新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769358

感想・レビュー・書評

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  •  またまた随分とさぼっていて、日が空いてしまいましたが・・・

     自分の一番大好きなリトルミィ出てきます!みんな大好きスナフキン出てきます!ホムサやミーサも出てきます!

     エンタメ的にも面白いし、やはり哲学的にも響くものがたくさんあります。

     生きていると大変なことばかり、辛いことばかりだけど、頑張ろう。

     頑張ってみよう。

  • 夏の訪れをお祝いするっていいな、フィンランドだと陽が長い日ってどのくらいあるんだろう、、
    スナフキンはなんだかんだでいい親になりそう笑

  • 「夏まつり」とは、夏至のお祭りであって、ご先祖お迎えとか盆踊りとかやらないと知ったのは、わりと最近でした。ムーミン谷に火山の噴火に大洪水が襲いかかるイレギュラーな夏ですが、みんな楽しんで幸せになって、めでたしめでたしですね。

  • ちびのミイ
    「あたい、もう、またねむくなっちゃったわ。いつも、ポケットの中が、いちばんよくねむれるの」

    スナフキン
    「そうかい。たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ」




    -----公園内にたちいること かたく禁止------


    スナフキン
    「ぼくの大きらいなやつが、ひとりだけいるんだ。それが、あの公園番さ。『べからず、べからず』と書いてあるたてふだなんか、全部ひきぬいてやるぞ!」

    スナフキンは、じぶんのしたいことを、全部禁止しているたてふだを、のこらずひきぬいてしまいたいと、これまでずっと思いつづけてきました。ですから、(さあ、いまこそ!)と思うと、考えただけでも身ぶるいがするのでした。





    フィリフヨンカ
    「そしてこれからもずっと、わたしがだれかすきな人とお祝いをしても、だれの気持ちもきずつけないかしら。その人たちとは、親類じゃなくても?」

    フィリフヨンカ
    「そんなに、かんたんなことだったの?まあ、すばらしい!」



    -----草原でとびはねるべからず------
    -----花をつむべからず------


    スノークのおじょうさん
    「見てごらんなさい。ここには、もういらなくなったたてふだが、うんとこさとあるわ」

    フィリフヨンカ
    「まあ、すてき!なにをしてもいいのね!」

    フィリフヨンカ
    「いい晩だわ!このたてふだを、みんなもしちゃわない?これで、夏まつりの火をたいて、それがもえつきるまで、おどりましょうよ!」


    黒々とした大きな文字が、パチパチと気持ちよくはじけ、火花が一団となって、うすあかるい夜空に、高くとびちりました。ふといけむりが、草原の上に長く尾をひいたところは、空にうかんだ白いじゅうたんのようでした。





    エンマ
    「おまえさんは、劇場のことを、なんにも知らん。」

    エンマ
    「劇場は、世界でいちばん、だいじなものじゃ。そこへいけば、だれでも、じぶんにどんな生きかたができるか、見ることができる。してみる勇気はのうても、どんなのぞみをもったらよいか、それからまた、ありのままのじぶんは、どうなのかを、見ることができるでのう」


    エンマ
    「おまえさん、悲劇をおやり。かなしい芝居をな。そして、しまいの場面で死ぬのさ」

    ミーサ
    「じっさいとは、まるでべつの人間になれるなんて、なんてすばらしいんでしょ。」

  • ムーミン一家が大水の災害に遭って、ムーミン谷を脱出し、様々なな冒険や経験をし、また、ムーミン谷に戻ってくる話。
    人生山あり谷ありだけど、ムーミン一家はいつも必ず乗り越えて笑顔一杯、幸せ一杯になるね

  • 物語そのものが、ひとつの「舞台」のよう。終わりぎわ、愛すべきスナフキンと小さなヘムルとの小さな交感が好きだ。看板という看板を引き抜く巷でも有名なシーンが、このような結末を迎えるのはとても面白いことだと思う。

  • これまでの中では1番好み
    わたしはかわいそうって思いに縛られてるミーサ
    親類を呼ぶべきだという観念に縛られるフィリフヨンカ
    こういう人って実際いるし、自分の中にもそういう部分があったりする
    好きなように、好きな人と、思うようにしてもいいんだよ、と軽やかに伝えてくれる
    ムーミンやスノークのおじょうさんやスナフキンの軽やかな生き方
    読後に体が少し軽くなるよう

    それにしてもスニフどこいった

  • 家があること、家族や仲間がいること、夢中になれるものがあることは改めて素晴らしいなと思った。
    登場人物達がムーミン一家と過ごす内に前向きになったり心を開く場面が多いのも良かった。
    牢屋でのヘムルとのやり取りがコントみたいでめちゃくちゃ面白かった。

    煙草を吸いながら「大事なものは全て揃ってるよ」と言うスナフキンとその後のムーミンとママのやり取りで泣いた。
    私含め世界中の読者がこのときのスナフキンに惚れたに違いない。
    ってか、今作のスナフキンずっとスパダリだからトキメキが止まらなかった!

  • スナフキンと子供たちのやりとりがかわいい。

  • スナフキンやミイの台詞が絶妙に過激で好きです。

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著者プロフィール

1914年、ヘルシンキ生まれ。画家・作家。父が彫刻家、母が画家という芸術家一家に育つ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。66年、国際アンデルセン賞作家賞、84年にフィンランド国民文学賞を受賞。主な作品に、「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)、『彫刻家の娘』『少女ソフィアの夏』(以上講談社)など。

「2023年 『MOOMIN ポストカードブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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