新装版 不祥事 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3091
レビュー : 363
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771375

作品紹介・あらすじ

ベテラン女子行員はコストだよ-そう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手ホープの"狂咲"こと花咲舞。トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。歯に衣着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配されたメガバンクを蹴り上げる!新ヒロインの活躍が痛快なオフィス名編集。

感想・レビュー・書評

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  • 「AID」と同時にお借りした本
    これまたドラマ化「花咲舞がだまってない!」
    の原作
    ドラマの名前で続編も出ているらしい。

    私は池井戸作品を初めて読むと思ってましたが、「BT'63」を読んでた…いまいち記憶がない。

    コチラ
    短編なのだが、銀行の支店を回って
    悪事を暴いていく勧善懲悪型の短編集
    時代劇でも見てるかのように各支店に悪人がいる。
    半沢シリーズもそうだけど
    銀行ってこんなに悪人多いの?
    キャラクターも分かりやすいし
    なんだかんだバディモノの様に
    スラスラスラーっとやめてしまうのは流石
    でも、よくある感じでスカッとするが
    短いのでなんだか物足りない。

  •  先に「花咲舞が黙ってない」を読んでしまったので、呼び方とかに違和感が……。少し前の時代の話になるので、女性の働き方を考える男性はずっと少なかった時代。コスト云々じゃないでしょうっていうのはごもっともなんだけれどねー……、今はどうなんでしょうね?
     どの話も外からすればくだらないしがらみばかりで、そんなこと言ってる場合じゃないでしょうなコトが多かった。そんな中の「腐魚」で、相馬さんが「腐っても鯛だから」って言うの皮肉すぎる。怒るタイミングが違うんだよなあーと冷静に思ったり。
     「ククク、懲らしめてやらないとねえ」と言った方が舞にやられてるのはホントにおもしろい。舞はかなり優秀でお客からの評価も良いのに現場じゃなく臨店なのってやっぱ出る杭は打たれるってやつなんだろうなあー。でも、この後の展開を知る身にとっては舞がいなかったらどうなってたことか……(倍返しだ!の人もいるけれど)。

  • 銀行内の不正と悪事、歪んだ因習に毅然と立ち向かう“狂咲”こと花咲舞。その仕事ぶりと人間観察は人並み外れており、しかも可憐で見目麗しく、優しさも併せ持つ女性。その彼女のフォローをしつつも、どこかしら少し頼りない上司:相馬健との絶妙なコンビが活躍する短編集。
    短編で構成されているが、全体を通してみると1つのストーリーとして繋がっている。TVドラマにすると痛快かつ面白く、視聴率もとれると思われる。

  • う~ん、この痛快さはクセになる。
    正義感が強く、上司に「狂咲」とあだ名されている、勇ましいヒロイン花咲舞。様々な陰謀やら思惑やらが複雑に絡み合うメガバンクを舞台に、支店を回り業務改善を指導しながら、トラブルをバッタバッタと解決!物怖じしないストレートさが実に気持ちよく、銀行が抱える闇の深さにはゾッとするけれど、手強い敵を相手に、まさに「狂い咲き」するかのように鮮やかに立ち回る舞の活躍はお見事の一言。年齢の割にスキルが高すぎて、非の打ちどころのなさが何だか非現実的にも感じられるけど…いずれは舞のこれまでの歩みにスポットを当てた番外編も是非読んでみたい。
    シリーズ化して欲しいですがどうなのでしょう。とにかく黒すぎるボス・真藤とももっとやり合って欲しい気がするし。

  • いやいや、胸をすく思い...痛快エンターテインメントだ。適度にミステリー要素も絡め、ワクワクドキドキ、時にくすっと笑ってしまう箇所もチラホラ。頁を捲る手が止まらず一気読みでした。組織構造の闇、人の悪意を一刀両断する武士のような狂咲に感情移入しまくりです。ラストの社長の言動・行動は、そうあって欲しい、という希望・願望でしかないのかもしれない...。

