一心斎不覚の筆禍 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)

著者 : 佐藤雅美
  • 講談社 (2011年8月12日発売)
3.86
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  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770286

一心斎不覚の筆禍 物書同心居眠り紋蔵 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 女心と妙の決心
    江戸相撲八百長崩れ殺し一件
    御奉行御手柄の鼻息
    文吉の初恋
    天網恢恢疎にして漏らさず
    一心斎不覚の筆禍
    糞尿ばらまき一件始末
    十四の娘を救ったお化け

    時代考証に定評がある作者だが、小説というよりどんどん歴史解説書に近くなってきて、説明文が長くなってしまった。この確かな史実に基づいた知識の中から生み出される事件が、他の小説と違ってこの作者の面白いところなのだが、こう説明が長いと読む進めるのが辛い。

    文吉と勘太が戻ってきて、どうやら文吉は紋蔵の跡取りとなり同心の道を進む決心をしたらしいというのが、この9巻の抑えどころか。

  • しみじみ、ほのぼの、ほれぼれするシリーズ。

  • 淡々としたストーリーが続く。ステーキのゴージャスさとかはないけど、お粥のような地味のある感じ。読む方も淡々と読むです。

  • 物書同心居眠り紋蔵シリーズももう9冊目(たぶん)。何度も同じことを書くけれどこの著者の似たようなシリーズはどれもおもしろく、続けて読んでいるのを合わせると相当な冊数になっているだろう。主人公の思考・行動パタンが似ていて周りの登場人物も大同小異なので、つい話がこんがらがる。紋蔵は八丁堀同心の例繰方すなわち書記役で、奥方が里、娘が稲、麦、妙に息子の紋太郎、紋次郎、貰い子の文吉。飲み友達は定廻りの大竹金吾と。なるほどなるほど思い出してきた。
     収録されている8編のストーリーはさすがに達者だ。9冊も読んで飽きないものかと思うけれど、こういうのは飽きる飽きないの問題ではなく、安心して心地よく読めるのでつい次々に読んでしまう。そういうふうに読者を引き込むというのが練達の技というものだろう。
     「文吉の初恋」、一旦は侠客不動岩の厄介になっていた文吉が堅気の世界にもどってきての話。まだ手習いに通う子供のことだが、男としてしっかりしたところが健気だ。その文吉に思いを寄せるのがおませなちよ。自分の立場をわきまえて付文の約束をあえて黙殺した文吉に、「はっきりしなさい。私のこと、嫌いなの?」と怒るちよ。そのちよが親の江戸払いで武州へと旅立つ朝、文吉は板橋宿まで見送りに行く。そこでのやりとりが子供ながら泣かせる。
     しかし、「コクリコ坂から」でも「ふたつめの月」でもそうだったように、またこのちよときた。女の子は強いね。男の子はいつもたじたじだ。まあ身の回りを見渡しても.....、以下略(笑)。

  • 不動岩が死んだか……意外な展開ではある。直接登場しないが一心斎は面白そうな人物だった。それにしても家名を汚されたと刺客を送ったり、不祥事のもみ消しに牢内で始末したりと、さりげなく殺伐としている。

  • 私も二冊持ってます

  • 文吉もすっかり大人っぽくなっちゃって…
    「それをなんとかしてこられたのが父上ではないのですか」と息子に詰め寄られてムムムと唸る紋蔵さんが愛おしいです。
    それにしても紋蔵さんと大竹金吾は仲良すぎですね。奥さん公認か。

  • いつもながら面白い。


    10/26読み始め; 10/28読了

  • 江戸後期、居眠りの持病を抱える物書同心の事件帳

    相変わらず面白い。
    判例係に道を定めた紋蔵の家族はどの家を継ぐかでそれぞれに道を見つけ、結局紋蔵の後を継ぐのは養子になりそうだ。
    時代的に感覚は違うかもしれないが、それを問題にしないのは器の大きいことだと思う。

    好きだったのは、お奉行の手柄と、タイトルの筆禍の話か。
    資料性豊かなこの筆者のスタイルが良く出ている噺だったと思う。
    あとは、天網恢恢の終盤の怒涛の展開が、珍しい超展開を見るようで面白かった。

  • この居眠り紋蔵シリーズも単行本で買い読んだのだが文庫版が出たので再購入したもの。単行本が2008年刊だから既に三年も経ってしまっているので流石に内容は忘れていたために、まるで初見のように楽しめた。読んでいて気が付いたのだが、紋蔵の娘や息子が通う手習所の名前は、佐藤雅義のもう一つの作品・縮尻シリーズで娘がやっている手習所「知新堂」と同じ名前ではないか。此れまで随分と読んでいて全く気が付かなかった。こんなところで佐藤な遊び心を出していたのか。

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