天文台へ出かけ、彗星をしらべてくることに。道中、スナフキンや可憐なスノークのお嬢さんと友だちになるけれども、ぐんぐん彗星は近づいてきて……。

世界中で愛されているフィンランドの作家、ヤンソンが描く「ムーミントロール」のお話は全部で9つ。このお話は、幻の第1作「小さなトロールと大きな洪水」が発表されるまでの長い間、第1作とされていたものです。

感想・レビュー・書評

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  • 小学生くらいのときに一度、ムーミンシリーズを読んでみようと思ったのですが、途中で挫折しました。
    …というのも、登場人物たちがみんな自分勝手だと思ったから。
    私の目には、彼らが超マイペースだったり、自分のことばかり考えているように映っていました。
    「お姉ちゃんだから我慢」と言われることの多かった私は反発したくなってしまったのです。

    今回読んでみたら、ずいぶん印象が変わっていて驚きました。
    彼らのマイペースさや好きなことを好きなようにやっている感じは"自分が自分らしくふるまえて、周りもそれがあたりまえだと思っている"…ということなのですね。
    そう思えたのは、自分が大人になったこともあるし、長女の呪縛を気にしなくなったからかもしれません。
    彗星接近という大ピンチにも関わらず、自分の蒐集している切手のことばかり考えているヘムルのことも「しょうがないなぁ…」と苦笑しながら温かい目で見守る余裕ができていました。

    ムーミントロールが、スノークのお嬢さん(アニメだとフローレンでしょうか)を大切にしたい、という気持ちがひしひし伝わってくるのがよかったです。
    スナフキンから彼女の話を聞いたときには「女の子はみんなばかだよ」なんて言ってたくせに。
    男の子のかわいらしい一面にほっこりさせられました。

  • 脇を固める有名登場人(?)物、初お目見えらしい。
    子供たちが、自分の狭い世界から飛び出す
    ちょっとした冒険から始まって、
    世界の終りとそれにも動じない風変わりな大人たちと
    出会いながら主人公たちが成長する冒険物語?
    それにしてもムーミンママ呑気だね~
    そしてスニフちゃんは、もうちょっと周りを見て、
    空気読もうよ。
    感傷的で正常な主人公の『星の王子様』
    クレイジーな仲間と悲観的主人公の
    『銀河ヒッチハイク・ガイド』
    自分の中では、それらと同種

  • 過去、何度か読みかけたが、憂鬱なきもちになるので挫折。
    「不安」と「孤独」と「世界の終わり」についての寓話。…J.G.バラードっぽいんだよね。

    干上がった海底を、竹馬で歩くムーミン一行の情景が、寂しくも美しい。
    「ムーミン谷の黙示録」あるいは「ムーミン谷のアルマゲドン」で。

  • 初ムーミン(本屋に洪水が売ってなかった)。
    思ってたよりずっと暗い雰囲気。暗いというよりは不安か。解説にあるように戦争の雰囲気を引きずってるというのもわかる気がする。
    赤で星だもんな。まさにソ連。そう考えると彗星に対する発言や、カタストロフを連れてくるだのひとりぼっちで気が狂ってるだの、洞窟に隠れるシーンなど、防空壕に避難する家族、いろいろとまたちがった読み方ができる。
    ま、それはさておき、ムーミン谷の話として楽しんで読めたから、それはそれで。

  • ムーミンとスニフが彗星を調べるために天文台へ向かう冒険へ出かけ、スナフキンやスノークやスノークのおじょうさんと出会っていく。個性的なキャラクター達が自由に生きて共存している世界観は魅力的で、時折真理を突いた台詞が光る。
    小学生の時ぶりの再読。幼い頃に観た映画のイメージが強く残っており、原作との違いが多かったことに驚いた。
    可愛らしい挿絵が多く、物語の世界観が掴みやすい。グッズ化も盛んで知っている絵柄も見られ、楽しみながら読むことができた。

  • ムーミンバレーパーク に行った時に、キャラクターは知ってても、みんなの性格とか知らないなぁと思い、読んでみました!
    挿絵も入っていて、とても読みやすかったです!
    たまに出る名言にグッときました!
    他のシリーズも読んでみよう!

  • 何だかんだ今まで読んだことがなかったな、と思ってムーミンバレーパークを訪れたときに購入。その後何となく積ん読にしてしまっていた。
    ふと思い出して読み出してみたら、その世界にすっと没入。思っていたよりも、キャラクターたちはのびのびと、感情をきちんと表現しながら危機に向き合っているのだな、と今更ながらの気付きがあった。そもそも、この作品がスナフキンや、スノークのおじょうさんとの出会いとなるエピソードとは知らず、ちょっと驚いた。子どもの頃にちゃんと出会っておきたかったな、と思う。
    巻末の解説と附記もしみじみと読んだ。またバレーパークを訪れたときにでも、続きを買おうかな。

  • 仲間たち、パパの思い出、彗星と読んできた。
    前の2冊ほど含蓄はなかったけど、スピード感があって、あっという間に読めた。
    相変わらず自然の色とか情景描写に迫力があって、場面がたやすく想像できた。楽しかった。
    げろリスト・スニフ。

  • 高校生の時に初めてムーミンをアニメで見た時は衝撃的でした!
    この世界観が好き。はぁー、すごくいい作品です!

  • 〝ムーミントロール〟という単語の衝撃。

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著者プロフィール

画家・作家。1914年8月9日フィンランドの首都ヘルシンキに生まれる。父は彫刻家、母は画家という芸術一家に育ち、15歳のころには、挿絵画家としての仕事をはじめた。雑誌『ガルム』の社会風刺画で一躍有名となる。ストックホルムとパリで絵を学び、1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。1966年国際アンデルセン大賞、1984年フィンランド国民文学賞受賞。おもな作品に「ムーミン全集」シリーズ(全9巻)のほか、『少女ソフィアの夏』『彫刻家の娘』、絵本『それから、どうなるの?」、『ムーミン』コミックスなどがある。2001年6月逝去。

「2021年 『ムーミン谷の名言シリーズ4 ムーミントロールのことば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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