小さなトロールと大きな洪水 (講談社文庫)

制作 : 冨原 眞弓 
  • 講談社
3.74
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本棚登録 : 544
レビュー : 57
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769402

作品紹介・あらすじ

パパはいないけど、もう待っていられない。冬がくる前に家を建てようと、ムーミントロールとママはおそろしい森や沼を抜け、荒れ狂う海をわたって、お日さまの光溢れるあたたかい場所をめざします。第二次世界大戦直後に出版され、世界中で復刊が待ち望まれていた、ムーミン童話シリーズの記念すべき第一作。

感想・レビュー・書評

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  • 文庫版で再読。

    ムーミンシリーズの最終巻になってはいるが、実はこれが幻の第一作目で、ムーミンの物語はここから始まる。これには他のおとぎ話の要素も含まれており、まだ確固としたムーミンの世界は出来上がっていないが、これはこれで楽しい。この本も含めムーミンシリーズで一番重要なのは、ムーミンママの偉大さということではないかと。わがまま勝手な登場人物を、懐の深いママがしっかりまとめている。かといって口うるさいわけではないし、パパよりもむしろ責任感が強いママは母親の鑑だなと思う。それが一番分かるのがこの幻の第一作目だと思う。

  • ムーミンの最初のお話 ムーミンパパが家を出て行ってしまった理由がよくわからなかったけど ここからムーミンの話が始まったのねぇ~感は、十分味わえました!!

  • 飯能市にムーミンパークができたということで、ムーミンを読んでみたいと思い購入。この話はムーミンのお話の第1作だったけれど、翻訳が出たのはムーミンシリーズが終わった後だったらしい。幻の第1作。

    読み終わってほっこりした気持ちになれた。ニョロニョロが可愛かった。

    どうでもいいけど、挿絵に裸の女性がいたけど、これは大丈夫なのかしら? お尻が丸出しだったり、乳首が描かれていたりしたけど。小学生の時にこれを読んだら、もうドキドキして夜眠れなくなるんだけど、、、

  •  ムーミン好きを公言している者として、改めてムーミンの原作を読んでおかねばとかねてより思っていたが、今年はやってやろうと!本屋に走った!

     ムーミン好きというより、キャラクターとしては、なんと言ってもリトルミィ!そしてスティンキー(原作には出て来ない・・・)が大好きで、本作では出てこないけれど、大好きなものぐらい語れるようになりたいなと思っていた次第で。

     昔、いくつかのエピソードを読んだことがあるけれど、今回はちゃんと発行順に読み進めて行くことにした。

     読んで良かった!とっても気持ちいの良い冒険譚!ムーミントロールとスニフとの出会い、スニフの気の小ささ、ムーミントロールが頑張るけれど、まだまだ子供なところ、ニョロニョロの登場!、いろんな生き物との出会いと別れ、とまあいろいろあるけれど、本作ではなんと言っても、ママの優しさ、猪突猛進的なところが魅力的ですね!

     これからのムーミン世界の展開、いろんな生き物との出会いが楽しみである!

  • 妖精たちのさざめきを描いた作品。
    物語というより、観察して記録したような客観性を感じる。
    イラストにしたってムーミンもママも可愛くないし(癖になる味はあるけど)、物語の大部分は森が舞台だからか、なんだか鬱蒼として暗い雰囲気。
    それでも、「たのしいムーミン一家」よりも好きだ。
    ふわふわ楽しい物語よりも、泥臭い方が私は面白い。

  • スニフがかわいい。一時間もあれば読める短い話だけど、登場人物も魅力的で挿絵も可愛いし、こんな作品を作れたらさぞ楽しいだろうと思う。

  • ムーミンがシリーズ化する前のムーミン本。
    登場人物はムーミンとママとパパとスニフと、ここまではいいんだけど、まさかの人間も混じっているという。
    ママはエプロンしてないけどハンドバッグを持ってたり、パパは放浪癖があったり、ニョロニョロは口をきけなかったりとその後のムーミンに影響与えるところがあるかと。

    ちなみに、すごく短いお話なので1時間以内で読めます。
    戦争中に書かれたらしいので、洪水あたりが暗い描写です。

  • 2016年1月14日購入。
    2017年2月6日読了。
    2019年1月19日再読。

  • 今のアニメのムーミンのイメージとだいぶ違うなって印象。どことなく陰鬱というか。
    お父さんが家族を置いて1人放浪の旅に出ていたなんて…(笑)

