アイスクリン強し (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 257
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770767

感想・レビュー・書評

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    アイスクリン〉〉〉〉〉〉〉〉ペン〉〉〉〉〉〉〉〉〉剣

  • 明治維新後の不安と混乱、文明開花、そんな時代を舞台にした、ちょっとした風刺短編集と言った具合でしょうか。

    明治23年頃、早くに両親を無くし、居留置の外国人の元で育った西洋菓子屋の主人公と、彼を取り巻く元武家の若様からなる警察官たち、そして明治維新の流れに乗り、成金となった社長令嬢・・・

    そんな若者たちの目線で激動の時代を見つめた作品。

    タイトルと表紙に惹かれ手にとったのですが、やはり期待通り、作中には洋菓子の描写がたっぷり。魅力的な食べ物が登場する作品が好きな私。そこは当たりでした。

    内容はさほど難しくも重くもなく、サラサラと読めます。最近は割合厚めで重い内容の本を続けて読んでいたため、多少物足りなさはありましたが、このあっさりと胃もたれしない読後の清涼感は、畠中さんらしいな、と言う気も。

    主人公の若者たちの爽やかさがまた。
    腹黒さもそれぞれに持ってはいるのですが、皆若い熱、希望を溢れさせていて、眩しいほどです。

    また、時代は違っても、現代に通ずる明日への不安感、激動の時代をどう生き抜くか、などのテーマがあり、現代を生きる若者への激励とも思える内容となっています。

    小一時間あれば読めるかな。

  • 『序』
    若様組と呼ばれる巡査隊とお菓子作り職人・皆川真次郎に届けられた謎の手紙。

    『チョコレイト甘し』
    道端で暴漢に追われる相馬小弥太を助けたミナ。小弥太が持つ刀のツバがある松平家の末裔話探す手懸りになるという。ミナの店に見習いとして住み込む小弥太。小泉商会のお嬢様・沙羅のリボン。育ての親であるパーク先生のお菓子の依頼。小弥太の作る堅いビスケット。

    『シウクリーム危うし』
    貧民窟である万年町でスリの少年を捕まえた長瀬。対立する親分同士の安田と古河。長瀬家のじいや笹本の息子を探す安田と古河。万年町に一人で住む少女かの子の家に侵入する泥棒の謎。上質な小麦の持つ秘密。

    『アイスクリン強し』
    突然箒を持った沙羅に襲われたミナ。多報新聞に載せられた記事。真実とは異なる噂話を載せる新聞。堅い政治新聞から急に内容が変わった多報新聞。3か月前から増えた投書。ミナの悪いうわさを流した志奈子。

    『ゼリケーキ儚し』
    父親の勧めで子爵家の息子とお見合いをする沙羅。東京に蔓延するコレラ。コレラの撲滅のために働く若様組。大河出警視からの指示により自由民権運動に参加する加賀を探す長瀬。加賀と大河出の関係。コレラを流行させたのは若様組と疑う貧民窟の住人たち。小弥太の感染。塩ときれいな水がコレラに効くと聞き調達に動くミナ。

    『ワッフルス熱し』
    若様組とミナに届けられた謎の手紙の答えを探す一同。小泉商会に向かった暴漢。園山の単独行動を恐れて捜しまわる長瀬。金持ちに妹を殴られた暴漢の勘違い。謎の手紙を送った人物の真意は?

  • 畠中恵って元漫画家だったのか。最近、女性作家の小説に萩尾望都とか山岸凉子の雰囲気を持つもの増えてる気がする。少女漫画風小説が一つのジャンルになりつつあるんだろうなぁ。

  • 勝手にミステリなのかと思ってましたが違いました。でもおもしろいです☆江戸から明治に変わったあとの市井の混乱や、急速な文明化への景色がおもしろいです! 洋装だったり、西洋菓子だったりの表現も個人的には好きです。 続編もあるみたいなので読んでみたい。ドラマ化出来そうな感じですね、真次郎さんはお人好しなイメージで相葉くんとかで☆

  • 明治になってから20年、没落した士族が警察官になる傍ら
    居留地で西洋菓子店を営む元士族の真二郎と警察官たちのお話

    江戸とか幕末を描いた作品は数あれど、明治の話は珍しい
    でも貧民街のあたりは近代化されていない江戸っぽさを感じるんだけどね
    漫画だけど、るろうに剣心とかそのあたりをイメージすればよいか?

    各話でビスキット、チヨコレイト、アイスクリン、シユウクリーム等のお菓子がキーアイテムとして出てくる
    ストーリーとしては日常系ミステリ的な要素も少し

    続編はいくらでもありそうな感じだけど、どうなんだろうね?

  • 期待して読んだのですが、今一つです。ドタバタを起こす人、巻き込まれる人ともに、動機や行動原理が取って付けたように浅い。そして物語に芯がない

  • 惜しい!

  • あ、あ、甘酸っぱい…!!

  • しゃばけに比べて、時代考証が雑?かも、しれない
    しゃばけの方はスっ、と江戸の世に入り込めたけれども、うまく明治時代に馴染むことが出来なかった。キャラクターがちょっと現代寄りなのかもしれません。
    でも、なんとなく優しい雰囲気があって、読み物としては十分おもしろかった。ビスケット買って帰ります。

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著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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