アイスクリン強し (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 259
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770767

感想・レビュー・書評

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  • 時は明治。二十年を経ても尚、変化し続ける世の中で懸命に生きる若者たちがいたーーというお話。
    題名・章名に洋菓子の名称を冠した割には、章によってはエッセンス程度。

  • 畠中さんといえば、江戸っぽいイメージがありますが、(現代のものも書かれていますが)やはりしゃばけのイメージが強い。
    今回は江戸の世ではなく、明治の世界。
    維新から数年で瞬く間に変貌した東京銀座界隈。

    お菓子描写はそんなにおいしそうというほどではないんですが(^_^;)、チョコレイトとか、アイスクリンというと、今のお菓子とは違って何か特別なおかしな気がします。
    しゃばけシリーズでも幼馴染のお菓子屋さん、出て来ましたね。。。

    連載作品だったのだろうと思いますが、章が変わるごとに背景の説明、キャラの説明が毎回入るので、ずっと連載している中では、しかたないのかもしれないけど、一冊の本でこれはちょっと邪魔という気が。。。して残念。

  • 洋菓子屋さんの風琴屋を営む皆川真次郎に、元武家で今は警察に勤める若様組の面々や成金小泉商会の一人娘沙羅が加わって色々な事件を解決するお話。
    設定がまんがっぽいなぁと思ってたら畠中さんって元は漫画家だったんですね。納得。
    江戸から明治へと変化していく東京の様子が伝わってきます。煌びやかなだけではなくて、力を持たなくなった武士達の大変さとか貧困層の集まる一帯とか戦争へ向けての不穏な動きとか、あらゆる世情が描かれていますが重たくはないです。割とライトな筆致だし、一話一話が短めなので読みやすい。がっつり読みたい方には物足りないのかもしれないです。
    作中には色々な洋菓子が出てきてましたがどれも魅力的です。洋菓子が主役というよりは問題解決のツールとして使っているので、読んでてお腹が空くというわけではなく安心して読めるかも。この時代の洋菓子に非常に興味が持てる作品です。

  • 文明開化により西洋文化とともに西洋菓子も次々入ってきた時代の西洋菓子屋の主が主人公、っていう設定自体は面白いんだけどなあ。
    登場人物たちにもそんなに魅力を感じないし、もうひとつの主役のはずのお菓子たちがあんまり美味しそうに思えない。
    なんか中途半端な印象でした。若様組の話もあるらしいが、「しゃばけ」シリーズのほうがいいです。
    昔読んだ大和和紀の明治物マンガは大河小説並の内容をコンパクトに上手くまとめてあって面白かったなあ、と思い出した。

  • 明治に入って20年と少し、世が世ならば若様と呼ばれたであろう元武士の若者たちのお話。
    メインはミナと呼ばれる西洋菓子職人(男性、主人公)、その親友らしき切れ者の巡査の長瀬、同じく巡査で絶世の美男でありながらも切れやすい園山、成金貿易商の娘沙羅となって話は進んでいく。

    [感想]
    軽く読める明治の青春日常話。
    タイトルと主人公の設定から食べ物の描写を期待したのだが、名前は列挙されるものの描写はほとんどなし。
    ただ淡々と些細な事件や、薄く薄くクレープのように伸ばされた戦争への若者たちの危惧などが続く。
    短編で綴られ、雰囲気はよくも悪くもしゃばけに似ている。

    キャラは悪くないのにどうにもこうにも生きてこないのはなぜだろう。
    多分続編が出るのだろうけど、買わなくてもいいかな、といった感じ。


  • チヨコレイト甘し
    シユウクリーム危うし
    アイスクリン強し
    ゼリケーキ儚し
    ワッフルス熱し

  • 設定はすてきですが、内容はそんなにたいしたことありません。
    表紙の雰囲気は好きです。

  • http://futekikansou.blog.shinobi.jp/Entry/205/
    (ハードカバー版の感想になります)

  • 「しゃばけ」シリーズの畠中さんだし、タイトルがよかったので
    手にとってみました。

    時代背景が、とても興味深かったです。
    幕府が崩壊して、明治という新しい時代が来て…。
    今までチョンマゲに着物が普通だった世界から、
    急に髷を落として洋装になるんだもん、その変化といったら、相当なもんじゃないでしょうか。
    若様組のように、食うに困って警察官になる、という人も、結構いたのかな。
    新選組の斉藤一も、そんな感じだったんだろうか……。

    と、時代はよかったのですが、その他が私には「う~ん」でした。
    もっと洋菓子屋さんがメインで、お菓子のことが結構出てくるものかと思っていたら、食べ物がメインだった話って、結局一話目だけ? 
    後はタイトルにお菓子の名前があっても、サラ~ッと流されちゃってて、ちょっと期待外れでした。

    それに登場人物のことが、よくわからなかった…。
    真次郎と若様組の関係とか、若様組のそれぞれの人の背景とか、
    そういうのもっと詳しく書いといてほしかったなぁ。
    これが出た後に「若様組まいる」という本も出たらしいのですが、
    ひょっとしたらそっちを先に読んだ方がよかった?

    謎解きもな~んかちょっと……という感じで、
    時代はいいのに、惜しいなぁと思いました。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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