新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫)

制作 : 下村 隆一 
  • 講談社
4.10
  • (44)
  • (54)
  • (31)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 555
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769358

作品紹介・あらすじ

ジャスミンの香りにつつまれた六月の美しいムーミン谷をおそった火山の噴火。大水がおしよせてきて、ムーミン一家や動物たちは流され、ちょうど流れてきた劇場に移り住むことにした。ところが、劇場を知らないみんなが劇をはじめることになって…。国際アンデルセン大賞受賞作家の楽しいファンタジー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ①あっ!スナフキンが成長している(絵も)。
    ただのいたずらっ子ではなく、
    自由を求める旅人感が大幅アップ。
    ②ムーミントロールがスノークのおじょうさんに
    ベタ惚れなのがわかりやすいが、
    機嫌を取るのにも長けていて「あんたやる男だね~」。
    ③やっぱりムーミンママは安心安定の大黒柱。
    ④これまでよりフリとオチ、伏線の回収がハッキリ。

    (スニフちゃん休憩の中)クセのある仲間が
    次から次へとわいてでてくるし、
    天災からの不思議な冒険は取り残された二人、
    漂流する一人、残された人は劇場デビューと
    着地点が見えない。
    でも、最後には「そうなるとわかっていたよ」
    と言わせられる様な、幸せな結末を皆が迎えられ、
    めでたし、めでたし。

  • ムーミンは子供のころから大好きです☆お話もですが、挿絵がイイ!大人も子供も楽しめます。 お話については、結構エグい言葉も出てきて、えっ⁈って思いました。スナフキンがぶち殺すとか言っちゃってるし(笑) でもやっぱり癒される物語です。ミーサとホムサは将来結婚するかしら(・ω<)☆

  •  物語の中で一番の盛り上がりは演劇の部分。他にも劇場や役者について人生と関連付けて語らえているところがある。個人的には、たくさんの選択肢の中からよりも、二択の方ががずっとまし、というセリフが興味深い。モノがあふれている日常で、本当に必要なものは何かを見失わないようにしたい。

  • 結構くせがある書き方なんだなぁと思う。

    翻訳ってのもあるんだろうけれど。

    国によって、日本語に訳しても、その国の考え方であったり、表現の仕方であったりというクセがある。

    多分フィンランドの作家さんは初めてだったから、ちょっと慣れないところがあったのだろうと思う。

    そういえば、「ヘイフラワーとキルトシュー」っぽい感じがあるかも。各自自由なことをしていてドタバタしながら、突拍子もないことが入り込んできて、まぁそれもいいじゃない、と大団円、みたいな。


    それって、とっても幸せなお話だなぁなんて、思う。


    意外だったのは、ミーサの存在。あんまりお話でこういう厄介な人、出てこないよね。

    それもいいじゃない、そんなのもアリよ、という懐の深さは、とてもいいなと思った。

  • 「すべての人間は劇の役者でもあり、観客でもある!」という考えに、究極の連帯と孤独を感じる。

  • スナフキンの一言

    「たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ」

    自分に聞いてみましょう。

  • 登場キャラクターのそれぞれが生き方、思想の軸を持っていて非常に魅力的。『たまには、じぶんの家を、下のゆかからじゃなく、天井からながめるべきだよ』『ここには、わけのわからないことがいっぱいあるわ。だけど、ほんとうは、なんでもじぶんのなれているとおりにあるんだと思うほうが、おかしいんじゃないのかしら?』『「べからず、べからず」と書いてあるたてふだなんか、全部ひきぬいてやるぞ!』

  • 洪水が起こって家が沈んでしまった一家は劇場に移り住む。
    ムーミンとスノークのお嬢さんは一家とはぐれ、
    ちびのミイは水に流されスナフキンと会う。

    一家は劇を上映するために準備をし、
    ムーミン達はフィリフヨンカと出会い、
    スナフキンは公園のたてふだを全部燃やし、
    ろうや番のへムルがその犯人を追う。
    彼らがみんな劇場に集まって・・・

    という、なんだかムーミンシリーズにしては珍しく
    伏線とその回収がとてもスムーズな印象。
    3組のストーリーが交互にすすんでいって、
    「シナリオをえらんでクポ」状態。

