天才絵師と幻の生首 半次捕物控 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2011年11月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (416ページ) / ISBN・EAN: 9784062771054

作品紹介・あらすじ

九つの子が川縁で見つけた生首を描いた絵があまりにも見事なので多色刷りの瓦版にすると、「気味が悪い」と江戸中で大騒ぎに。それでも生首の主は分からずじまいで、そのうち生き写しの男があらわれて悪事がばれたものだから、瓦版は狂言だったと非難囂々(ごうごう)となる表題作。半次のひらめきが難題を解いていく。(講談社文庫)


ご用聞きの半次とお騒がせ男小三郎は腐れ縁九歳の天才絵師が描いた生首を瓦版に出すと、江戸中が大騒ぎに。が、死人の身元はわからないまま、その顔に瓜二つの島津家の蔵役人が御番所に突きだされて……。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

江戸を舞台にした物語は、天才絵師が描いた生首の絵を巡る騒動を描いています。主人公の半次とお騒がせ男小三郎が、絵の真相を解き明かそうと奮闘する姿が魅力的です。物語は、江戸中が巻き込まれる大騒ぎと、思わぬ...

感想・レビュー・書評

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  • ・膏薬と娘心
    ・柳原土手白昼の大捕物
    ・玉木の娘はドラ娘
    ・真田源左衛門の消えた三十日
    ・殺人鬼・左利きの遣い手
    ・奇特の幼女と押し込み強盗
    ・取らぬ狸の皮算用
    ・天才絵師と幻の生首

    久しぶりに半次捕物帳を読んだ。慣れてきたせいか、ストーリーが雑になってきた気がする。半次が推理して、今までは解き明かすまでもっと丁寧に描写されていたと思うのだけど、この巻は謎を絡まらせておいて、あっさり最後に「こういう事でした〜」って簡単にからくりを説明して終わっている。半次が間違ったりしながら丁寧に謎解きをするのが楽しかったのに、残念。

  • 目次
    ・膏薬と娘心
    ・柳原土手白昼の大捕物
    ・玉木の娘はドラ娘
    ・真田源左衛門の消えた三十日
    ・殺人鬼・左利きの遣い手
    ・奇特の幼女と押し込み強盗
    ・取らぬ狸の皮算用
    ・天才絵師と幻の生首

    庶民の生活の治安を守るのが仕事の町奉行の、下っ端であるところの岡っ引である半次。
    時に大名のお家騒動に巻き込まれることもあったけど、基本的には町人の、日常の謎のような事件を扱っていたはずなんだけど、気がついたら結構できる男・半次が扱う事件は殺人などの比重が高くなってきたような気がする。

    妻・志乃は相変わらず家にじっとしていることが少なく、娘はほとんど出てこなくなってしまったので、その辺もほのぼのが減った要因なのかもしれない。
    小三郎は相変わらず惚れっぽくて自分勝手で、その成長のなさに多少飽きてきたかも。

    「真田源左衛門の消えた三十日」が割と好きだ。
    仇として狙われる源左衛門の筋の通しかたと、源左衛門を仇と狙う惣太郎の自分勝手な思い込みの激しさの対比。
    はっきりとは書かれていない、源左衛門が姿を消した三十日の意味。
    はっきり書かれていなくてもすっきりすることはできるのだな。

    「奇特の幼女と押し込み強盗」は、自業自得とはいえ、切ない幕切れでした。
    非情な押し込み強盗に徹することができたなら、捕まらずにすんだものを。

  • 久しぶりに半次と蟋蟀さんに会った気がする。
    相変わらず、楽しい小説です。

  • 癖になります。

  • どの話も面白い

  • 半次シリーズ・7
    これも結構長いシリーズですが まあ安定して個人的には
    楽しくサクサクと読めますね^^

    基本的に佐藤さんのシリーズ主人公は 大体同じな気質なので^^
    合う人には合うって感じではないかな?と思いますね

  •  半次捕物控シリーズ7作目?かな。今までおもしろく読んでいたけれど、これはちょっといただけない。さすがの佐藤雅美もあれこれ書きすぎて息切れしたのだろうか。おなじみの登場人物のやりとりはいつも通りおもしろおかしく楽しめるんだけど、肝心のストーリーがなあ。いずれも無理っぽい。まあねえ、似たようなシリーズをいろいろ書き分けていればネタも尽きるだろうさ。だけど幸い半次ものには小三郎という得難いキャラがいる。出てきて半次に声をかけるだけですでに笑える。だから、惚れっぽいだけではなくもうちょっと彼を活躍させたらいいんじゃないかなあ。次作に期待か。

  • 本書は既に2008年単行本刊行時に購入・既読だったが再読したもの。

    佐藤雅美の時代小説・シリーズ物も「縮尻鏡三郎」「物書同心居眠り紋蔵」「八州廻り桑山十兵衛」などがあるが、個人的には何と言ってもこの「半次捕物控」が一番のお気に入りだ。

    「しくじり」だの「居眠り紋蔵」だのと佐藤の描く主人公は名前はおどけているが性格はそれほど不真面目ではなく、ニヤッとほくそ笑む場面・セリフはあるのだが大笑いするようなものでは無いのだが、この半次シリーズだけは別だ。岡っ引き・半次は極めて普通の性格なのだが、何時とはなく「腐れ縁」になった元浪人で今や町道場の主に収まり金に汚く、自分勝手、女に目の無い蟋蟀(こうろぎ)小三郎が半次の周りを飛び回ることで物語に他の作品とは異なる笑いと彩りを与えている。

    本作でも小三郎の自分勝手というかマイペースな性格が良く出ている場面がある。半次の妻の習い事のお師匠さんで元大名家の奥勤めもしたこともある佐和を往来で見かけ一目ぼれした小三郎は付文を渡すのだが軽くあしらわれる。そんなある日のこと小三郎が半次の宅を訪れいきなり切り出す(一部略)。

    「佐和殿と真田殿との縁談をぶちこわしてくれぬか」
    「なぜ?」
    「佐和殿の幸せのためだ」
    「あなたには、おちよさんという歴とした奥方がおられる。どう足掻いてもお佐和さんと一緒になることはできない」
    「おれは佐和殿と一緒になりたいといってはおらぬ。互いに好き合う、惚れ合う。このことは誰にも阻止できぬ。」
    「あなたがお佐和さんに惚れるのは勝手です。だが、お佐和さんはあなたのことなどなんとも思ってはいない。お佐和さんの眼中にあなたのことなど毛ほどもない。」
    「佐和殿は本当のおれのことをご存じないのだ。知ればおれのことを好きになられる。だが、ここが辛いところで、おれには自分で自分を売り込むようなはしたない真似はできない。だから縁談をぶち壊してくれ。」
    「おことわりします。」
    「分かった。本当にお前は頼りがいのないやつだ。もう頼まん、帰る!」

    と、まあこんな愛すべき性格の小三郎が主人公以上に活躍する半次シリーズもこうして文庫本が出たからそろそろまた新たな単行本がでることだろう。楽しみだ。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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