モダンタイムス(下) (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 973
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770798

感想・レビュー・書評

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  • 購入 ……ぐだぐだ?結局深く理解することができず読了。
    アクション映画を見るときいつも思う、なぜ立ち向かうの?と。本作はアクションではないけど、立ち向かう理由・「見て見ぬふりをしない理由」・最後の「見て見ぬふりをした理由」も肉付けが薄くぐだぐだで終わってしまった印象だった。
    暴力から逃れるため、ではラストにつながらないよね。
    見て見ぬふりをするなら、北海道である必要はないし、キラリが言っていたようにどこででも監視はされている。
    (あと、佳代子もあまりにもチートすぎる。こういうキャラ好きだけど)
    物事はいろんな側面がある、繰り返し述べられていた言葉だが結局綺麗に消化されることはなかったように感じた。取って付けて無理やりねじ込んだ浮ついたキーワードのようだ。
    監視されることは怖い。確かに。でも、ほんとに?監視されないことはあるの?折り合いは付けられないの?
    そして、「魔王」の設定は必要だった?
    SFや超能力系は、現実的な話に付加されると一気にしらける。
    今回、無理に魔王の設定を持ってきたようにも感じた。

    色々な面で方向性が一貫していない話だったように思う。

  • たまにこんな風に小説を読んでいて、自分に誂えられているんじゃないかって勘違いをしちゃうようなことがある。
    没頭して、勢いで読んでしまった。近未来に連れ去られたはずなのに、どうしようもなく、今を考えさせられる。

    この夏あたりから、機能化について考えてんの。
    効率化だったり、細分化だったり、マニュアル化とも呼ばれるそれ。
    音声ガイダンスに従った電話は良い例。千原兄弟のコント。

    それに結びつけたものは、コロニーの意志。
    したらば、こんな物語になるのだなと思って。

    スパイスは暴力と夫婦愛、それから幻魔大戦と超能力。
    作中に挿入された小説も、読みにくくて結構好かった。
    潜水した後、きちんと浮上して帰ってこれるような終わり方、読後感もすき。とりあえず『魔王』を読み直そう。評価を再考せねば。

    誰かひとりいれば、それでいい。
    そんな境地に達することができたらと思わずにいられない。

    *文庫化に際して、本筋には関わらない加筆修正があったことを書き添えておきます。

  • 2011.10.17読了。

    今回のも手が混んでたなー。
    そして先が気になり一気に読み切れた。


    一番心に響いたのは、探検家シャクルトンの「楽観とは、真の精神的勇気だ」という言葉。

    今の私に一番必要な言葉すぎてビックリ!

    そして私は佳代子がすっごいお気に入り(笑)彼女は何者なんだろう。
    可愛いのに、やたら強くて、
    怪しいつながりも持ってて、やたら嫉妬深い。不思議な人(笑)
    伊坂好太郎も好きー。
    あの胡散臭さ(笑)
    怖いお兄さんも好きー。
    なぜか渡辺と仲良しになってるし(笑)

    絶妙な笑いを盛り込んでくるあたりがやっぱり好き。
    だって恐ろしい場面なのに軽く読めちゃうし。


    今回の話は目に見えない、誰が悪者とも言えない大きな力についてのお話。
    難しかったから人には説明できないけど理解はした。
    なので感想をうまく書けないんだけど、とりあえず、
    「そういうことになっている」
    って言葉って怖いなーと。

    すっきり!って終わり方じゃなかったし、謎も残るけど、面白かったー♡

  • 播磨崎中学校乱射事件とは何だったのか?安藤商会は何の会社?ゴッシュの仕組み?桜井ゆかりとは何者か?妻の正体は?


    上巻にて、まるでストレートパンチのように繰り出された謎?
    主人公の渡辺拓海は素性の知らない暴力関係の仕事をする岡本猛、女ったらしで小説家の井坂好太郎、赤穂浪士と関係のない大石倉之助などと得体の知れない巨悪に立ち向かっていく!


    勧善懲悪のアニメやドラマ、映画などが世に蔓延っているのは国家の陰謀かもしれない!

  • 「仕事だから」「そういうことになっている」真相チェンジ真打ちを出せ

  • ピースは 村上春樹からの借用じゃないだろうか 政治的娯楽小説 自分の名前のキャラクター 自虐 太宰のダスゲマイネ?を思い出した プロットはなかなか でも娯楽小説なら終わりをすっきりさせてほしいところだが なんとなく半端な感覚 色んな名言が入り込んでる なかなかないいやつもあったが忘れた

  • 上下とも面白かった。
    真実を知ることが幸せになるとは限らない、見て見ぬ振りも勇気。
    たしかにそうかもしらん。
    ただ、謎の部分が多くてモヤモヤした
    佳代子の仕事やったり、安藤潤也の存在をもっと書いて欲しかった
    検索ワードに出てくるのに安藤潤也の情報や情景が少ないなーって思った
    オチもこれはこれでよかったけど、もう少しスカッとするのが好きかなー
    でも全体はやっぱ面白かった

  • 気になったセリフ。

    ・お金で解決できることは、生きていく悩みの中では、シンプルなほうだよ。そのシンプルな問題で人生を台無しにしている人が多い。

    ・対局中の当事者よりも、横で観戦している人間のほうが全体を見渡せ、八目先まで読むことができるという意味では、どんなスポーツも、さらには人生においても同様に思えた。

    ・物事なんて見る角度を変えれば、何が正しいのかなんて分かんなくなっちゃう、ってわけ。

    ・小説ってのは、大勢の人間の背中をわーっと押して、動かすようなものじゃねえんだよ。小説はな、一人一人の人間の身体に沁みていくだけだ。ただ、沁みて、溶ける。

    ・人生を楽しむには、勇気と想像力とちょっぴりのお金があればいい。

    伊坂さんの考えを、井坂好太郎なる人物が代弁しているように感じた。物語は僕の好みだし、伝えたいことも受け止めているつもり。だけど、展開が今ひとつスッキリしない。んー。奥さんと岡本猛の変貌?が、何か腑に落ちない。キャラ設定がブレてる、と言うか。。冒頭から最後まで2人は出るので、「?」がずーっと続いた状態での読書だった。

  • 残酷なシーンが軽快に描かれていて現実味がない(から読み易い?)。
    アリとコロニーの話を人間の世界に例えるのは面白いと思った。
    「仕事」に関しての、残酷な妻の見解が意外に良かった。

  • 目に見え難い大きなもの。
    どう闘えばいいのか、どうしたら勝利なのか。
    とりあえず世の中にはどうしようもなく大きな力が存在する。ならば、手の届く範囲から精一杯のことをやってみようということか。
    人生は要約できない!たしかに!

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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