    スナフキンとミイ(実は異父きょうだい)のコンビが面白かったし、
    24人の森の子供達の面倒を意外とちゃんとみている
    スナフキンが微笑ましかった。

  • 久し振りに児童書を読み、癒されました。
    ムーミンたちは素朴で飾らない生活なのが
    すごくいい。スナフキンは名言が多いけど、
    「大切なのは、自分がしたいことをわかっていることさ」
    (だったかな)ムーミンたちはまさにそうやって生きてるなと。やりたいことを持ってて、それを大切に生きられるなんてステキ。

  • 一気読みでした。
    ムーミン谷に洪水が訪れるところから、とんでもなく楽しい方向へ話は進みます。
    何より驚いた発見が沢山ありました。
    ニョロニョロは種から生まれること。
    スナフキンがイクメンなこと。
    大人向けの話になっているそうですが、お気に入りの台詞が沢山見つかりました。

  • 2017年4月25日購入。
    2019年2月13日読了。

  • 表紙がキレイになったので買い直し。
    以下、以前買った旧版の感想。

    ムーミン谷に洪水がやってきて流されてきた劇場に住むことになったムーミンたち。そこから色々な騒ぎに巻き込まれ……。

  • はじめはあんまり物語にのめり込めなかったけれども、だんだんと夢中になっていった。結末がとっても素敵。

  • スナフキンはとんでもないやつだ

  • 夏の始まりに突如としてムーミン谷を襲った火山の噴火、そして大洪水。流されたムーミン一家は偶然行き着いた不思議な建物を新しい家として暮らし始めるが、そこは劇場と呼ばれる、ムーミン達の知らない特別な場所だった。芝居というものを知らず、劇場ねずみのエンマに憤慨されるムーミン達。ならば一つ、芝居というものをしてみよう――ところが、ムーミンとスノークのおじょうさんは劇場からはぐれてしまい、ミイもまた一家と離れてしまう。ムーミン不在の一家によるはちゃめちゃな悲劇、スナフキンとミイと24人の子供達、フィリフヨンカさんとの出会い、逮捕されるムーミンとおじょうさん……公演は成功するのか、みんなはムーミン谷に帰ることが出来るのか。今ここに、すべてをかけた夏まつりの幕があがる!

    ちょっと大げさなあらすじにしてしまった…w
    今まで読んだムーミンシリーズの中では一番面白かった。アクシデントによってムーミンたちが別グループにわかれてそれぞれに話が進行していく群像劇(そう、まさしく劇。芝居!)っぽくなったのと、それゆえに最終的にひとつにまとまっていくカタルシスが大きかったからかも。ムーミンとスノークのおじょうさん組とムーミンパパたち劇場組とそして何といってもスナフキンとミイと子供たちのグループ。ミイとスナフキンなんてすごく好きなキャラクターのコンビ! 異父きょうだい組! ミイのふてぶてしさ全開だし、クールなスナフキンがまさか子守をするとわわわ。いろいろと萌えました。かわゆい。何かと名前を聞くフィリフヨンカさん登場~ そしていろんなヘムルも出る。もうヘムルだらけだ。さらにまさかのニョロニョロ皆勤賞w などなどキャラクターが多彩なのも芝居を描く本作らしいと言える。
    でも肝心の芝居の方はむちゃくちゃでw みんなが好き勝手にああだこうだしてるところがムーミンファミリーここにあり…って感じ。はちゃめちゃだけど面白い。ムーミンとスノークのおじょうさんがいたらもっとむちゃくちゃになってたんじゃなかろうかw(主におじょうさんの所為でw)ムーミン一家が嫌いだったはずの劇場ねずみのエンマさんが芝居をやるってことになったらうきうきし始めたのもなんかおかしくて可愛かった。夏祭りっていうよりは今回「芝居」ってイメージのがつよいなー。

  • 2015.04.09読了☆

  • 再読中。相変わらず自然災害の多いムーミン谷。今回は火山が噴火して、さらに洪水で家が流されちゃいます。やはり洪水で流されてきた劇場に引っ越しするムーミン一家。しかし、ムーミン&スノークのおじょうさん、そしてミイが流されて離れ離れに。