  • 池井戸さんの描く「悪人」が実にお見事
    小悪党はどこまでもずる賢く
    大悪党はどこまでもしたたかに
    その「悪」が「悪」であるほど
    おしまいの勧善懲悪が
    なんとも実に痛快無比に
    なっていくのですね
    わかっていても
    やはり
    ついつい感情移入してしまいます

    わかっちゃいるけど
    やめられない
    読み方になってしまいます

  • スカッとしたくてまた池井戸潤の本を買ってしまった。池井戸潤の小説を読むのは13作品目だが、今回の「不祥事」はテレビドラマの「花咲舞が黙ってない」の原作の一部だと聞いていたので小説の方向性は知っていて読んだ。期待通りの痛快なストーリーでスカッとしながら、一気に読み終えた。
    銀行の元テラーで今は各支店の臨店指導を業務とする本部事務管理グループの花咲舞28歳が主人公。銀行で起こる理不尽な問題や事件を社内の上下関係に臆することなく、言いたいことを言って正論で解決する。しかも応援でテラーに従事する時も誰にも負けない桁違いの実力を見せつける。それでいて優しい気遣いでどんどん味方が増える。まさにサラリーマンが考える理想を見せてくれるのである。
    8編の短編集でありながら、全部繋がっている長編小説として楽しめる。
    2004年に単行本として発表されたということだが、続編がないのが寂しい。主人公を変えた銀行不祥事小説はその後いっぱい出しているので、花咲舞シリーズも続編が欲しい。ただ池井戸潤の銀行小説を読んでると銀行ってこんなに酷いのかと偏って思いそうだが…

  • ドラマ『花咲舞がだまってない」の原作。ドラマは見たことはないが、これをドラマにしたら面白いだろうということはすごく想像できる。
    筆者池井戸潤得意の銀行を舞台にしたミステリーエンターテイメント。
    主人公の花咲舞を含め、ここにでてくる登場人物はリアリティーは全くないものの、それでもこういう人がいて欲しいということはどんな読者にもある。
    主人公の花咲舞の小気味いい言動は読者をスカッとさせてくれることは間違いない。
    この小説自体は短編集だが、全編を通して一つの大きな話としても読むこともできる。
    毎日の仕事のストレスを解消したいすべてに人におすすめ。

  • ドラマ版を見てから読んだのだが、初めて原作よりもドラマの方がおもしろいと思った。勿論、原作も良いのだが、杏ちゃんがすごいハマり役だったことと脚本のテンポが良かったことにより、ドラマに軍配を上げさせてもらった。

  • 花咲舞シリーズの第1作。ドラマを観ていたので、登場人物が演じていた人のイメージに引きずられてしまった。
    真っ当な銀行ミステリー短編という印象。杏が演じる花咲舞よりも原作の方が硬派だった。短編集なのに流れがあって、最後の「不祥事」でオールスターのごとく前の作品に出た人物が再登場してくる。しかも、敵?側である真藤部長の側近のエピソードも読ませて、勧善懲悪だけにしないのも心憎い演出だ。

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著者プロフィール

池井戸 潤(いけいど じゅん)
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部および法学部を卒業。子供の頃から本に親しみ、作家を志すようになる。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。以降、2010年『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で直木賞をそれぞれ受賞。他の代表作に、半沢直樹シリーズ『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『ロスジェネの逆襲』『銀翼のイカロス』、花咲舞シリーズ『不祥事』、『空飛ぶタイヤ』『民王』『ルーズヴェルト・ゲーム』『七つの会議』『陸王』『アキラとあきら』など。多くの作品がドラマ化・映画化されており、特に「半沢直樹」と「下町ロケット」は非常に高い人気を誇った。 2019年6月21日、人気作『陸王』が文庫化される。2019年7月開始の大泉洋主演ドラマ『ノーサイド・ゲーム』原作を担当し、6月14日に単行本化。

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