へうげもの 三服 (講談社文庫)

  • 講談社 (2011年5月13日発売)
4.15
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784062769433

作品紹介・あらすじ

従五位下「古田織部正」、誕生。
武将茶人を描く異色大河漫画。

現代の気鋭茶人・千宗屋が語る「古田織部とは?」収録

信長の野望を挫いた光秀と秀吉は、大山崎で激突。武勲に燃える古田左介だが、その最中「本能寺」の真相を知らされ、武人としての限界を悟る。その後、天下人の座は秀吉に大きく傾く。遂に「わび」に果てた光秀と、新覇王秀吉の下で、「黒の革命」を誓う千宗易(せんのそうえき)。数奇の機運も転換点を迎える。異色大河漫画、文庫化第3弾。

みんなの感想まとめ

激動の戦国時代を背景に、主人公・古田左介が自身の美意識と内面の変化を描く物語が展開されます。信長や光秀、秀吉といった歴史的人物との関わりを通じて、左介は茶器に対する感情の変化や、武人としての限界を悟る...

感想・レビュー・書評

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  • 最後に
    織部についての
    言葉が読めたのが良いなぁ
    漫画での表現のその先
    時代として描かれた物語

  • 関白秀吉と千利休の間に徐々に隙間風が。。

  • 本巻で古田左介は古田織部に、千宗易は千利休になる。
    ぼくは本作の歴史観に「?」しかなかったが、その理由は文化が圧倒的に現実の政治よりも強いということである。だが、それはまったくの野暮であった。
    古田織部という「数寄」の天下を狙う武人中心に描くと、こういう歴史観になるのは必然かもしれない。
    あと気になるところは、「数寄者=おたくの原型」という理解でよいかという問題である。作者が現代と戦国時代に差異をつけていないことは自明(西暦表記や言葉使いなどから容易に推察できる)だが、おたくやマニアといった現代の消費行動の一類型をどれだけ意識しているかは大きな問いだろう。

  • 古田左介が、激動の時代の中で、大きく変化していく。
    タンポポや縄文土器に、美しさを感じる。
    有名と言われていた茶器に、心がときめくことがなくなった。
    自らの審美眼が、人の評価ではなく、自分の感情に従う。
    そして、なぜ 茶器に心をときめかせたのは、信長があったからだ
    というところまで、自覚するのである。信長に認められたいという思いだった。

    本能寺の変の主役だった、明智光秀。天下人になった。
    しかし、一番みじかな細川さえもついていかなかった。
    なんのための謀反だったのか?正義はどこにあるのか?
    秀吉は、着々と 正義である錦の御旗を掲げる。
    光秀は、まんまと、秀吉の策略に乗っかったことを知る。
    秀吉の人の心の動きをよく読んで、味方につけていく。
    家康が、「明智は世を正すための戦、羽柴は天下を取るための戦」
    と見抜くが、しかし、人間の欲の深さは、正義ではなく、出世欲だった。
    家康が、どちらに加勢するか。時代の流れは、秀吉に向いていた。
    ふーむ。漫画といえないほどのあっぱれなストーリー性。
    人間の欲ぶかさと美しいものとは何かを説いている。

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  • 2011-5-24

  • 明智光秀の最後の晩餐のシーン,桔梗をつんでみそ汁に入れるところがとてもよかった。一緒についてきた部下との会話もいい。

  • 武人と俗物との間で揺れ悩む古佐。胸にいろいろ秘めながら、豊臣の世になり、古田佐助はいよいよ古田織部に。主人公の成長(?)も面白いけれども、秀吉と利休の間に緊張が生まれ、やがて溝になっていく様子がこの独特の絵柄で表されているのがとても面白いです。

  • 主人公がいよいよ魅力的に。しかし、審美眼、物欲がない方が幸せかも。千利休らがキュレーターであるという意味がなんと無くわかってきたです。

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著者プロフィール

1968年、新潟市生まれ。大学在学中、「ちばてつや賞」に『大正野郎』で入賞。同作品でコミックモーニング(当時)よりデビュー。『デカスロン』『度胸星』『ジャイアント』など、斬新な着想、大胆な描写で、一歩先ゆく野心作を続々発表。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作『へうげもの』では、実在の武将茶人・古田織部の生涯を描き、「日本人」の価値観を深く掘り下げる。そして興味の対象は「文化」から「文明」へ、五百年前から五百年後へ。『望郷太郎』のはてしない旅が始まった。

「2023年 『望郷太郎(9)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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