    ひとりで流れていったミイはスナフキンと遭遇。なぜか南くんの恋人サイズのミイがスナフキンのポケットに入ってるのが微笑ましい。しかしこの二人の血縁関係は相変わらず謎。ニョロニョロが種から生えるという新事実。子供になつかれて困るスナフキンの図も新鮮。

    好きキャラはスナフキンだけれど、たまに思うのは彼氏にするならムーミンのほうがいいかも(笑)スノークのおじょうさんの、ちょっと面倒くさい女子的発言も、さらりと気障なセリフで返せてしまうあたり、意外とスキル高いんですよねえ。

    新キャラ・ミーサの卑屈っぷりがなんだか身につまされます。こういう子供むけっぽくないキャラが登場するのがムーミンシリーズのすごいところ。ぞしてスニフがしれっと登場しなくなってますが、前作で両親と再会して家族と暮らしてるのかな?

  • しっかりした姉と駄目な弟は好きですが、野放図な姉としっかした弟(ちょっと頼り気味)もたまらないですね。

  • シリーズものをいくつか並行して読んでいる中のひとつ。相変わらず名言が多い。スノークのおじょうさんはいつも可愛いしムーミントロールはいつだって勇敢。 お気に入りの一文は「フィリフヨンカであるということは、人が思うほど、らくなことじゃありませんものね」フィリフヨンカを自分の名前に置き換えると楽しい。

  • 文庫版で再読。火山の噴火で洪水になり、避難した先で流れて来た劇場に住むムーミン一家。なるようになるさ的な彼らとは裏腹に、何にも縛られないはずのスナフキンが、助けた子供達の心配をするのが、これまでの物語で唯一まともな事じゃないかと。それに感謝の気持ちを表す子供達もまとも。それと、スナフキンとムーミンの再会に胸を打たれる。

  • 火山が噴火して洪水が起こり、床上浸水になってしまったのに楽しい楽しいドタバタ喜劇。本書で初登場のホランがムーミン一家について何故こんな大変な時に余裕があるのか不思議がっていたが、彼の感覚のほうが一般的だろう。確かにムーミン一家は余裕があり過ぎている。
    もう一人本書から登場したミーサはくよくよいじけてばかりいるちょっと面倒くさい子。それから気難しいエンマおばさんとか小心者のフィリフヨンカとか味のあるキャラクターも登場する。
    それはそうと、最初のシーンのムーミン一家にスナフキンは旅に出ているのでいないのはわかるが、ヘムレンさんやスノ―クのお兄さん、それにスニフも出てこない。そしてミムラねえさんミイ姉妹が家族に加わっていた。スニフはきっと両親と一緒に暮らし始めたのかな?スノークノお兄さんは妹をムーミンママのところに残して自分の研究にでも没頭しているのかな?
    と連想は出来るけど、何も書いていないので前回からの流れが繋がらず不思議な気がした。

  • シリーズ4作目。
    ムーミン谷に洪水が起こり、流されて来た劇場に移り住むことにしたムーミン一家。一方スナフキンは憎い公園番を追い出して、公園を自由な場にしようと企む…
    家が浸水したり家族とはぐれたりとかなり危機的な状況でも、相変わらずみんなけっこうマイペースに振る舞っているうちになんとかなってしまい、それぞれ自分の道を見いだして生きてゆくことになる。
    今回はスナフキンが途中まで別行動なのだが、公園番を追い出したり子供になつかれて困ったり、いつものクールなキャラとは別の側面が見れて面白かった。ミイとのコンビもいい。ニョロニョロはスナフキンの播いた種から生まれ、公園番追い出しに一役かっていた。

  • ムーミンママにミムラさん、スノークのお嬢さんにフィリフヨンカ、ミィのガールズ多め?

