銀河不動産の超越 Transcendence of Ginga Estate Agency (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771030

感想・レビュー・書評

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  • 不動産に就職した主人公とお金持ちの間宮さん。僕をとりまく環境の変化と僕がしたこと。
    指数関数的にながれる。
    電子書籍、蔵書

  • 2016.09.13

  • この本読んでなかったかも、と思い文庫を購入。読んでみたら、読んだことあるな。と思いながら、読みやすいのですぐ読み終わりました。
    案の定、家に帰るとノベルズが本棚に並んでいて、ややショック!でしたが再読する機会をゲットしただけよ!とポジティブに捉えています。

  • これがただの長屋だったら下町人情ものなんだろうけど

    この物語の主人公って、高橋くんではなく家なんじゃないの?って思った。今。

    最終話の中盤から急展開。
    だまし絵?すかし絵?
    ドラマで場面がクロスフェードするみたいに
    一気に時代が流れ、
    置いてけぼりにされてから、
    あっ、そうだったのか!このシーンはもう大人なのね!
    と気づいた。
    やられた。

    で、ドールハウスが出てきたことで、
    この物語の構造自体がドールハウスっぽかったなって思った。
    神様になったつもりで
    俯瞰して見てみれば
    世の中なんてみんなドールハウスなのかもね。
    超越したら。

  • とても素敵な空間で起こる、なんでもないんだけど、とても素敵なお話。
    とてつもない引越し願望が起こりました。
    とりあえずリノベしたい。

  • すごいゆるい感じの話なのに、後半の急展開と主人公のリアクションがすごい面白い。自分はなりたくないけど、あの人がこういうことになったら面白いのに。とか思って、読みながらニヤニヤしてしまった。

  • 何に対してもやる気を持てない主人公が、大学センターから「ここに就職するのは本当に何処にも行くあてがない人」と言われている不動産会社に就職し、風変わりな客を相手にし、人生が色彩豊かになるという物語。森博嗣らしからぬ(?)、とても素朴で温もりのある作品でした。最後に、気に行ったフレーズを。”幸運を摑むのは、その人が持って生まれた能力によるものです。言い換えるならば、幸運といったものは、この世にはない。あるとすれば、幸せを築く能力、それを持っていた、幸せを築こうという努力、それをしたというだけのことです。その能力と努力によって、順当に作られていくのが幸運なのですよ”

  • 引用が入らなかったのでこちらに・・

    日々、きっかけはある。石ころのように、道すがら、どこにでも沢山落ちているものです。たまたま、それが自分の足に当たって、蹴飛ばしてしまう。立ち止まって、小石がころころと転がるのを眺める。そこに目を留めるんですな。けれども、まあ、多くは、すぐに目を逸らしてしまって、そのまま歩き続けるでしょう。そういうものがほとんどです。ところが、そこで一歩立ち止まったことで、もう人生は別のものになっている。立ち止まったことで、その先の信号で渡れなくなる。すると、乗りたい電車に乗れなくなる。しかたがないから時間を潰す。そこで誰かに出会うかもしれない。そうやって、どんどん違う人生になっていくのです。あの小石がもし道に落ちていなかったら、今の人生にはならなかったってことになりますね(268P)

  • ちっちゃなボールが何となくころころーと流れていくさま。でも悪いとこには転がらない、楽しい、ピタゴラスイッチみたいな小気味よさ。お手軽によめる。

  • はじめは面白いくらい話が淡々と進んでいくんだけど、読み進めていくとその進み具合がゾッとするというか、本当にそれでよかったのか…と思いました。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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