カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 7270
レビュー : 975
  • Amazon.co.jp ・本 (520ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769778

感想・レビュー・書評

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  • 最初から引き込まれて面白かった。
    最後は大どんでん返し!
    まさかの結末だった。

  • 詐欺師と少女のこじれた因縁から始まる共同生活が延々と続き、さらには登場人物があまりにも出来すぎな動きをするので「う~ん」と渋顔で読んでいましたが、終盤でまさかの大どんでん返し!!
    うわぁ、騙された!でも面白かった~^^と安心して最後の数ページを読み進めていたらさらなる大仕掛けがドミノ倒しのようにバッタバッタと発動!
    こんなにも伏線を張り巡らされていたことに気付かなかった私は気持ちの良い詐欺にあったということですね。

    そして読後、本のタイトルを見て納得。ちょっぴり切ない痛快エンターテイメントでした。

  • 人生に敗れ、詐欺を生業として生きる中年2人組、スリをして生活をする少女とその姉、そしてその姉の彼氏に捨て猫…5人と一匹の「他人同士」の奇妙な生活が始まる。残酷な過去を背負った彼らの人生をかけた大計画とは?

    初めて読んだ道尾秀介。
    騙された!
    大計画実行中はかなりどきどきしながら読みました。

    最後は少し切なかったです。テツさん…
    テツさんの指のお話がよかった。短い間の家族ごっこ、最後を読むとそれが幸せな時間だったのだなと。

    解説にあったアナグラムの考察がおもしろかったです。なるほどなぁ…!
    映画も観てみたいです。

  • 登場人物のキャラクターがとても魅力的で
    5人と1匹の奇妙な共同生活の場面は
    読んでいてとてもほっこりしました。


    人は一人では生きられない。
    テツさんの親指の話にはじーんときてしまいした。


    赤の他人が家族の様に暮らす生活は
    とても滑稽だったけれど
    辛い過去を背負った彼らにとっては
    短いけれど安息の日々だったと思う。


    過去の敵と立ち向かう為
    手を組んだ5人はアルバトロス作戦を決行する。


    後半は二転三転と
    想像していなかった事の連続でした。
    少し出来すぎだし
    内容を詰め込み過ぎた感じもあります。

    でもタケさんとテツさんの
    素敵な人情話を見れて良かったです。

    向日葵の咲かない夏を読んで
    この作者は苦手と決め込んでいた所もあったのですが、
    他の作品にもチャレンジしたいと思いました。

  • 家族を失い、堕ちるところまで堕ちたタケさんとテツさん。孤独なおっさん2人はひょんなことから一緒に暮らすようになり…そこにスリのまひろ、やひろ、やひろの彼氏の貫太郎まで転がりこんできて。。奇妙な共同生活で心安らいだのも束の間、タケさんに因縁を持つ奴らの嫌がさせが始まり…

    詐欺師、スリ、手品師たちの反撃「アルバトロス計画」はどうなるのか!?

    皆の抱える悲惨な過去や危うい計画にハラハラしっぱなしですが、ラストの伏線回収は鮮やかで読後感は爽やかです。実写版も観てみたい。

    下鴨神社の納涼古本まつりで3冊500円で購入したら、なんとサイン本でした。

  • ほのぼのとした感じとシリアスの分量がちょうどいい具合で、とてもテンポよく話が進みますが終盤はややペースダウンな感じ。

    今までのテンポがよすぎたのと対決へ向けての綿密な仕掛けのせいかな?
    大仕掛けなので発動してしまえば、またテンポよくそのままラストまで読み切れました。
    ラストは爽やか系。

  • 道尾秀介の真骨頂と言うこともできるのではないだろうか。このトリックの張り方、文章の書き方は読者を惑わす理想的なマジックに仕上がっている。どんでん返しに向かう不気味な文章の書き方はとてもドキドキした。
    そしてまさかの展開。
    読者はことごとく騙される。しかしそれは騙されて嫌な気持ちになる詐欺ではなく、騙されてスッキリするマジックであるのだ。

  • おもしろかった!それに尽きる。
    絵空事だけれどそれでいい。マジックはエンターテイメントだから。素敵なマジックをみせてもらった。

    タイトルは堂々のネタバレだったわけね…

  •  文句なし。最高。おもしろい、そしてちょっとかなしい。芸域広いねこの人。こういうドタバタ劇も十分守備範囲なんだ。とにかくおもしろい。こういうのもっともっと書いてほしい。借金地獄からはい上がった2人組の詐欺師、武沢とテツ。この2人の掛け合いがまずおかしい。ん~、どこかで読んだようなと考えるまでもなく、これは「陽気なギャングが地球を回す」の響野と久遠に似ている。しかもこの2人が新たにそれぞれユニークなキャラのまひろ、やひろ、貫太郎を加えて5人で闇金ヤクザ相手にイチかバチかの報復大勝負を挑むというところも陽気なギャングの4人を思わせないでもない。ただしこちらは単なるギャングではなく、もっとずっと手の込んだ頭脳プレイだ。
     そして、最後の最後にアッという大仕掛けが。そうだよな。道尾秀介をいささかなりとも読んでいれば、すんなり終わるはずがないと予想はつく。最後の40ページ。まさに孫悟空とお釈迦様という種明かしなんだけど、この結末にはホロリとさせられる。誰のとはここには書けないけれど、じ~んとやさしさが伝わってくる。こんなにすべてうまく運ぶものかという疑問は野暮というものだろう。これはすべての弱い者への、すべての肩寄せ合って生きる親と子への、とびきりのメルヘンなのだから。

  • 最後ちょっと無理があるような気もするけど、なかなか粋なお話♪主人公の性格もいいし、脇を固める登場人物もしっかりしていて引き込まれていきました。詐欺師と思っていたのに実は・・・親指の意味もちょっと泣けてきます。読後感もスッキリです。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「親指の意味もちょっと泣けてきます。」
      そうなんだ、、、気になるな。。。
      実は映画を観ようかどうか迷っているうちに、時間が経ってしまい観に行...
      「親指の意味もちょっと泣けてきます。」
      そうなんだ、、、気になるな。。。
      実は映画を観ようかどうか迷っているうちに、時間が経ってしまい観に行けず(一応、阿部寛ファンなのですが)。。。
      DVDになってから観て読もう←全てにおいてコンナ調子です。
      2013/02/07
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著者プロフィール

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)
1975年、兵庫県生まれの小説家。玉川大学農学部卒業。会社員生活を続けながら小説を執筆しており、2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビュー。
2007年『シャドウ』で第7回本格ミステリ大賞(小説部門)受賞。2009年『カラスの親指』で第62回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。2010年、『龍神の雨』で第12回大藪春彦賞受賞。『光媒の花』で第23回山本周五郎賞受賞。2011年、『月と蟹』で第144回直木賞受賞。直木賞にはこの作品で5回連続のノミネートだった。
その他代表作として『向日葵の咲かない夏』があり、文庫版は100万部を超えるベストセラーになった。『カラスの親指』は映画化された。
ほか、横溝正史ミステリ大賞、新潮ミステリー大賞の選考委員を務める。

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