新装版 不祥事 (講談社文庫)

著者 : 池井戸潤
  • 講談社 (2011年11月15日発売)
3.69
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771375

作品紹介

ベテラン女子行員はコストだよ-そう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手ホープの"狂咲"こと花咲舞。トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。歯に衣着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配されたメガバンクを蹴り上げる!新ヒロインの活躍が痛快なオフィス名編集。

新装版 不祥事 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今月の1冊目。今年の13冊目。

    ドラマ化もしたし、最近池井戸氏の本を読んでいなかったので、買ってみました。
    安定してますね。面白かったし、こう真っ直ぐな感じがグッときます。

  • う~ん、この痛快さはクセになる。
    正義感が強く、上司に「狂咲」とあだ名されている、勇ましいヒロイン花咲舞。様々な陰謀やら思惑やらが複雑に絡み合うメガバンクを舞台に、支店を回り業務改善を指導しながら、トラブルをバッタバッタと解決!物怖じしないストレートさが実に気持ちよく、銀行が抱える闇の深さにはゾッとするけれど、手強い敵を相手に、まさに「狂い咲き」するかのように鮮やかに立ち回る舞の活躍はお見事の一言。年齢の割にスキルが高すぎて、非の打ちどころのなさが何だか非現実的にも感じられるけど…いずれは舞のこれまでの歩みにスポットを当てた番外編も是非読んでみたい。
    シリーズ化して欲しいですがどうなのでしょう。とにかく黒すぎるボス・真藤とももっとやり合って欲しい気がするし。

  • 花咲舞シリーズの第1作。ドラマを観ていたので、登場人物が演じていた人のイメージに引きずられてしまった。
    真っ当な銀行ミステリー短編という印象。杏が演じる花咲舞よりも原作の方が硬派だった。短編集なのに流れがあって、最後の「不祥事」でオールスターのごとく前の作品に出た人物が再登場してくる。しかも、敵?側である真藤部長の側近のエピソードも読ませて、勧善懲悪だけにしないのも心憎い演出だ。

  • 遅ればせながら読んでみました。最近発売された「花咲舞が黙ってない」を読みたく、まずはこちらからと思って。

    想像以上に花咲さんの狂い咲きぶりは見事で痛快でした。
    だけど、銀行ってこんなにも嫌な奴ばかりなのかとなんだかモヤモヤする気持ちもあり。

    実は昔銀行でパートをした事あったけど、みんな優しいいい人達ばかりだったな~と懐かしむ。

  • 短編集。
    本店事務部事務管理グループ調査役の相馬は、「狂咲」と呼ぶ花咲舞と臨店指導で組むことになる。
    歯に衣着せぬ物言いで、上司だろうと食ってかかる花咲の態度は相馬の悩みの種だ。
    しかし、花咲の言い分はいつも正しい。
    出世のための点数稼ぎ、ライバルへの競争心からの裏切り行為、不祥事を隠すための隠蔽工作・・・。
    臨店指導のはずが、いつの間にか銀行の膿を出す結果になっていく。
    迷惑がっていた相馬が徐々に花咲に影響されていくようすも面白い。
    それでも相馬には上司への遠慮がある。
    花咲にはそれがまったくない。
    悪いことをする人間に遠慮する必要などまったくないと花咲は思っているのだ。
    旧態然とした体質がまかり通る銀行。
    その中で行われている数々の不正やパワハラなど、花咲の活躍で次々と表沙汰になっていく。
    ラスボス的な存在の真藤も、銀行にしてみれば有能な行員なのだろう。
    けれど、有能な行員が良い行員とは限らない。
    花咲は一生懸命頑張っている行員が割りを食うような体質が嫌いなだけなのだ。
    悪いやつはのさばらせない。
    花咲のはっきりとした行動は痛快だ。
    読みやすいだけではない、しっかりとした内容のある物語だった。

  • ドラマにもなった原作ですが、ドラマとは違い最終話の「不祥事」以外は解決して終わり!という展開ではなかったことが驚きです。ドラマではすべての事件に決着がついて解決しますが、本書では謎は解けるが、そこで終わりという展開が主です。ドラマのような爽快さは微塵もない気がします。だからこそ、ドラマでは爽快さを求めたのかもしれません。
    読みやすい作品なので、池井戸作品を初めて読む人には良いと思われます。

  • ベテラン女子行員はコストだよーそう、うそぶく石頭の幹部をメッタ斬るのは、若手のホープの狂咲こと花咲舞。トラブルを抱えた支店を回って業務改善を指導する花咲は、事務と人間観察の名手。歯に衣を着せぬ言動で、歪んだモラルと因習に支配されたメガバンクを蹴り上げる。新ヒロインの活躍が痛快な名編集。(親本は2007年刊、2011年文庫化)
    ・激戦区
    ・三番窓口
    ・腐魚
    ・主任検査官
    ・荒磯の子
    ・過払い
    ・彼岸花
    ・不祥事

    ドラマは未見であるが、新聞連載を読んで、気になったので、購入した。
    連作短編集でどれも面白い。狂咲こと花咲舞が、組織に縛られず気儘に行動する様は痛快である。上役に弱い調査役の相馬がリアリティーを出している。敵役の真藤一派も良い味わいの糞野郎ぶりで、主人公を引き立てている。読んでいて戦隊もののような構図を感じた。

  • 良くも悪くも、漫画を読むかのごとくスラスラ読める。
    銀行で働く緊張感が伝わる一冊。

  • 2016.7.30
    銀行員が読むと、なんで感じるか知りたい。

  • エリート銀行員たちがお客様のためにではなく自分の出世のために働く。争いごとが苦手なわたしはこういう出世競争がある世界は向かない。だから、花咲舞が、自分のことしか考えていない相手に対して啖呵を切る姿は読んでいて痛快。相手を論破するたびに、よくぞ正論を言ってくれた、と拍手喝采。内部が腐っている企業に潜入して内部改革を進める姿も見てみたいな。初・池井戸作品でした。

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