  • ムーミン谷シリーズ、第一作。
    いいなぁ。好きだな。

  • 読書部課題図書その28

  • フィンランド行きにあたってちゃんと原作読んでみるか、と思って手にとったムーミンの原作第1巻。
    この巻はまだムーミン谷に居を構える前で、パパがどっか失踪しちゃってる中で、洪水の中、住処を探してさまようムーミントロールとママが主軸。あんまりほんわか感はないが、パパの消息を知ってから一変して元気になるママが面白かった。

  • ムーミンって子供のころのアニメとはだいぶ雰囲気が違うのね。トーベ・ヤンセン展行ってよかった。

  • トーベ・ヤンソン展に行ってみたので、ムーミンを読んでみた。TVと雰囲気が違うなぁ。

  • カテゴリ:教員著作物
    哲学科:冨原眞弓教授の著作物

  • ゆっくりと読み進めてきたムーミンの物語も
    ようやく始まりにして最後の物語。
    プロトタイプに、このあとのすべてのアイディアと
    大切な要素が詰まった原石。

  • ムーミンの本当の一作目らしい。初期らしい、安定しないが優しい線の挿絵がむしろ新鮮。物語はファンタジーと冒険を優しく包み込んだもので、ある意味運と天の采配に左右されすぎだが、自然に生きるってそういうものかも。 余談;てことで、大人になったしムーミンを絵本ではなく小説+挿絵の方で読み直してみようキャンペーン。とはいえ、一冊30分くらいで読めてしまうのだが、今だから感じることもある、と思う。たぶん。(そもそも幼少のころ読んだのを忘れているが)

  • 東京遠征の友その2。

    日本で知られているムーミンでは1番新しい
    (実際特装版のムーミンでもこれが9冊目になっている)
    ムーミンの1番古い物語。

    3冊目にあたる「楽しいムーミン一家」に比べ
    この作品や2冊目(長く1冊目だった)の
    「ムーミン谷の彗星」にはどことなく不安定なというか
    ほの暗さが漂うのは、解説で書かれていますが
    後ろに「戦争」という時代背景があったそうです。

    と言っても、物語が重いわけではなく、ムーミンらしい
    ちょっとシュール(笑)な冒険が繰り広げられますが、
    「ムーミン一家」以降がらりと変わるようなので
    「ムーミン一家」を読むのも楽しみ!

    実際にはこの本が圧倒的に古い物語になりますが、
    読み順は確かに「彗星」か「一家」からがいいかも。
    確かにこの本は「プロトタイプ」な感じがしました。
    それがまた良いのですが。

  • ムーミントロールたちが、ムーミン谷にたどり着くまでの物語。

    お日様の光を求めて、というところが夏の短い北欧の感覚が出ている気がする。

  • 再読。ムーミンシリーズの前日譚。ニョロニョロと旅に出てしまったパパを探してさまようムーミンママとムーミントロール。途中で出会ったスニフと一緒に旅を続けます。

    ママを引きずり込もうとしたアリジゴク、パパのニョロニョロとの出奔など、のちのシリーズに過去のエピソードとしてチラりと登場していた話が読めるのは嬉しい。

    のちのシリーズのとの違いは、最初のほうで「人間」の存在が描かれていること。花の妖精チューリッパや、お菓子でできた人工楽園が登場するなど、ファンタジー要素が強い点などでしょうか。あ、でも「エスカレーター」はあったりするのだけれど(笑)

  • あとがきの方が長い。

  • パパはここにはいないけれど、もう待っていられない。冬が来る前に家を建てなくちゃ。ムーミントロールとママは不気味な森や沼を抜け、様々な存在と出逢いながら荒れ狂う海を越えて暖かな場所へ向かいます。穏やかな日々は、はたして訪れるのでしょうか。第二次世界大戦中に出版され、長い時を経て復刊されたムーミンシリーズの記念すべき一作目。

    一応カテゴリは児童書で。この表紙じゃないやつなのですが、文庫で読みました。まったくムーミンに関しては無知だったのですが、原作はこんな感じだったんだなあ。これは一作目だけど遅くに復刊されたのもあって雰囲気が違うと思いますが、根底にある暖かみとか優しさとかあるいは皮肉さとか(他の作品をまだ知らないけど)原点になってるんだろうな。ニョロニョロが好きなので最初から出てきて嬉しかったです。何故か昔からめちゃ惹かれるニョロニョロ、不思議ないきもの。ヘンだけどかわいい。個人的に結構意外だったのが、ママがパパを見つけた時すごくうれしそうだったところ。わりとドライな関係の夫婦だと思っていたので(何故)あれっ、こんなにすごく喜ぶんだ、こんなに好きなんだーって意外でした。行き着いた土地がムーミン谷ってことでいいのかな。続きのシリーズも手に入り次第読んでいくことにします。

