インシデント 悪女たちのメス (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771085

感想・レビュー・書評

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  • 女子高生のさやかは、脳機能iPS細胞再生手術を受けることに。執刀医は、ベテランの桧山冬美。
    だれもが成功を確信する中、信じられない悲劇が襲う。

    果たして、それは不幸な医療事故(インシデント)だったのか?
    そして、消された手術動画や連続する人身事故。
    目に見えない黒い陰謀が渦巻く。

    本当の真実とは?
    少し納得出来ない展開も一部ありましたが、桧山の第二の人生として、地方での生活は望ましい結果になったと思います。

  • 初めて聞く医療コーディネーターという職業にものすごく感心した。病気で困っている者、弱い者貧しい者の味方。医師は忙しいからあまり話を聞いてもらえない。
    病気について何でも気軽に相談できる人がいたらどんなに心強いだろう…。それなのに。
    医療の発展のためにひとりの人間を犠牲にするのは仕方ない、医師もそうでしょという永遠子の言葉に、自分は一度たりとも死なせるのを前提に治療をしたことはないという冬実。永遠子にはがっかりだ。

    彼女のしたことはとても罪深いとことなのに、あれだけで終わらせたことが悲しかった。

  • 負の連鎖、人を救いたいというエゴ...決して悪い題材ではないのだろうが、最後の急展開には虚を突かれた感じ。

  • ジェットコースターの様な速い展開で読みやすい
    5/7/15

  • 最後は予想できないラストだった

  • 「秦建日子」の医療ミステリー作品『インシデント 悪女たちのメス』を読みました。

    『ダーティ・ママ!』に続いて「秦建日子」作品です。

    -----story-------------
    女子高生の「さやか」は、脳機能iPS細胞再生術を用いた世界初の脳外科手術を受ける。
    執刀医は、日本随一のオペ技術を持つ天才女医「檜山冬実」。
    しかし、誰もが手術の成功を確信する中、悲劇は起きた。
    それは医療事故だったのか、それとも罠なのか。
    現代医療の矛盾に迫る緊迫の医療ミステリー。
    文庫書下ろし。
    -----------------------

    「秦建日子」初の書下し作品ですが、2011年11月発行後、翌月にはフジテレビ系列でドラマ化されていたそうなので、映像作品として仕上げることを意識して執筆されたのかもしれませんね。

    本書では、iPS細胞再生術という治療法が出てきます、、、

    iPS細胞については、昨年(2012年)に「山中伸弥」教授が2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞したことにより、注目を浴びましたが、本作品はそれ以前に著されているはずなので、先見性のあるテーマを扱っていることには驚きましたねぇ。

    でも、作品としては、すっきりしない、、、

    後味の悪い結末でしたねぇ… 医療に関して理想を追い求めることは理解しますが、そのために将来ある若者の命を奪うという愚行については、全く理解できない。

    感情移入できず嫌悪感が残りました。

    医療事故だったのでは… と読者をミスリードさせる展開は、なかなかスリリングなだけに残念。

  • コンセプトコーナー2012年 7月「主人公はお医者さん~医者として、人として、医療と向き合う人々~」の選書です。

  • 女医と医療コーディネーターを中心に話は進んでいく。その周囲に様々な登場人物が出てくるがそれぞれの人物像の掘り下げ方が若干物足りなかったかな。土壇場にきて色々な展開が見られたので尚更残念であった。
    最後に準主役である、高校生カップルの結末は非常にやるせいないものだった。巻き込んだ大人たちが前向きな将来を歩むのだから、より切ないものです。

  • まあまあ

  • どうしてあのラストになるのか、納得はできなかった。話の流れがむりやり捻じ曲げられているような感じ。
    面白い本かと思い期待していたので残念。

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著者プロフィール

1968年生まれ。小説家・脚本家・演出家・映画監督。2004年『推理小説』で小説家デビュー。同作はドラマ&映画化。著書に『And so this is Xmas』『女子大小路の名探偵』他多数。

「2023年 『Change the World』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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