モダンタイムス(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 11607
レビュー : 973
  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062770798

感想・レビュー・書評

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  • 「あなたは大丈夫。それにあなたには特別な力があるんだし」(渡辺佳代子)

    再読。改めてすごいボリューム。
    前回より「魔王」を読んだ分、深く楽しめた。
    物騒な表現や描写が他の伊坂さん作品と比べて多く、個人的に本来苦手な方だったが、登場人物の会話のやり取りでクスッと笑って読み進めれる。

  • 繰り返し多用される【そういうことになっている】という台詞を実生活でも一体何度聞いたことだろう。どの階層にもこの言葉は存在するが、末端に近くなればなるほどこの言葉で雁字搦めになる。意見や反論、感想すらも挟む余地のないこの言葉は想像力だけでなく、共感力をも奪う。声を上げれば異端と見なされ、黙殺は未だしも、抹殺に近い状況に陥ることも決して少なくはないだろう。仕組みの中で個々の力は無力。だとすれば、その仕組みから【降りる】ことは逃げや負けなのだろうか。否、その撤退こそ【勇気】ある決断なのだと歳を重ねる毎に感じる。

  • 伊坂幸太郎ワールドは堪能できた。ただ、ゴールデンスランバーの方が良かったな。なるほど、ゴールデンスランバーは逃げる、こちらは追う話。私は逃げる方が好きなのか笑。

    読後から時間が経ってしまい印象が薄れ気味だが、読後の余韻はなかったかな。途中途中、??となる所も多かったが、まあそれはいつもある程度ある事か。例えば主人公の奥さんとか、あれ、あの人死んだじゃなかったの?とか、田舎に行って出会った人達とのやり取りとか。

  • 2008年に伊坂氏が発表した作品。

    システムエンジニアの主人公、渡辺ならびに周りの人間があるキーワードを検索した事から、さまざまな事件に巻き込まれる。

    伊坂作品らしく、個性豊かなキャラクターが数多く登場いたします。その中でも、主人公の妻が非常に強烈なキャラクターとなっております。

    グロテスクなシーンも多く、やや賛否が分かれる作品になっております。魔王の続編の作品になりますので、本作を読まれる方は、先に魔王を読んで頂くことを推奨いたします。

  • 2013~2016 読了

  • 5年前の惨事ー播磨崎中学校銃乱射事件。奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか?追手はすぐそこまで…大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むには。

  • こないだ読んだ「魔王」。
    どえらい大きな伏線(?)を残したままで、その続編とされるこの二冊はどうしても読んでおきたかった。
    シュールでミステリアスな話でも、小さいながら笑える演出があり、全体的にほんわか。

    話の収束点・主題そのものには、賛否両論あると思う。けど、僕は大変満足。


  • 上巻でも話が行ったり来たりしてたけど、
    真相がわかる下巻は更にごちゃっとしてきて、もうなんでもいいわ!となってしまった感ある。。
    真相もわかったようなわからないようなで、わかりやすい"悪人"がいないことにもやっとするけど、それを誰にぶつけたらいいのかもわからないという。
    「マリアビートル」の王子とかわかりやすい嫌な奴だったからあいつを恨みながら読めたし、そういう意味ではもはや正義だったのかもしれないと思った。笑
    とは言えつまらかったわけではなくて、伊坂ワールド存分に楽しみました。
    伊坂さん作品はどんな物騒なシーンに直面しててもどこかユーモアがあって好き。
    一見気弱なのに何故か生命力がある主人公と、どんな状況に陥っても生きて行けそうな奥さんの掛け合いがおもしろかったです。笑っ

  • 同時期に書かれた、ゴールデンスランバー以上に、伏線が回収されずに残りまくっているような感じのストーリー。魔王から読んでもやっぱり伏線がかなり残ったままになっている。これは、伊坂幸太郎の考えによるものらしく、意図的に伏線を回収していないらしい。これより前の作品に比べると伏線を散らかしたまま終わる感じに好き嫌いは分かれると思う。

    結局のところ、ゴッシュってなんだったのだろう。わかるようなわからないようなという感じがした。

  • 上巻の方が面白かったな。。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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