アイスクリン強し (講談社文庫)

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レビュー : 257
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770767

感想・レビュー・書評

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  • 文庫版読破20171108。
    次巻の「若様組」を読む前に読み直してみました。うん、読んだの大学生の頃だからだいぶ忘れてました(苦笑)シユウクリームとかアイスクリンが美味しそう!「しゃばけ」シリーズと違うのは、時代背景がかなりリアルだと言うこと。明治は新しいものを取り入れ、戦いの時代に逆戻りした時だったんだなぁ。

  • お名前は拝見してましたが、初めての畠中さん作品。
    面白く、美味しく読了しました。
    言葉のチョイスが巧み。
    妖怪ものはちょっと。。。と避けてましたが、今さら「しゃばげ」にも取っ付こうと思います。

  • 強さ基準
    アイスクリン〉〉〉〉〉〉〉〉ペン〉〉〉〉〉〉〉〉〉剣

  • 『序』
    若様組と呼ばれる巡査隊とお菓子作り職人・皆川真次郎に届けられた謎の手紙。

    『チョコレイト甘し』
    道端で暴漢に追われる相馬小弥太を助けたミナ。小弥太が持つ刀のツバがある松平家の末裔話探す手懸りになるという。ミナの店に見習いとして住み込む小弥太。小泉商会のお嬢様・沙羅のリボン。育ての親であるパーク先生のお菓子の依頼。小弥太の作る堅いビスケット。

    『シウクリーム危うし』
    貧民窟である万年町でスリの少年を捕まえた長瀬。対立する親分同士の安田と古河。長瀬家のじいや笹本の息子を探す安田と古河。万年町に一人で住む少女かの子の家に侵入する泥棒の謎。上質な小麦の持つ秘密。

    『アイスクリン強し』
    突然箒を持った沙羅に襲われたミナ。多報新聞に載せられた記事。真実とは異なる噂話を載せる新聞。堅い政治新聞から急に内容が変わった多報新聞。3か月前から増えた投書。ミナの悪いうわさを流した志奈子。

    『ゼリケーキ儚し』
    父親の勧めで子爵家の息子とお見合いをする沙羅。東京に蔓延するコレラ。コレラの撲滅のために働く若様組。大河出警視からの指示により自由民権運動に参加する加賀を探す長瀬。加賀と大河出の関係。コレラを流行させたのは若様組と疑う貧民窟の住人たち。小弥太の感染。塩ときれいな水がコレラに効くと聞き調達に動くミナ。

    『ワッフルス熱し』
    若様組とミナに届けられた謎の手紙の答えを探す一同。小泉商会に向かった暴漢。園山の単独行動を恐れて捜しまわる長瀬。金持ちに妹を殴られた暴漢の勘違い。謎の手紙を送った人物の真意は?

  • あ、あ、甘酸っぱい…!!

  • 【あらすじ】
    西洋菓子は開化の夢――。
    明治の築地居留地近く、甘い香り漂う風琴屋(ふうきんや)。今日もまた、お菓子目当ての若様たちが集って嵐が巻き起こる!

    お江戸が東京へと変わり、ビスキット、アイスクリン、チヨコレイトなど西洋菓子が次々お目見え。築地の居留地で孤児として育った皆川真次郎は、念願の西洋菓子屋・風琴屋を開いた。今日もまた、甘いお菓子目当てに元幕臣の警官たち「若様組」がやってきて、あれやこれやの騒動が……。キュートな文明開化(スイーツ)物語。

    【感想】

  • 【最終レビュー】

    図書館貸出。

    雑誌:ダ・ヴィンチ―17.3『特集・愛すべき本とお菓子 読んで味わう、愉しむ「スイーツブックガイド(P.44~45)」紹介著書からの一冊。

    ―明治維新後の築地・居留地:西洋菓子店が舞台―

    〈店主+3人の元・幕臣の警察官達を中心に展開されるスイーツストーリー〉

    『実際の「(徳川→明治)時代の流れの変化」の「史実」』

    『当時の警察官の環境(採用条件等)』

    『当時の西洋菓子を取り巻く様相』

    『立場柄それぞれのライフスタイルの姿』

    『身近なメディアを取り巻く環境』など…

    これらを上手く混ぜ合わせながらも、シンプルな装いの描写ですが

    今の時代に重ね合わせてみても、十分にしっくりとくる印象が感じられたんです。

    登場人物は若年層が中心ですが、世代に関係なく、ただ単にスイーツを主に題材にしながらも

    〈一時、一時、変化していく中、私達はどう向き合っていけばいいのか〉

    という『現実味』もあり、その分、物語そのものが引き立っていた印象でした。

    日本史では扱われない部分での

    『きめ細やかな未知の空間』

    その点においては、こういった

    『雑学要素』があったりと、私的には気負いなく楽しめた著書といえます。

  • 江戸から明治に移った新時代の雰囲気と変化から取り残される混乱がちょっと分かる

  • 登場人物のキャラがたってる。
    面白れー。

    ほのぼのとしたストーリーで、のほほんと読めて
    読み終わりがほっこり。
    こゆうの好き。
    ゆるーいの好きな方なら、是非読んでくださいまし。

  • ぅむ。
    別に、スリルがどうとか、手に汗握るとか、そういうのじゃないんです。だから、涙腺が緩むとかでもないし、感動した!!とかっていうのでもない。
    こういう類の本で4をつけることは、私にはなかなか珍しいんだけれども。
    なんていうか、新鮮だったんですよね。そしてなんというか、秀逸だった。
    なんのことのない青春群像という感じなのだけれども、部隊が江戸→明治に変わって少し経った頃。そして、そのころのお話って切った張ったになりやすいと思うのだけれどもそうではなくて、そのころの「一庶民」のおはなし。皆生活していて。歴史とか、お上に文句とか、そういうことじゃなくて、(ちょっと戦争の下りは唯一そういう意味で意図的に組み込まれたのか、面白かったけど)当時の人たちだから出たのかもしれない視点で(そういう意味で場面設定が面白かった)若者たちの心を映し出していた。
    そして、1話1話の小タイトルが「シュウクリーム危うし」、とか、「ワッフルス熱し」お菓子の名前になっていて、そのお菓子が活躍するとともに、その名前に思わず唸るようなストーリーがお菓子とは関係なく与えられているのですよ。
    そういう、ひねった感が好きでした。

    そして、最後のなんとさわやかなことか!!
    風が吹き抜け、思わず微笑んでしまいました。

    こういう読後の本は久しぶりだな~。

著者プロフィール

畠中 恵(はたけなか めぐみ)
1959年高知県生まれ。名古屋造形芸術短期大学(現・名古屋造形大学)ビジュアルデザインコース・イラスト科卒業後、漫画家アシスタントと書店員を経て、漫画家デビュー。そして故・都筑道夫の創作講座を受講。『しゃばけ』が第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、本作でデビュー、作家となる。
『しゃばけ』シリーズが代表作で、『しゃばけ』『ぬしさまは』はNHKラジオドラマ化された。2011年、『ちょちょら』で第24回山本周五郎賞候補。2016年『しゃばけ』シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。

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