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Amazon.co.jp ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784062770484
作品紹介・あらすじ
十八年前に生き別れた母と子。聞きたいことは山ほどあった。それなのに。
佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は実の母、葵だという。生き別れた親子に何があったのか。「この世のことを一人で全部背負(しょ)い込むわけにはいかないんだよ」。辛くても悲しくても決して消えてなくならない遺恨と嘘。本所深川の同心、平四郎と超美形の甥っ子、弓之助は真実を探り始める。
みんなの感想まとめ
重厚なテーマと人情味あふれるキャラクターが織りなす物語が展開され、読者を深く引き込む。連作短編から始まるが、読み進めるうちに登場人物たちの関係が徐々に明らかになり、特に主人公たちの成長ややり取りが心温...
感想・レビュー・書評
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連作短編として始まるが、読み進めるうちにそれぞれの出来事が少しずつ繋がり始める。久しぶりの「ぼんくら」シリーズだったが、登場人物たちも自然と思い出せた。
事件自体は重いものも多いが、それ以上に人物たちの魅力が強い。特におでこの成長が嬉しく、弓之助とのやり取りも相変わらず面白い。
表題作「日暮らし」に入ってからは、それまでの短編が序章だったかのように一本の物語として動き始め、一気に引き込まれた。『ぼんくら』から続く事件との繋がりも見え始め、続きが気になってそのまま下巻へ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人情が濃い上巻の一冊。
あの「ぼんくら」が好きでまたあのメンバーに会いたくて。
やっぱり良い。
物語に漂う空気感のなんて心地よいことよ。
メンバーのその後の暮らしが微笑ましさ、時に不安を交えながら描かれ、ゆっくりとそれぞれが抱えるものが沁みてきた。
弓之助、おでこ、おとよ。
相変わらず平四郎と子供たちとの絡みが良い。
人に手を差し伸べる温かさという宮部さんらしい人情の濃さ、可愛さをどっぷり味わう傍らで起きたまさかの事件。
佐吉が実の母を殺めた疑いで捕えられた…って、どうなる下巻。 -
平四郎シリーズ第2弾。
相変わらず少し優しくて腹が立って悲しい人間達のお話しが、的確でユーモラスな文体で書かれています。
このシリーズは中毒性があるのか、すごいスピードで読んでしまう。
宮部みゆきさんは観音さまなのかしら。よくもまああるがままをそのまま受け止めて、「そうだから、そうであるしかない」なんて言えちゃうものだな。
やばい。1日一冊で読んで行きそう。 -
「ぼんくら」の続編です。
おいしい煮売屋のお徳さんの世話焼きが温かいです。
弓之助くんは今回も楽しく活躍しました。
おでこくんは悩んで少し大人になったかな。
佐吉さんの困難続きには気の毒でなりません。気持ちがまっすぐで働き者の佐吉さんです。平四郎さんも心配しています。下巻で佐吉さんの窮地を救ってくれること願っています。 -
登場人物のキャラクターが最高です、下巻も期待
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おでこが飯を食わなくなってしまった話「おまんま」、新婚の佐吉・お恵の夫婦仲がギクシャクする話「嫌いの虫」、葵の囲われ屋敷の女中が変質者に狙われる話「子盗り鬼」、破格値の菜屋の謎を解く話「なけなし三昧」の四篇。何れも「ぼんくら」スピンオフ作品。
「ぼんくら」ワールドが味わえるのが嬉しい。 -
ぼんくらシリーズ2作目。
1作目が面白くてすぐに2作目を図書館で借りた。
ほぼ続編という感じの登場人物だったので、間を開けずに読み始めて良かったな〜と思った。
1作目で登場人物達に感じた印象が少し変わるような感じもあるが、メインの登場人物以外の人たちもすごく魅力的で、色々な制度や物事が曖昧だからこそ、人々の心の温かさや人情が色濃く見えるのが面白いなと思う。
下巻もあるのでそちらを読むのも楽しみ! -
『ぼんくら』から繋がっている物語だけど、『ぼんくら』を読んだのは2013年。
あ、あの人この人と思いつつ、忘れてるんだよなー。
読んでた自分自身が"ぼんくら"状態だと思いつつ、謎が謎を呼んでいるような。 -
前半・連作短編からの本題、伏線の張り方は「ぼんくら」と同じ流れ。
会話のテンポが良くて読みやすい。 -
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飯テロに拍車が掛かってきたな
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ぼんくらの続編。
語り口がとてもよくどんどん読める!
下巻も楽しみです。 -
読みやすいし面白かった
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図書館で。
ぼんくらの続きか~とデコの短編辺りはサイドストーリーとしてふぅん、と読んだのですが官九郎が死んだり、佐吉さんが下手人扱いされる辺りでダウン。
そりゃあ人生平々凡々というわけにはいかないんだろうけど苦労した人がさらに苦労するのはあまり読みたくないという甘い考えです… -
2004年に出版された宮部みゆきの時代小説。
文庫は2008年に上中下の3巻組で発売され、そのわずか3年後の2011年に上下の2巻組に再編されて新装版として発売され直しているのが面白い。定価の合計は2巻組にして下がったものの、3巻組はさすがに手に取りにくかった人が多かったのでしょうか。
膨大な積読の山を前に呆然と日々を送っている自分ですが、積読には積読なりの利点があります。そして数多い利点のうちの一つが、シリーズものを続けて読めること。
前作「ぼんくら」を読み終わり、間をおかずに続けてこの作品を読めるのは幸せです。
舞台は前作の一年後、物語の始まりは夏です。
前作同様連作短編と見せかけてそれぞれの短編がつながる長い章があるという構成は前作同様で、シリーズを続けて読んでいるとこういうのは嬉しくなります。
前半の連作短編で語られるのは前作の登場人物の後日談。「おでこ」の三太郎の、若すぎる差配人佐吉とカラスの官九郎の、「ぼんくら」では名乗らせてもらえなかった葵の、そして鉄瓶長屋の心お得の鉄瓶長屋を巡る騒動のその後は、みなそれぞれの居場所で、その日その日を送っているようです。
「おまんま」では寂しい身の上のおでこの三太郎が自分の今の境遇について悩みます。彼の異様な記憶力がとある事件の解決の手掛かりに結びつき、それが悩んでいる彼の立ち直りの切っ掛けになるという構成が連作短編の捕物帖の一編として面白く成り立っていると同時に、後の伏線となっていて巧みさに感心します。
あと、タイトルの「ひぐらし」は、人それぞれに違うおまんまのいただき方をしながら、その日その日をその日暮らしで必死に生きている人たちの人生のことなのか…なんて考えさせられました。
「嫌いの虫」では新婚の佐吉とお恵の話です。新婚夫婦の最初の諍いと仲直りまでを描いてまあ犬も食わない感じではありますが、その遠因は、佐吉が鉄瓶長屋の跡に建った湊屋の「藤屋敷」で聞かされた一言にあったようです。
この一言は読者もおやっと思わされるもので、物語が動き始めたことを感じます。
そして、ここにきて登場した弓之助がキレッキレなこと。前作をはるかに上回るその推理は、まるでシャーロック・ホームズを初めとする並み居る名探偵が見せるもののようです。
「子盗り鬼」ではようやく出番が来た葵が活躍します。やられ役としてストーカー孫八が登場しますが、そのストーカーっぷりの気持ち悪さに「名もなき毒」の原田いずみを思い出しました。宮部みゆきの時代物は現代の事象や価値観を上手に持ち込んで読みやすさがを高めていますが、時代物にストーカーはその典型でしょう。
前作ラストではあまり良い印象がなかった葵ですが、下巻ではお六に対する態度や的確に指示をして孫八を撃退するさまなど、ずいぶん印象が違います。そして佐吉への気持ちがこの章のタイトルに絡めて語られています。
「なけなし三昧」で今作で出番のなかった平四郎とちょい役だけだった弓之助がようやく本格的に登場します。弓之助の従姉のおとよとお徳の商売敵が加わり、登場人物が賑やかになってきました。
そして「日暮らし」でこれまでの雰囲気が一転します。「佐吉の目から、ぽたりと涙が落ちた」で下巻に続きます。
魅力的な登場人物全員が幸せになって欲しかったのですが、湊屋が関係するとなかなか簡単にはいかないようです。佐吉に幸あれと祈りつつ、続けて下巻を読んできます。 -
「ぼんくら」の続編なので、ぜひ読み終えてから手に取ることをおすすめします。
井筒平四郎はもちろんのこと、弓之助、お徳、おでこなどのキャラクターが生き生きとしています。
前作、ぼんくらの話が深くかかわっているのもあって途中で本を閉じたくなく夢中で読みふけりました。 -
再読。
小説現代2001年9月号~2004年11月号の19回掲載のものに加筆訂正し、2004年12月上梓。2008年11月文庫化。
2011年9月文庫新装版化。
ぼんくらの続編で、大団円な終わりがとても素敵でした。 -
全2巻。
ぼんくらの続編。
http://booklog.jp/users/bullman/archives/4062747510
ぼんくら同様、前半1話完結、
後半それらがまとまってく構造。
前作と同じ構造だけど、
伏線がわかりやすくなり、
話も前作に比べ明るめで、
素直に楽しめる。
作品としての完成度は若干落ちるかもしれないけど、
前作で登場人物達を好きになった人達には
とても嬉しいファンブックな感じ。
登場人物達がよりクッキリとしてきて、
どんどんこの世界が好きになる。
これで1作目の呪縛というか、
完結してた物語から脱却できたと思えるので、
3作、4作と、シリーズとして長く続いてほしい。 -
一話一話に登場人物の苦悩と成長が見れて今回もなかなか良かったです。おでこや弓之助も大人になっていくんだなとか。孫八の激しい思い込みにストーカーってどの時代にもいたんだと思ったり。
佐吉がどうなるのか早く知りたい。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
宮部みゆきの作品
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