富士覚醒 (講談社文庫)

  • 講談社 (2011年5月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (616ページ) / ISBN・EAN: 9784062769617

作品紹介・あらすじ

『死都日本』の石黒耀が描く、富士山噴火!富士山の地下で、怪しげな低周波地震が頻発。そしてついに噴火する富士山。被災地・御殿場市の住民を救うことはできるのか? クライシスノベル第3弾! (講談社文庫)


謎の低周波地震が頻発。ついに、富士山が噴火。山体が崩壊し、大火砕流が市街地を直撃する! サイエンス シミュレーション小説
小山真人[静岡大学防災総合センター教授]推薦!

火山学者の一人娘で女子高生の真紀と、同級生の亮輔。二人が富士山麓で発見した謎の遺跡から、かつて、富士が未知の大火砕流を起こしたことが判明する。
そのころ、周辺では低周波地震が頻発。ついに、富士が眠りから覚める。最新の科学データに基づく、地変シミュレーション小説。<『昼は雲の柱』を改題・加筆>

みんなの感想まとめ

テーマは富士山の噴火という壮大な自然災害と、それに伴う人々の運命。火山学者の娘と同級生が未知の遺跡を発見し、富士山の歴史と神話が絡むストーリーが展開されます。科学的なデータに基づいたシミュレーション小...

感想・レビュー・書評

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  • パニック、シュミレーション小説かと思いきや、
    富士信仰、日本古代神話まで出てきて、私としてはかなりウハウハしました。
    徐福伝説なんてもう本当に堪らない。

    日本一の山ですもの。
    沢山の逸話が無い方がおかしいですね。

    想像していたものとは違ったけれど、私はこれで大満足!

    記念すべき登録数千冊目の本。

  • 自然科学シミュレーション小説としては最高傑作だった。考古学の謎を火山の噴火の歴史に結び付けた話の展開は、論理的で推測の域を出ないものの納得のいくものだった。知的興奮の味わえる一作だった。

  • 20251001

  • 2006年11月に刊行された『昼は雲の柱』を改題して文庫化したもので、東日本大震災を経て、加筆修正が行われています。石黒氏は「著者あとがき」で、東北地方・太平洋沖地震は少なくとも一部の自然科学者の間では想定内であり、福島第一原発事故は素人にも想定できるレベルの原発事故だと言及されています。自然災害を人災とせず、被害を最小限に食い止めるにはどうすべきかというシミュレーション小説としても本書は書かれているのです。静岡大学防災総合センター教授の小山真人氏の推薦を受けているというのも頷けます。

    一方、登場人物もなかなか魅力的です。真面目で優しい大学教授(例えるなら、出来杉君?!)とその一人娘、がさつだけど一本気な地元実業家(例えるなら、ジャイアン?!)とその一人息子を中心にストーリーは進みます。子供達は同じ高校に入学したばかりで、ほのかな恋愛感情が芽生えてすったもんだするところなぞ「ラノベかよ!」とツッコミたくなりますが、殺伐としがちなクライシスパニックものと一線を画しているのは、登場人物の背景と感情が丁寧に描かれているところでしょう。

    富士山噴火をメインとしたクライシスものではありますが、神話や古代史の謎解きが同時進行するため、歴史好きな方にもオススメしたいです。最後には謎が一つの解へと導かれるのが痛快でもあります。逆に、物語の前半部はこのような話が延々と続くので冗長になり、興味のない人にはやや退屈かもしれません。

    本書の後半部ではいよいよ富士山の噴火が始まります。科学的な理論と検証を元にした壮大ながらも緻密な構成と展開は、さすがは石黒耀氏。読んだときの楽しさを奪ってしまうことになりかねないので、詳しい噴火の様子はここには書きません。是非、皆さん自身で確かめてください。

    より詳しいレビューは<a href="http://kirifue.blogspot.jp/2012/05/blog-post.html" target="_blank">ブログ</a>へ。

  • 以前読んだ「死都日本」があまりにも素晴らしかったので、こちらも読んでみました。
    この方の膨大な知識は、火山の専門家をも唸らせた死都日本にも劣らぬものですが、
    主人公やそのクラスメイト、周囲の大人達が、富士山を巡る神話について
    ことごとく学者顔負けの知識を持っていたりと、かなり無理の有る設定。
    全体として、作者の持つ膨大すぎるほどの知識が、物語の中に充分に消化されていない印象。

  • 幼いことから興味のあった火山ネタだけに専門用語も含むけど、さくさく読めました、、、

    地学、歴史、SFが良いバランスで絡み合って、物語に入りやすかったかな。
    登場人物に男女の高校生を混ぜて、学者だけとか堅物揃いにしてないことは読みやすさの理由なのかなと思ったり。

  • 富士山が噴火する。そこまでの様々な立場の人たちの思惑が面白い。古代の日本と神話の話は事実?いざ噴火した場面でも、スピード感あり、とてもスリリングだった。

  • 石黒耀の自然災害サバイバルシリーズ。
    富士山麓の御殿場で古から富士山の言い伝えを守る神社に住む親子が主人公。
    不老不死の伝説などが絡みながら進んでいく、ちょっとファンタジックな面もあります。