  • ムーミンシリーズ4作目。

    自由と許容を感じた作品。
    家が浸水しようと別の家に移り住もうとその家の住人に小言を言われようと息子と離ればなれになろうと、いつも穏やかで明るいムーミンママ。
    家族とはぐれてしまっても元気を出してスノークのお嬢さんと一緒に道を進み、無事家族と再会できたムーミン。
    自分の好きなものと出会うことで、被害妄想やマイナス思考ばかりしていたのにそれに勝る楽しさや自信が生まれたミーサ。
    公園に立てられたルールの書かれた立て札を全て引っこ抜き自由を勝ち得つつも、ついてきたたくさんの子供たちを子供は苦手だと言っているのに拒絶せず面倒を見て、最終的にムーミンとめぐり会うことができたスナフキン。
    他の登場人物もみんなそれぞれ困難にぶち当たり、しかしそれを受け入れてまえに進む。結果、何事も上手くいき、皆幸せになる。

    この展開は読んでいてとても気持ちのいいものだったし、自分もこう生きたいと思えた。特にムーミンママの心の広さは尊敬もの。

    一番好きな場面はスナフキンとムーミンがめぐり会って、船に乗っているあいだしばらく無言でいるシーン。親友だからこそ会えただけで十分だといって、互いに嬉しさをかみしめているのが素敵。

  • ちびのミィとスナフキン、出会う。

  • 「ゆめのような初日興行」でいつものメンバーが揃うあたりからどんどん賑やかになってきて、最後の章は穏やかで幸せ。とくに最後のページの幸福感はすごい。挿絵のムーミンとスナフキンから木いちごの香りがしてくるような気になる。

    ミーサのひねくれ具合が共感できるだけにすごく心配だったけど、幸せになってくれてよかった…。この本で一番の安心でした。

  • 子供のころ読んで、なんだかムーミン谷のお話らしくない、不気味な雰囲気だなぁ・・・と思っていたこの「ムーミン谷の夏祭り」。

    洪水で家に住めなくなってしまったムーミン一家が、誰もいない劇場に移り住み、その劇場に住んでいた気難しいエンマと共に、お芝居を作っていくお話。
    劇場へ避難する途中にムーミンたちと一緒になった、すべてを自分貝のせいにして悲劇に浸るミーサ、孤独で気難しいエンマ・・・らが、一緒にお芝居を作っていく過程で少しずつ変化していくのも面白い。そしてそんな中でも一向に変わらない、ムーミン一家と、毒舌のミィの存在もまた、人を惹きつけるのだ。

  • 火山の噴火と洪水、行方不明になるムーミンとスノークのお嬢さん、と相変わらずの暗いはじまり。
    だけど、どんなときでも、状況を楽しめるムーミンママが強い。

    「ここには、わけのわからないことが、いっぱいあるわ。だけど、ほんとうは、なんでもじぶんのなれているとおりにあるんだと思うほうが、おかしいのじゃないかしら?」

    スナフキンが助ける24人の子どもがどうも生きている気がしない。
    裸であることを指摘され、落ち込むスノークのお嬢さんの今さら感。
    にょろにょろが種から育つのは知らなかった。

    水に浮ぶ劇場にみんなが舟でやってくる、というのがなんとも美しい。

    ムーミン谷の話ってユートピア小説なのね。

  • 小学生の時に読んだのを再読。文庫化素晴らしい。

    やっぱりスナフキンはかっこいい。子ども嫌いかと思ったけど意外に面倒見が良い。

    最初のほうでスノークのお嬢さんが私をさらうって遊びをしようとムーミンを誘い、ムーミンがそれを断るくだりがおもしろい。
    (130830)

  • 以前参加した読書イベントで、参加者さんが紹介されていたので再読。
    小学生の頃にたぶん読んで、洪水になって家が流されるエピソードは覚えていたけれど、後の展開を綺麗さっぱり忘れてたので新鮮に読めた。
    起こってしまったことに対して悲観するのではなくて、受け入れた上でその先どう過ごすかを前向きに考えようとするムーミントロールたちの考え方はとても素敵だと思う。その前向きさも淡々としたものなのが良い。
    困難を乗り越え、家族がまたひとつに戻ることが出来て本当に良かったなあと素直に思えた。

全49件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

1914年フィンランドの首都ヘルシンキ生まれ。ストックホルムとパリで絵を学ぶ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。「ムーミン」シリーズ全9作のほか、伝記的作品に『彫刻家の娘』、短編集に『少女ソフィアの夏』がある。(ともに講談社)。2001年6月没。

「2019年 『リトルミイ ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫)のその他の作品

トーベ・ヤンソンの作品

新装版 ムーミン谷の夏まつり (講談社文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする