親鸞(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1084
レビュー : 114
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770606

作品紹介・あらすじ

馬糞の辻で行われる競べ牛を見に行った幼き日の親鸞。怪牛に突き殺されそうになった彼は、浄寛と名乗る河原の聖に助けられる。それ以後、彼はツブテの弥七や法螺房弁才などの河原者たちの暮らしに惹かれていく。「わたしには『放埒の血』が流れているのか?」その畏れを秘めながら、少年は比叡山へ向かう。

感想・レビュー・書評

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  • 親鸞のことは名前しか知らなかったけれど、浄土真宗をいう仏教の中でも大きな宗派を開いた偉人が、悩み多きふつうの人だったというのはすごく親しみが湧く。

    最初からいろんな災いが降りかかり、ハラハラドキドキ。
    まだまだいろんな苦難が待ち受けてそうで、目が離せない!!
    下巻も一気に読んでしまいそう!


    ちなみに大河ドラマ「平清盛」を観てたので、だいたい時代背景がわかりやすかった。
    後白河法皇や六波羅王子や今様のことなど。
    史実をだいぶ脚色してあるだろうけど。

  • 五木寛之の本は初めて読んだ。歎異抄を読もうと思ったが、その前に親鸞とは何かを読んでおこうと思って。凄い本。怒涛の展開で一気に読んだ。平安から鎌倉という舞台でしかも仏教の話だから、退屈な展開かと思ったがとても引き込まれて読み進めた。親鸞の仏教に対する真摯さは分かるな。どんな分野でも同じような悩みはあるはずだ。突き詰めると狂っちゃうような。次巻以降も楽しみ。しかし人の命が軽い時代なんだな。

  • どこまでが実話?すべてが物語?よくわからないが、引き込む力はすごいと思う。これから、どうやって浄土真宗が興ってゆくのか先が気になるが、単なる青年僧の成長物語として読んでも面白い。

  • 浄土真宗の宗祖・親鸞の人生を描いた本。
    暇つぶしに実家の本棚から選んだ本でしたが、正直すごく面白いです。歴史ものでありながら、エンターテイメント。

    鎌倉時代の京都。
    貧乏貴族の少年が、社会の底辺にいる「河原者」に救われ、彼らの生き様に惹かれて友となる。
    「悪人でも極楽浄土に行けるのか?」
    人生を賭して答えを探す少年、後の親鸞の物語。

  • ブクログがつながっていなかったので、今年初の投稿になるが、なんと9冊め。かなり良いペース。
    親鸞がジョー・ストラマーに思えた。浄土宗はブルースで、浄土真宗はパンクだ。

  • 面白い!いつの時代も改革は狙って始めるものではなく、おかしい、おかしい、の連続から生まれるんですね。ポジティブなネガティブ目線、重要です。加えて、いつの世も時代背景は違うけど、根本問題に違いは全くないですね。この後の展開が楽しみ。

  • 親鸞の幼少期から比叡山での修行時代を描く。
    初めて五木寛之の本を読んだが、さすがに読みやすくて引き込まれる。
    いろんな仲間に出会ったり、悪い奴をやっつけたり、女性に誘惑されたり。。。。。
    もう少し堅めで説教じみていて、読むだけで仏教の教えを多少勉強できるようなことも期待しつつ読み始めたが、予想に反して単純に面白い小説。

    下巻ではこの面白さを維持しつつ、もう少し仏教的な内容にも触れたい。

  •  ずっと積読だった本を読みはじめた。さすがに五木寛之の本は面白い。平安末期から鎌倉時代にかけて多くの宗派が乱立するわけですが、今ひとつよくわからなかった。
     この本は、そこいらへんのことを整理してくれる。

  • 「人はみな平等である。身分や職業の高下などない。この世に生きることは苦しい。心と体が痛む者を助けなければならぬ。よりよく生きる道をさがそう。そしてよろこびをもって生きよう。それ以外に何がある?いってみろ」河原者法螺房弁才の言葉に藩宴は・・・。

  • 1173年4月1日は親鸞上人の誕生日、と歴史カレンダーにあり、日本版宗教革命というべき人の事跡を読むにはこの古典か、と思い手にとった本。

    9歳で出家した親鸞は、比叡山で20年修行を積みます。浄土教の先輩の法然も天台僧であったらしく、2人とも、比叡山で総合教学と各種の行を学んだ結果、念仏を選んだ訳です。特に親鸞については、底辺の人々の生き様に触れ、驚き、後の悪人正機の悟りに繋がっていく伏線が描かれています。

    このような宗教者の小説にありがちなのですけど、宗教者としての足跡を追いかけようとするあまり、歴史小説としての考証が弱くなることがあります。宗教者の奇蹟と悟りなら、その教団が出す本を読めば良いのですから。

    ということで、この上巻で一旦置くことにしました。自分の中でもう少し熟してから、むた考えようと思います。

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著者プロフィール

五木寛之

1932年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり、47年に引き揚げる。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。また英文版『TARIKI』は2001年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年菊池寛賞を受賞。10年に刊行された『親鸞』で毎日出版文化賞を受賞。『孤独のすすめ』(中公新書ラクレ、2017年)は30万部のベストセラーとなり、孤独ブームを生み出した。

「2020年 『回想のすすめ 豊潤な記憶の海へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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