    本作は続編が出ているそうです。
    子供たちが大きくなり成長した姿が描かれるのかな。

  • 111009

  • 富士山が噴火したら日本は東西に分断されてしまう。 ども火山灰に悩まされることになる。 そんな事を考えている時に出逢った本。 高校生コンビが大学生コンビだったとしたら、もう少し丁寧に読めたかもしれない。 神話との絡みがあるのでストーリー進行速度が遅くなるところも少し気になった。 ☆3.5という評価ですが、4にしました。

  • 富士山噴火をシミュレーションしたパニック小説。

    「死都日本」「震災列島」に続き緻密な取材、研究、予測に基づいた内容で、富士山が噴火する可能性や噴火したらどうなるかという部分は相変わらず引き込まれる。

    今回は半分以上が火山神伝説や、宮下文書、古代史の蘊蓄などに割かれており、冗長で退屈な部分が多かったのが残念。

    火山パニックを描いた物なら「死都日本」の方が圧倒的と言っていい程面白かった。

    ただ、文庫化されて追加された「あとがき」、福島原発についての話なのだが、災害についてよく知っている作者の言葉であるからこそ考えさせられる。

  • それは、そこにある近い未来の話かもしれない。
    富士山が噴火し、大火砕流が御殿場を直撃。
    日本は東西に分断される。
    その時、本書にあるように避難が成功することを、心から祈りたい。

  • 富士山噴火の可能性については面白いけど、ちょっと神話の話に片寄りすぎで着いていけないところがある。

  • 超面白かった。

  • 楽しみでしたが…

  •  富士山が噴火を起こしたら、麓の町は? 首都機能は? いったいどうなっってしまうのだろう、という小説。

     なんだけど、そこに徐福伝説や富士信仰や記紀神話とかいろいろ絡めて、ごった煮にしたら食えたものじゃない、という感じになってしまった。

     う〜ん、デビュー作の『死都日本』はものすごく面白かったし、『震災列島』もまあまあ良かったのだけど、これはダメだ。新作の度にグレードダウンしていくという作家としては一番悪いパターンだ。


     富士山のマグマはサラサラ質なので、富士山が噴火するよりも九州の火山(阿蘇山のことだと思うけど、小説内で特定しているわけではない)の噴火のほうがはるかに影響が大きいらしい。


     そういうところだけに絞って書いておけばいいのにと思う。
     


     

  • 前2作よりインパクトは劣るかな。。
    富士山を神話と混ぜこぜにするくだりで飽きがきそうに。。
    火山、噴火の怖さは前半で十分に伝わり、それなりに楽しむことができたような。。

  • 死都日本より迫力がない。不完全燃焼です。

  • 石黒耀著「富士覚醒」読了。山小屋で出会って読んで山を降りてすぐ買いに走った本。こういう小説では必ず小田原が重要な場所で登場していて嬉しいような怖いような気持ちになる。でも富士山も活火山で本当にいつどうなるかわかんないと思った!富士山登ったことある人は是非読んでほしい!

  • 『死都日本』『震災列島』に続く、日本が舞台のディザスターノベル第三弾。

    3.11の東日本大震災後に文庫本として出たので、巻末の「解説」、「著者あとがき」共に、東日本大震災に言及しています。特に、「著者あとがき」では、『死都日本』で使用済核燃料貯蔵プールの危険性に付いて記した点について言及し、福島第一原発事故を「素人でも予測できるレベルの原発事故」と糾弾しています。確かに、『死都日本』を読んだときは、そのプロットが東日本大震災に似ていて、驚きました。

    さて、このシリーズも第三弾となり、著者も慣れてきたのでしょうか? 前二作はどちらかと言うと、想定される事態を小説として頑張って纏めたという感じで、エンターテイメント性が足りなかった印象がありますが、本書では、前二作よりはエンターテイメント性にも配慮した内容という印象を受けました。

    それにしても、これら三作品は、小説という形態を取ることで、災害に対する一般啓蒙書としてはかなり高いレベルのあるのではないかと思いました。まぁ、小説なので、最悪の事態を若干煽った所もあるのではないかと思いますが、それにしても、荒唐無稽の内容ではないので、一読に値すると思います。九州、愛知、静岡と舞台が徐々に東に移ってきています。と言う事は、もし次がるとしたら、首都圏が舞台なんですかね?

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著者プロフィール

1954年、広島県生まれ。医師、小説家。阪神淡路大震災に遭遇したことを契機に執筆を開始。地変国日本のあり方を問うた処女作『死都日本』(第26回メフィスト賞受賞作)でデビューし、その科学的根拠に基づいた緻密な構成力と、圧倒的なスケール感で、読者に異例の反響を呼ぶ。他の著書に、『昼は雲の柱』『樹の上の忠臣蔵』(ともに講談社)がある。

「2010年 『震災列島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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