浜村渚の計算ノ-ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771221

作品紹介・あらすじ

数学テロ組織「黒い三角定規」との闘いは終わらない。数学好き中学生・浜村渚と警視庁特別捜査班の今回の敵は、弱冠二十歳で米国名門大学留学資格を得た美女、コードネーム「キューティー・オイラー」。4×5が12になるような特殊進法に支配された世界で、渚と武藤刑事の命をかけた期末テストが始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 本書は数学の本質的な楽しみ方をポップに教えてくれます。ストーリー構成がハラハラドキドキであり、キャラクターの個性も豊かなので、数学の要素を抜きにしても十分面白いです。
    そこに思わず人に話したくなるような数学の知識も盛り込まれており、楽しいの相乗効果が生まれているような気分になりました。

  • 3冊目をすぐに読みたくなる様な感じにはならなかった。
    短編なので暇つぶしには、良いかもしれないけど、表紙のアニメちっくなのは、はずかしい。

  • 懐かしい数式や公式が出てきてそういえばそんなだったと思い出しながら...
    不思議の国のなぎさが一番面白かった。まさか数学的要素があったとは思わないし、一番ファンタジー色濃くて好きな話。

  • 数学エンタメとして楽しく読める作品。「麗しのルイ嬢」では累乗がテーマ。3のマイナス1乗が即座に答えられなかった自分に凹んだ。数学者でもあったルイス・キャロルに敬意を表して書かれた「不思議の国のなぎさ」は、オチが落語的で、そこもエンタメだな~と思うところ。n進法は、答えを示されれば納得なのだが、その規則性に気付くには柔らかい思考が必要。エピローグは一筆書き問題。トポロジーの原点だが、今後の展開に出てくるかな?

  • 前作より渚ちゃんの人となりがより判る2冊目。数学以外は苦手でテストに悩んだり友達が出てきて普通にじゃれあったりして可愛い。でも事件に数学で挑む姿は相変わらず頼もしい。今回の数学はルービックキューブやn進法の説明等苦手な身としてはよりややこしくなっていたけど本文中にあるように「数式を覚えるのではなく理解する」と面白さが増した。その点では「麗しのルイ嬢」「割り切れなかった男」が良かった。「不思議の国のなぎさ」は魅力的な幹部が出てきたり元ネタを上手く絡めていたりでいいけどファンタジー強めでちょっと浮いてるかなー

  • 私は...数学、ホントにできないんだなと思いました

  • 今回の数学はちょっと難しかった笑
    おばちゃんの脳では処理しきれない。。
    でもストーリーは楽しかった。

  • 日本政府における理数系教育、主に数学の教育の大幅削減に伴い、
    ドクター・ピタゴラスが、数学を愛する人たちを従え、
    テロを起こし、その事件を解決しようと奔走する警視庁の面々と、
    数学に長けた、中学二年生の浜村渚の連作短編集の第2弾。

    今作は、タイトルでわかっちゃう人も多いかと思いますが、
    連作短編の最後の話が、ルイス・キャロルの不思議の国のアリスを
    オマージュした作品となっていて、とある理由からテロリストに属する
    数学を愛する、天才少女を追って、
    不思議な世界に迷い込む刑事が数学の謎を解くことになる。

    前作よりも、ガッツリ数学が出てくるので、数学好きは楽しめるし、
    苦手な人も数学にもしかしたら興味がわいてくるかもと言う展開が多く、
    1話目はルービックキューブが絡んでくるのも面白いし、
    中学二年生の浜村渚が社会科目に苦手な場面があるのだが、
    こと数学が絡んでしまうとなぜか詳しく語り始めてしまうところが、
    色々関係してくる場面もあって、楽しめました。

  • とても面白かった数学や算数が苦手な人でも楽しめる作品でちゃんと解説も付いていて読みやすく面白い作品だった

  • 正確に書くと星3.8。
    このシリーズを読むと数学が少し好きになる。
    難しい数学が分かりやすく書かれている。

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著者プロフィール

1980年千葉県生まれ。2009年『浜村渚の計算ノート』で第三回講談社birth小説部門を受賞しデビュー。「ブタカン」「西川麻子」「猫河原家の人びと」などシリーズ多数。2019年刊行の『むかしむかしあるところに、死体がありました。』が各ミステリーランキングや書店年間ランキングにランクインし、本屋大賞にもノミネートされた。

「2023年 『あかがみんは脱出できない(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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