新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

  • 講談社 (2011年4月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784062769334

作品紹介・あらすじ

長い冬眠から目ざめたムーミントロール。仲よしのスナフキン、スニフといっしょに海べりの山の頂上で黒いぼうしを発見します。それは飛行おにが落とした魔法の帽子で、中に入れたものの形や性質をかえてしまうのでした。ふしぎなスーツケースをもったトフスランとビフスランもあらわれて、たのしくて、ふしぎな事件が次々におこります。さあ飛行おには、ムーミンママのパンケーキを食べるでしょうか? ムーミンシリーズ第3作。


長い冬眠から目ざめたムーミントロール。仲よしのスナフキン、スニフといっしょに、海べりの山の頂上で黒い帽子を発見しました。それは飛行おにが落とした魔法の帽子で、中に入れた、あらゆるものの形をかえてしまうものだったから、さあたいへん! ふしぎなスーツケースをもったトフスランとビフスランもあらわれて、たのしくて、ふしぎな事件が次々に起こります。さあ、おそろしい飛行おには、ムーミンママのパンケーキを食べるでしょうか。

ムーミンシリーズ第3作。

感想・レビュー・書評

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  • 「はじめに」で描かれた、これから冬眠にはいるムーミンたちの様子にうっとり。
    外は厚く降り積もる雪、おなかをいっぱいにして、あたたかく整えた寝床で、たのしい夢を見ながら春を待つ…。
    ああ、ムーミンたちのようにみんなで冬眠して、コロナのない春を迎えられたら…と思わずにはいられませんでした。

    メインのお話は、ムーミン一家の春のはじまりから夏のおわりまでの出来事です。
    魔法のぼうしを拾ったり、舟で冒険に出かけたり、あたらしいお客さんをお迎えしたり…などなど、いろんなふしぎなことがゆったりと進んでいきます。
    海で見つけた木でできた美しい女王さまの像(船のへさきについていたもの)をムーミンにプレゼントしたスノークのおじょうさん。
    だけど、その女王さまをうっとりと眺めるムーミンにやきもちを焼いてしまうところが可愛らしかったです。

    なんともハッピーで優しい気持ちになれるラストシーンにほっこりしながら読了。
    誰かの願いが叶いますように、と願えることは、とてもとてもすてきなことだなぁ。

  • ムーミン一家のちょっとした日常と非日常を味わえる春の始まりから夏の終わりの物語
    ムーミンって冬眠するんだ……という驚きから始まった
    ムーミン以外の住人も冬眠するようなので、冬はみんな長い眠りにつくのだなぁ

    ムーミンの一家は本当に愉快だなぁ!
    ムーミンママ、都合よく子供たちを追い出したりもしててクスクス笑ってしまった
    ムーミンの家庭も人間と変わらないんだなーって!
    そりゃたまにはご飯作りたくないよね笑

    不思議な帽子が物語の鍵になる
    不思議な帽子に卵の殻を入れると雲になったり、色々なものが変わった姿になってしまう
    時にはそんなものまで変わってしまうの!?って驚くようなことも

    船に乗ったり家がジャングルになったり少しの別れがあったり、なんて目まぐるしいのだろう!
    こんな日常はきっと飽き飽きしないことだろう

    ムーミンの物語で面白いのは、色んな登場人物がいつの間にやらムーミンの家に居候していること
    ヘムレンさんやじゃこうねずみさんに加えて、また2人
    ムーミンの家ってそんなに大きいのかな!?
    ウェルカム精神のパパとママが1番すごいと思う

  • 少し昔の文章ということもあるが、翻訳されてるなぁ感が最初はちょっと苦手だった。普段読んでいるような小説とは違った独特なテンポと世界観で物語が進んでいく。意外とストーリーの進みが早いので、ぼーっと読んでると置いていかれる。全員がちょっとずつ(ちょっとじゃない奴もいるが)わがままなのがかわいい。飛行おにがいいやつすぎる。普通ならルビーをめぐって争いそうだけど、パーティでなんか丸く収まっていた。のんびりした時間を過ごすのに良い。

  • 今までのムーミンは現実味がある…?というような、少し暗めのお話だったが、こちらは楽しく温かいお話だった。どんな相手にも愛情を向けるムーミンたち。素敵だなぁと思った。和む一冊。

  • ムーミンシリーズ3作目。
    ムーミン一家と飛行おにの話。
    ちょこちょこ「ん?」ってなるけど、前ニ作より格段に読みやすくなった。
    相変わらず口が悪い瞬間もあり笑った。
    全体的な満足度が高く、最後はすごくほっこりしたいい気持ちになれたのでよかった。

  • 八月の大パーティーのシーンが好き。
    スナフキンが居ない寂しさとパーティーを楽しむムーミン谷の人達の姿が合わさって読みながら泣きそうだった。
    大好きなスナフキンを見送った後ムーミンが走って家に帰るのが切なくて、子供らしくて良かった。

  • 独特な雰囲気がありますが、挿絵などがあるので情景を思い浮かべながら読めました。
    最後はハッピーエンドで良かったなぁ
    スナフキン早く帰ってきて欲しい!

