カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 7238
レビュー : 972
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769778

作品紹介・あらすじ

ど派手なペテン、仕掛けてやろうぜ!!
「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品
道尾秀介の大人気作品がついに文庫化!
第62回日本推理作家協会賞受賞作品

人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは? 息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。道尾秀介の真骨頂がここに!

感想・レビュー・書評

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  • 【カラスの親指】 道尾秀介著
    タイトルを見て、なんかちょっとホラーっぽい?なんて思いつつ読みましたが、面白かったです!
    詐欺師の武沢と相棒のテツさん、住処を無くした姉妹、その姉の恋人が加わった5人共同生活。
    そんなおかしな5人の共同生活ですから、普通なわけがない。
    恐怖におびえる日々。そこから脱却するために5人が選んだ道とは…

    詐欺師のテツさんが武沢に親指(お父さん指)と人差し指(お母さん指)をくっつけてみて、と言います。
    次に親指と中指(お兄さん指)、親指と薬指(お姉さん指)、親指と小指(赤ちゃん指)。
    親指とほかの指は簡単にくっつけることができるけれど、人差し指だと・・・


    2012年に映画化されていますね。
    主演が阿部寛さん、そして姉妹の妹役には能年玲奈ちゃん。観てみたい!!

  • 物語として面白い。ヒューマンドラマとして面白い。ミステリーとして面白い。登場人物のドラマが面白い。心地よく騙されるってあるんだなあと思える一冊。偽物の物語だって人の為になることがある。漢字ってよく考えられてる。お父さん指だけが、真正面から家族を見られるって言葉が、すごく心に残っている。道尾秀介の最高傑作の一つだと思う。

  • 全てが最後にわかるという流れである。面白く読むことができた!

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年二人組。ある日、彼らの生活に一人の少女が舞い込む。やがて同居人は増え、5人と1匹に。「他人同士」の奇妙な生活が始まったが、残酷な過去は彼らを離さない。各々の人生を懸け、彼らが企てた大計画とは?息もつかせぬ驚愕の逆転劇、そして感動の結末。「このミス」常連、各文学賞総なめの文学界の若きトップランナー、最初の直木賞ノミネート作品。第62回日本推理作家協会賞受賞作。

    ヤクザに違法行為なんだけれども詐欺で立ち向かう話としては真保裕一の「奪取」という大名作があるのでなんとなくそれを思いうかべながら読みました。再生の物語でありますがコミカルでもあり読み応えありました。叙述ミステリーの側面はありつつも、重要なのはそこではなく人間ドラマの部分になります。
    点数低目なのは相対的評価によるものなので普通に考えれば充分読むに値するものです。

  • こら面白い。
    登場人物がみな善良でキャラが立っていってるので、親近感をもって読み進められる。

    特に序盤、タケとテツだけの頃は中年男の無粋さが良い感じにリアリティを醸し出していて、二人の経歴や哲学の断片に触れるたびにもっと知りたくなり、ぐいぐいと引き込まれていった。
    まひろの登場でリアリティは少し崩れ、やひろと貫太郎の合流によって完全にエンターテイメントとして作られた「お話」となったが、よく練られたプロットは新事実を程よいタイミングで示唆し、意外なタイミングで提示し、飽きさせることもなく最後まで読ませ切った。

    長編を長編と感じさせない力を持った快作だと思う。

    ストーリー上、続編もありえないと思うが、ありえたとしても読みたいような読みたくないような。

    そんな愛着を感じさせる一冊になりそうです。

  • これまでに三度読みましたが、良い作品というのは何度見ても色褪せませんね。
    作中に出てくる手の動きを真似してみた方も多いのでは?

  • めっちゃ面白かった!
    また忘れた頃に再読したい作品。

  • よかった。タイトルの意味まで、そういうことか〜と感心しました。なかなかここまで読後気持ちのいいのはないです。

  • 私はとても好きな本だった。
    ストーリーも登場人物も伏線の回収も良かった。
    ほっこりしたり、感動したり、緊張感漂ったり、驚いたりと、飽きることなく読めた。
    かつ、読んだ後の爽快な気持ちも好き。
    最後にみんながやり直して生きていくところとか。

    一冊の小説で爽快な物語をみたような、マジックをみたような、、、お気に入りになった本

  • 全体構成も、細部に至っても、極めて緻密に組まれていて、破綻と言うものがほとんどない。冗長と思われるところも結論まで行けばしっかり伏線になっている。ということで、この本はかなりのレベルだと言って良いだろう。カタルシスも用意されているため、謎解き以上に物語としての一貫性を持っている点で良い作品だと思う。ただし、予定調和的なところを感じないでもない。すべてが良い方向に収束していくので、途中に展開される極めて残酷で悪質で陰湿だったものが、「よくできました」と言う感じで収束するのには違和感がないでもない。まぁ、重箱の隅を突くのはそのくらいにして、この本は他人に勧める価値はあると言って良いだろう。

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著者プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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