親鸞(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770613

作品紹介・あらすじ

親鸞は比叡山での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参篭を決意する。そこで待っていたのは美しい謎の女人、紫野との出会いだった。彼が全てを捨て山をおりる決意をした頃、都には陰謀と弾圧の嵐が吹き荒れていた。そして親鸞の命を狙う黒面法師。法然とともに流罪となった彼は越後へ旅立つ。

感想・レビュー・書評

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  • 『親鸞』を大河ドラマにしたらいいのではないか。
    坊主頭が主要キャラクターの大半を占めるけど、このエンターテイメント性は大河ドラマ向きだ。
    ぜひ見てみたい。

    **あらすじ

    「善人も悪人も、念仏ひとつで救われる」

    師・法然の教えは様々な解釈を呼び、「念仏を一度唱えるだけで、悪事を働いても許される」という過激派も現れる。

    そんな中、綽空(後の親鸞)は、法然の真意を汲み、「悪人と善人の区別などない。我らみな悪人である」として、「いかなる悪人でも阿弥陀仏は救って下さる」という念仏の教えを説くのだった。

    彼らの革新的な教えは波紋を呼び、ついに他の仏教団体からの弾圧が始まる――

  • 名前しか知らなかった親鸞さんが、すごく身近な存在に感じられて、仏教に関する興味がわいてきた。

    人生の中で本当に心から尊敬、信頼できる人に出会うとは、なんと幸せなことか。
    親鸞が師法然に出会ってからの目覚まし変化。
    信じることのすごさがよくわかる。

    まだまだ続くようなので、早く文庫化になってほしい。

  • 「親鸞」という人物が形成されるまでのプロセスの物語。
    徹底的に自分という人間の内面性と向き合い自覚し、仏教のパラダイム転換に至ったお話。
    悩み続けながらも前に進み続けること。
    今の時代こそ大切な姿勢の気がします。

  • えええまだ浄土真宗開かないの!?に集約されているのではないか。数々の名前の変遷を経て、ようやく親鸞と名乗るところまで。いや、物足りないが上手い戦略とも言える…。読みやすく楽しいのでついつい続きが気になるからだ。
    軽い歴史小説にはありがちなように、やはり歴史的な出来事との相互関係の描写が浅い。歴史小説よりも時代小説よりになってしまっている気がする。

  • 2019年12月8日読了。

    ●P95
     サヨから綽空への論

    ●P110
     真実の教えというのは常に危ういものだ。
    新しい考えも、そうだ。
     その危うさを避けては、真実の新しい道は開けない。
     しかし、危うさをもたぬ安全な考えにあまんずるのなら
     法然上人も比叡山を降りられなかっただろう。
     そして、法然上人の真の新しさとは、古い仏典をこえて
     十悪五逆の悪人でさえも救われる、と初めて堂々と説か
    れたことだ。
     〜
     念仏ひとつによって悪人なお往生す、とおっしゃったか
    たは天竺にも、唐にも、おられない。
     法然上人は、唐の善導というかたを心の師と呼ばれてい
    る。

    ●釈尊にはじまり、道綽、善導、源信と続く浄土教の教説
    の徹底的な検証の中から導き出された究極の正論であ
    る。その確信によって選択された唯一の行が易行念仏
    だ。

    ●人は他の人の悲しみの上にしか、自分の幸せを築くこと
    ができないのだろうか。この自分もまた、無明の世に生
    きる悪人なのだろうか、と恵信は思った。

    ●念仏門をひらいた法然上人から選択本願寺念仏集の書写
    を許されたということは釈尊にはじまり、世親、
    どう鸞、道綽、善導、とつづく浄土の教えの弟子の
     一人としてはっきりと認められたことになる。

    ●わたしが求めているのは、よく死ぬことではない。
    思い闇を抱えて、それでもなお歓びにあふれる生き方
    だ。

    ●仮借…

    ●帰依…

  • 貴族から庶民のための宗教に移り変わり始めている時の話。
    庶民にもわかりやすく、念仏を唱えればどんな人も救われる。そういう教えなのに、いつの間にか、何をしても念仏さえ唱えればなんとかなるという間違った教えが広まることに。
    新しい事は、いつの時代もなかなか権力のある人には受け入れられず、いつの時代も苦労しますね。

  • 忠範、範宴、綽空、善信と親鸞の名前は変わってきた。下巻最後にようやく親鸞が出てきた。越後に旅立つ巻末は情景が目に浮かぶ、作者の表現の素晴らしさが垣間見えた。この先も楽しみである。

  • この物語の真髄は下巻にあった!今読めて良かった。

  • 五木 寛之の 親鸞(上) を読んだので、早く続きを読みたい。
    上に引き続き 下も読破!

    これまで全く興味のなかった親鸞のこと。
    もっと知りたくなりました!

    本の続きは、親鸞 激動篇(上) (講談社文庫)
    2013/7/11 予約  7/15 借りる。 7/18 読み始める。9/6 読み終わる。

    内容と著者は

    内容 :
    親鸞は比叡山での命がけの修行にも悟りを得られず、六角堂へ百日参籠を決意する。
    そこで待っていたのは美しい謎の女人、紫野との出会いだった。
    彼が全てを捨て山をおりる決意をした頃、都には陰謀と弾圧の嵐が吹き荒れていた。
    そして親鸞の命を狙う黒面法師。法然とともに流罪となった彼は越後へ旅立つ。

    著者 : 五木 寛之

  • 越後に流罪となり、親鸞の名乗るまでの下巻。叡山から吉水に下り、法然上人に学ぶ中、政治的な弾圧を受けるなか、師の教えを信じ信念を突き通す真摯な姿勢は仏門に限らず、矜持を持つ生き方として畏敬と憧れを感じる。恵信との結婚や鹿野を巻き込んだ同門の遵西、そして黒面法師との対決など見どころも多く、遵西の処刑、親鸞の旅立ちの場面が最大の見せ場ですね。
    方苦しくなくとても読みやすい文体と感じました。
    続編も読みたいと思います。

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著者プロフィール

作家

「2018年 『人生百年時代の「こころ」と「体」の整え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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