  • ムーミンシリーズの第一作とのこと。ムーミンの心に残る言葉シリーズをFBで知り、にわかムーミンファンに。ヤンソンの挿絵がかわいい。

  • 限定スペシャルカバーに魅かれて即購入。
    すごく面白かった。
    100ページにも満たない物語とは思えないほどの濃さ。いなくなったパパを探して旅に出たムーミントロールとママ。途中で出会ったスニフやチューリッパ達と冒険をし、様々な出会いと別れを繰り返す。
    美味しい目にあったり、恐ろしい目にあったり。
    ハラハラどきどきの冒険劇でした。
    お馴染みのニョロニョロも登場で挿絵に数秒釘づけ。
    何とも言えない愛らしさがありました。
    全巻BOX注文したので続きが待ち遠しい。

  • ふふふ、買ってしまいました。文庫特装版セット。
    表紙のデザインに満足。あとがきや解説も載っていて良いです。

  • いつものムーミンと雰囲気違う(笑)

    パパを探して三千里。

    始まりの物語。

  • 挿し絵がいっぱいですvv

    後書きにもあるのですが、
    書かれた時代背景のせいか、もの寂しさがあるムーミンたちです。

    記念のカバー絵がとってもきれいです

    それにしても、、、
    ムーミンママの口が悪いのにびっくりΣ( ̄□ ̄)!
    ママって言うか、おかんです(笑)

  • 今年はトーベ・ヤンソンが生誕100年だったそうで、それを記念して講談社文庫が新装版を出していたらしい。
    作者がコッローディーが好きと言うだけあって、なんとなく『ピノッキオの冒険』に雰囲気が似ている。
    ママがまだ母になりきれてなくて、パパが生きているかもしれないとの情報を得ると一目散に駆け出してしまう様は微笑ましい。ムーミンはほのぼのしているが、スに負は怖がりで文句ったれでちょっとウザいキャラ。

  • ムーミンシリーズの第一作。

    冒頭から、ムーミントロールとムーミンママは暗い森をさまよっている。
    パパは旅に出てしまって不在。
    母一人、子一人、たちはだかる暗い森。

    なかなか不穏な出だしである。
    これは、本作が第二次大戦中に書かれたことと無関係ではないらしい。
    でも、序文で作者のトーベ・ヤンソンは述べている。
    「とにかく、これはわたしにとってはじめての、ハッピーエンドのお話なのです!」
    だから、安心して読むことができた。

    チューリップの妖精、チューリッパのお話が好き。
    青い髪の少女と、赤い髪の少年は惹かれあう。
    ニョロニョロの存在感も良い。
    ひとことも喋らずに、ニョロニョロしながら放浪を続ける謎の生物。

    そしてムーミンは、思っていたよりもずっと小さい生き物なのかも。
    小さいトロール、というくらいだから。
    コロボックルくらいだろうか。

  • 小さなトロールと大きな洪水/トーベヤンソン著です。

    小さなムーミントロールとムーミンママは冬が来る前に、
    日のあたる暖かい場所に家を建てるために彷徨います。
    それからひたすら旅する無口な生物ニョロニョロにだまされて、
    旅に出たまま帰ってこないムーミンパパを探しています。
    途中、こわがりのスニフ、チューリップから生まれた美少女チューリッパ、塔の上から見張りをする赤い髪の少年、老齢のコウノトリなどと出会います。
    暗い森、深い沼、荒れる海を乗り越えてたどり着いた所には。

    ムーミンシリーズの第1作。
    始めはパパがいないんですねぇ( ゚д゚)
    スニフは(第1作では本来名前は無いけど)出てきてたり。
    スナフキンも名前は出てますねぇ。
    ムーミンは礼儀正しい設定だったりと色々発見があります( ゚д゚)

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著者プロフィール

1914年フィンランドの首都ヘルシンキ生まれ。ストックホルムとパリで絵を学ぶ。1948年に出版した『たのしいムーミン一家』が世界中で評判に。「ムーミン」シリーズ全9作のほか、伝記的作品に『彫刻家の娘』、短編集に『少女ソフィアの夏』がある。(ともに講談社)。2001年6月没。

「2019年 『リトルミイ ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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