新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)

制作 : 山室 静  冨原 眞弓 
  • 講談社
4.05
  • (98)
  • (129)
  • (80)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 1139
レビュー : 111
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769334

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • むかしむかし読んだときはなんだかぼんやりした印象で途中で挫折してしまった記憶があるのだけれど、久しぶりに電子書籍でセールしていたのを期に読んでみたら、とても引き込まれてしまった。

    印象通りのクールで自由人なスナフキン、マイペースなヘムレンさん、おっちょこちょいだけどしっかりもののママにパパ。ムーミンだけでなく登場人物(?)がみんなそれぞれ個性的で、そして何より日常や風景の描写がとても豊か。

    飛行おにも、どうなることかと思ったら予想外に暖かいオチで、少し疲れている心にほっとさせてくれた一冊でした。

  • 幼い頃に読んだムーミンシリーズは、暗い北欧の冬のイメージが強かったが、この「たのしいムーミン一家」は長い冬が明け、暑い夏に繰り広げられる冒険のお話だ。

    子供たちだけで洞穴でキャンプをするところや、登場人物がそれぞれ自分の関心のあるものだけを追っていく様子など、自立心と孤独が心地よい。

    そんな彼らが集まってパーティを行い、たくさんのパンケーキをジャムで食べ、ポンス(果物の入ったお酒)を飲み、花火をあげ、互いに、自分のためではない誰かを思いやるシーンは、とてもステキなものだ。

  • ムーミンはほのぼのしてるイメージがあったけど、等身大の人間と同じに書かれてるのがびっくりしたし、意外とブラックで笑えた。怒鳴って喧嘩したりムカつくとリンチとかしててびびる。
    いやな奴もちゃんといて、いやな奴が気になる。スノークのツンデレさとか。
    妖精たちに善悪や優劣があるところ、なんとなく千と千尋を思い出した。

    フローレン=フロイライン=スノークのお嬢さん っていうのもはじめて知った。そしてスノークのお嬢さんは思った以上にめっちゃ女だったw

    哲学的なところはあまり拾えなかったけど、ツッコみながら読むかんじで面白かった。
    ミィが出てこなくて残念だったから、出てくる話を読もうかな

  • そういえば、まだミイは出てこない。

  • 2014.02.15 読了

  • 意外と皆はノリで生きているし、ムーミンママもパパも適度にいい加減で快楽主義だし、親しい仲で礼儀を気にしない言葉のやりとりが多かったり。かなり笑えました。

    好き勝手生きる自由に憧れるし、悪意の無い無邪気な欲望の自分勝手さに、ちょっと嫌悪感も抱いてしまう。
    この巻はそれほど大きな災難も無く、自業自得な厄介事と幸運に見舞われるお話だから、余計にそう思うのかも。

  • なめていたら、最強の欝本だった。

  • 「ムーミン谷の彗星」とは違い、今回はなにかひとつ大きな異変があるわけではなく、全体を通してわりかし穏やか。スニフたちが拾ってきた帽子からまずいろいろなことが起きる。原題の「魔法つかいの帽子」の方がわかりやすいかも。でも「たのしいムーミン一家」の方がこの本の雰囲気を表していて好きです。

    187ページ、ターザンごっこの挿絵のスノークが頭から離れません。「そんなところに歯が!!」って、すごく衝撃的だったけど本物の歯ではないようで。よかった…

  • 娘といっしょにムーミンのアニメをDVDで観ていたら、なかなかダークなスパイスが効いていて、本書を手に取ったら、もっとダークだった。善悪がくっきりと二分されていない。これこそ妖精の世界。

    アニメとストーリーもいくらか異なっていて、より教訓的ではない。けれども、より深いレベルでの教訓もある。というのは、アニメにあるような、「これぞ常識」というのを教えるわけではなくて、「いかに悪の部分、負の部分を飼い慣らすか」にまつわる知恵をさずけてくれている。
    例えば、ムーミン谷が暑さ極まって、一家の間で喧嘩が絶えなくなった時、ムーミンママは、ムーミントロールやスナフキンやヘムレンさんやスニフ、スノーク、スノークのおじょうさん(フローレン)らに洞穴に数日行って頭を冷やすように薦める。これなんて、ママ自ら、しばしの家出を勧めているようなもの。もう家が厭になって家出する、というのがよくある流れだけれども、ムーミンママはそこへ至る前に、外に送り出す。
    本作には、予定調和の「和」ではなく、あらゆる紆余曲折があった結果の、「ようやく」の「和」が描かれている。すごくヨーロッパ的。

    さておき、ページをめくるごと、トーベ・ヤンソンの描いた挿絵が楽しみで仕方ない。

  • 小っちゃい頃はスナフキンの魅力なんてちっともわからなかったけど、スナフキン素敵すぎる。 風来坊スナフキンが谷を発つ日のムーミンとのお別れのシーンは胸打つものがあった。 優れた童話は大人が読んでも感動できると言うのは紛れもなく真実。 2010/091

全111件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

1914年フィンランドの首都ヘルシンキ生まれ。ストックホルムとパリで絵を学ぶ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。「ムーミン」シリーズ全9作のほか、伝記的作品に『彫刻家の娘』、短編集に『少女ソフィアの夏』がある。(ともに講談社)。2001年6月没。

「2019年 『リトルミイ ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新装版 たのしいムーミン一家 (講談社文庫)のその他の作品

トーベ・ヤンソンの作品

ツイートする