りすん (講談社文庫)

著者 : 諏訪哲史
  • 講談社 (2011年7月15日発売)
4.10
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  • 本棚登録 :88
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769907

りすん (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • アサッテ実践編……にしては、内容が幼稚。
    カップルで創作する・通用する言葉、というレベルに落ちてしまっているのでは。
    また「書かれている」という意識も……うーむ……
    決して悪くない。なのに何か物足りない。
    しかし最終2ページの仕掛けにはぐっとくる。
    作者の心優しさが効いている。
    ……単行本で買ったら文庫が出るという、バッドタイミング。

  • 作者の作為ある反骨が好き。それでなきゃ現代文学の存在意義などありゃしない。実験的だから難解かというと全くそうではなく物語としておもしろい。最後隆志と朝子の会話から括弧が外れたことにじ〜んとした。策士だ。もっともっと注目されるべき作家。ずっとずっと攻め続けてほしい。

  • 学生選書 913.6/Su87
    資料ID 2012200531

  • あまりにも普通に"小説"として読んでしまったけれど、会話文のみで書かれているんですよね。諏訪哲史さんの小説は、他作品でも小説としての形式からの脱却にこだわって書かれていますが、本作品では紋切り型についてつっこんでいて面白かった。お涙頂戴モノって売れますよね。後書き読んだら、やるなあと笑いました。さて、本編。途中、読者に(私に)問いかけてる?とドキッとさせられました。前作「アサッテの人」を批評した小説だと感じました。

  • …うーん。
    胃がもたれる。

    糊で綴じてみようかなー。

  • 自分はこういうのを読みたかった、と気がつきました。
    書かれた文字の内と外、交錯する得体の知れない感覚。

  • 非常に「挑戦的な」小説。恩田陸『中庭の出来事』に似ている。
    読み終えてみて、結局は小説の壁を越えられていないように感じた。筆者も書きながら迷っているのが、どことなく伝わってくる。

  • 地の文を一切使わないセリフのみの目新しい文章形態が特徴の小説。小説における作者の位置付けを常に意識しながら、読者と本の中の世界を分かつ垣根をどれだけなくすことができるかに挑戦したチャレンジブルなものであった。そうすることで読者にたいし、これはノンフィクションであるかのような感覚に陥らせ、臨場感を駆り立てる。読者に読んでもらうという商業的な小説ではない、読者に読ませる、そして対話させる小説本来の役割を考えさせられる非常に興味深い内容だった。

  • 不思議な一冊。
    物語・小説には「書き手」が存在する以上、否が応にも「作為」的になってしまう。それら諸問題に対してどういったアプローチができるのか、また本作の内容のような「書き」をした場合、小説の構造事態は変質するのか。。。
    実験的な作品である、と感じた。前作「アサッテの人」でも同じテーマを扱っているため、本作は前作と別視点による実験的試みであることがわかる。
    「小説とはなんぞや」「物語るとはなにか」を図らずも問かけ直されることになった。単なるメタフィクションではない、実験的な小説として非常に楽しむことができた。なかなか出来ない体験をしたと思う。かなりおすすめ。

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