漱石に学ぶ心の平安を得る方法 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 31
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770187

作品紹介・あらすじ

漱石の小説を読むと、なぜこんなに癒されるのか。それは、登場人物が皆「降りている」からだ。『坊っちゃん』は田舎教師になり、それもすぐに辞めてしまう。『それから』の代助は不義の愛を貫いて、上流階級から滑り落ちる。でも「それでいいんだ」。人生の敗者たちに、漱石は、そう語りかける。文庫オリジナル。

感想・レビュー・書評

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  • 3

  • 漱石の小説に登場する人物は、世の中に妥協して安定した地位を守るよりも、自分の自然な感情に則って行動し、世を降りる人が多い。そのことで、なんとなく爽やかな気持ちになった人(坊ちゃん)や、厳しい生活を余儀なくされる人(門、それから)もいる。漱石自身、明治時代のとんでもないエリートだったにも関わらず、英国で悩み、教員を辞め、しまいには作家になる。彼の作品の主人公は、漱石の生き方を現している。

    なるほどね、そういう読み方があるんだ、という気づきがある一冊でした。

  • 2011.11.14読了

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著者プロフィール

1962年、東京都生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。2005年『脳と仮想』で第4回小林秀雄賞を、09年『今、ここからすべての場所へ』で第12回桑原武夫賞を受賞。また脳をテーマにした著作執筆のほか、小説の刊行しており自身が講師を務めた東京藝術大学での出来事を元に描く『東京藝大物語』は大きな話題となった。

「2018年 『ペンチメント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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