  • よく考えれば奇天烈な世界
    それをなんてことない日常のように受け取ってしまう。
    前作に比べると語りかけが入っている分
    童話的な優しさ度Up↑。
    個性的なキャラクターがワイワイガヤガヤしている中で
    マイペースなムーミンママが穏やかな世界に引き戻し、
    なんだか、のんびりした雰囲気に落ち着かせる。

  • ムーミン谷の明言botから届くTweetが渋かったので読みました。現実的なものと超越的なものの織り合わせが良い感じでした。
    スナフキンが哲学的なのは知ってましたが、ムーミンママの実力は知りませんでした。カーネギーよりも人を動かしてます。また、トフスランとビフスランの話し方(ある文字をいれかえる)がツボでした。

  • 最後のパーティーがステキ。楽しさがスゴくよく伝わってくる。

    それに飛行おにってのは怖そうだし、ひどい事しそうなイメージだったけど、なんかいいおにだった。飛行おにって響きが怖いんだな。

    子供の頃に読んだのをスッカリ思い出してホッコリ。
    (120911)

  • ムーミンたちがどっさりと松葉をお腹につめこんで冬眠に入るところから物語は始まります。冬眠のあいだは松葉が大切なんですって。

    百日百晩がたち、春になりました。ムーミンたちは目覚め、早速、まだ雪の残る山へと向かいました。三月の風に吹かれながら。

    山のてっぺんにはまっ黒いシルクハットがひとつ、ありました。それは中に入れた物の姿形を変えてしまう『飛行おにのまほうのぼうし』でした。

    まほうのぼうしをめぐる、不思議で楽しい現象がムーミン谷を覆います。ポップで可愛い変身。

    それから物語の終盤にお茶目なトフスランとビフスラン、モランおばあさん、寂しい飛行おにという、個性的な面々がムーミン谷を訪れます。

    ムーミン一家は冒険号に乗ってニョロニョロ島にも行きました。

    スナフキンは秋が来るまえに旅に出ます。春にまた会いにくるとムーミンに約束して。

    陽気にハーモニカを鳴らしながら旅立つスナフキンの背中が小さく小さく見えなくなりハーモニカの音が聴こえなくなるまで、じっと見つめるムーミン。

    ムーミンの寂しさがひしひしと伝わって来ます。とても好きな場面です。

    飛行おにはパンケーキを85年ぶりに食べました。…85年前はだれと食べたのだろう。気になるなあ。

    飛行おには自分の姿を変えることと、ほかのひとの望みを叶えることは出来るのですが、自分の望みは叶えることの出来ないのです。なんとも気高い、魔法の力なのでしょう。黒ひょうに乗りひとり大空を滑空する飛行おに。

    楽しい場面の中にしんみるする場面がちりばめられた、素敵なお話でした。

    物語の中でムーミンパパはせっせと自伝を書いています。だれにも愛してもらえなかった、こども時代をすごし、大きくなってからもそれは続き、あらゆる意味でおそろしい日々を送ってきたらしいのですが、…どんな日々を!!と、想像し思わず、涙ぐみました。

  • 相変わらず、ママに優しいムーミントロール。
    読んでいて心が温かくなります。

    たまに意地悪な事もあるけれど、ファミリーやコミュニティとはそういうものですよね。
    それでも、みんなで生活を送る姿は何処でも同じだなぁとしみじみ思います。
    嬉しい出来事があれば、みんなでお祝いして楽しそう。
    そして、トフスランとビフスランが可愛い!

    この巻は特に挿絵が多くて大好きです。


  • シルクハット騒動に、雲にぽわぽわ乗ったり
    ニョロニョロの島はこのお話だったかー。とうる覚えのところがもりもり。
    飛行おに結構やさしかったり(よかったねえ、の結果で良かった!)モランがしゃべるのは全く記憶になかった。とかとか。
    新鮮だなあ。

    みんなはらはらしちゃう発言や行動をするけれど、ムーミン谷のみんなははらはらなんかしてなくて、じゆうだなあ、とにやにやしちゃう

  • たのしいムーミン一家(講談社文庫)
    著作者:トーベ・ヤンソン
    発行者:講談社
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    読めばムーミン谷の仲間入り。

  • 飛行おに、優しいじゃん。

  • 春の到来を喜ぶムーミンたちがかわいい!フィンランドっぽくていい。
    8月の盛大なパーティーは最高だなあ♩
    パンケーキが食べたくなった。

    水道橋のムーミンカフェ、落ち着いたら行くぞ。

  • みんなが素直に生きている素敵な世界観。大人になって読むと刺さる。

  • 第7章まであり一見短編集なのかと思いきや1冊の長編となっている。前作で共に住むことになったスナフキンやスノークやスノークのおじょうさんなどのお馴染みのキャラクターはもちろん、初登場のニョロニョロやモランや飛行おになども活躍し更なるムーミンワールドを展開する。
    ほのぼのしているようで毎日変化のある楽しい生活が描かれ、生きることの豊かさを感じる。英題(原題)の通り飛行おに(魔法使い)が今回のキーパーソンで、彼の落とした帽子や彼の探している宝物を巡ってストーリーが展開される。最後のムーミン谷のみんなの願いを聞くシーンでは、それぞれの個性的な願いが面白い。

  • 冬の始まりから、夏の終わりまでの物語。
    冬眠というシステムは私にはとても羨ましいものだけど、ムーミンにとっては、時間が勿体無い気がするということ。
    毎日を呑気に面白おかしく鷹揚に過ごす彼が、ひとつの季節をまるまる眠って過ごしてしまうのは惜しいと感じるのも確かに無理もないのかな。

    物語の中で季節は確実に移ろい、彼らにも様々な事件が起こる。
    渦中の彼らにはいつでも純度の高い喜怒哀楽が表れていて、本当に愛らしくて面白い。
    普段感情を噛み殺し勝ちな私には、感じたものを感じたままに表現する彼らがとても魅力的に見える。

    今回は「彗星」の時のように心に迫るものはなかったけれど、とにかく常にてんやわんやで、ひたすら愉快で可愛らしかった。
    タイトルに偽りなしというところ。

  • 優しい物語。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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