アイスクリン強し (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2153
レビュー : 259
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770767

感想・レビュー・書評

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  • とにかく無性に西洋菓子が食べたくなります。「しゃばけ」シリーズでお馴染みの江戸から明治へ舞台を変えて、当時独特の単語や背景がふんだんに散りばめられているのが楽しい。明治ってフィクションで取り上げられることが江戸時代と比べて少ないので、それこそ、文明開化に目を白黒させる日本人のような目新しい気分で読めるかも。個人的には他のシリーズよりも好きかもしれないです。最後半端に終わったな、と思ったら、これもやはりシリーズになりそうな雰囲気ですね。

  • 登場人物がいい感じに漫画っぽいなぁと思ったら、作者は漫画のアシスタントをされていたとのこと。畠中さんがどんな絵を描くか知らないけど、作者の中のそれぞれのキャラを見てみたいと思った。

    話としてはそんなに大きな事件はない。ただ、物語を流れる雰囲気がとてもよい。その雰囲気の中でキャラがとても生き生きと動いていて、読んでいて楽しかった。

    ちょっと残念だったのがゼリケーキの話が中途半端だった事。これは今後どこかで補足があったりするのかな。小弥太がどうなったのかとか、塩と水は効いたのかとかが気になった。コレラの話自体はとても興味深かったので残念。

    若様組の続きも読みたい。

  • 「おも(しろい)タメ(になる)」と書かれた帯と、『アイスクリン強し』という些か可愛らしい雰囲気のタイトルに惹かれて手にとった。

    お菓子の名前はアイスクリンを始めシユウクリイムやチョコレイト、ワッフルスなど、現在とは異なる表記のものもあり当時の雰囲気を味わえた。

    明治初期という時代設定や西洋菓子が出てくるという点は非常に私好みではあったのだけれど、あまり物語の世界に入り込めなかった。

    短編として書かれた作品を寄せ集めたものとはいえ、少し内容があっさりし過ぎていたように思う。

    せっかく魅力的なキャラクター達なのだから、もっと人物や人間関係についてもスポットライトを当てて欲しかった。

    この話の前日譚にあたる話が書かれた本ならば詳しく書かれているのでしょうかね。



    ところで、本の間に作中に登場したお菓子を再現したレシピが挟まっていたので、今度挑戦してみようと思う。

  • 江戸から明治へ移り変わって20余年、目まぐるしい新しい時代を生きる元士族の若者と西洋菓子職人のお話。
    西洋菓子の伝来の歴史とかわかるかなーと思って読んでたので、物語のエッセンスのみであったのは残念。

    築地の居留地、下谷万年町、新橋から日本橋の日本初の電車、など明治を感じさせるものにわくわく。

    元士族の悲哀と明治のハイカラな感じが入り混じった『チョコレイト甘し』が1番良かったな。

  • どんなもんかと思って読んだらとてもおもしろかった。
    明治って本当にいろんなことが変わった時代だったんだなー、と序章で感じざるをえない

  • 器具や材料が手に入りにくい時代 西洋菓子を作る慎次郎と食べることすら大変な貧民窟の人たち なんだか読んでいて辛かった。。。 お菓子はおいしそうでしたけどね。

  • 2013/03/20読了

    時代の移り変わりと共に、変わるは文化。
    明治って、こんなに鮮やかな時代だったのかな。
    当時の西洋菓子についての知識はあまりないのだけれど、きっと真次郎みたいな新革者はきっといただろう。

    現代のスイーツの走りがこれであったならば(当然、脚色はあれど)かなりクオリティの高い文化だ。
    同じような作品群でいくと、荒木源の「ちょんまげプリン」が想起される。けど、こちらはスイーツよりも時代背景のほうが色濃い。

    プロローグとエピローグの手紙にまつわる話が印象に弱く
    伏線としてもイマイチであったように思う。
    全体の謎として置いておくとよかったのになあ。でもミスリード誘導されたし(私はね)エピローグの和やかな雰囲気はよかった。

    真次郎イケメンなのに鈍感すぎますね。ラブコメの主人公の王道です。だがそれがいい。
    なかなか面白い作品でした。シリーズもので長瀬の活躍劇が別巻であるらしいのでチェックしておこう。

  • 舞台は明治維新。時代とともにめまぐるしく環境が変化している時。みんな前に向かって頑張っている。設定がおもしろい。題名にもなっている洋菓子の文章、もっとあったらよかったなぁ。

  • ミステリーといえばミステリー。ほんわかした畠中ワールド全開。「しゃばけ」シリーズが好きな人には少し物足りないかもしれない。

  • 明治維新の真っ只中のお話。
    各章の題名からはどんなお話が展開されていくのか予想がつかないから読んでてワクワクした。
    ただ甘いだけではない、大きく変動する時代の中でどのように人が生きていくのかも垣間見えるところが良かった。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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