モモちゃんとアカネちゃん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 295
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771481

感想・レビュー・書評

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  • とても素敵な本。
    この本が読みつづけられているのは、おとぎ話だけでなく、パパとママのさよならという現実が児童書に書かれているから大人からも読み続けているのだろうか。
    育つ木と歩く木の話は、少しリアル過ぎる気がしたが、表現としてなるほどと思った。
    おとぎ話としては、プーが金魚ではなく金魚水が好きなこと、ラクラク山のウサギがつくる雲の話が可愛く、子どもに読んであげたくなりました。
    子どもって純粋。だから可愛い。

    最後アカネちゃんが、ママに「パパもだれかにあげちゃったの?」は、なんてこたえるのが正解か長いこと考えてしまいました。

    • 9nanokaさん
      子供は純粋でどきっとするようなことを言いますね^^;
      あれは、聞かれたらどう答えればいいのかわからないです。
      私も木の話、なるほどと思い...
      子供は純粋でどきっとするようなことを言いますね^^;
      あれは、聞かれたらどう答えればいいのかわからないです。
      私も木の話、なるほどと思いました。歩く木の旦那さんは大変だなぁと^^;
      児童書ならではの表現が可愛いなと私も思いました。
      2014/11/03
  • 「手放しにハッピーで能天気うふふな子供だましファンタジー」
    じゃないのはわかってたけど、
    久々に読んでこんなに怖い話だっけ?
    と、あまりの深さに慄いている。

  • トラウマ児童文学。幻想と現実の混ざり具合と子どもと大人の世界の混ざり具合が秀逸過ぎてトラウマ。幼少期の「自分じゃどうにもできない…」感をひしひしと思い出させる。

  • もう子どもではないからか、この作品みたいに現実的な展開が出てきてからがものすごく面白かったです。
    なんか…とくにお父さんのクツだけが帰ってきて、という描写がものすごく胸が締め付けられました。

  • 小学生くらいのころ読んで、ニンジンやタマネギがおうちに訪ねてきたり、猫のプーが見つからなくて大泣きする件は覚えていたものの、改めて読んでみてびっくり。レビューや文庫の帯にも書かれているけど、大人のための本だと思う。ママとパパがお別れする話は自分への教訓のように心に刺さりました。今から40年近く前に書かれたお話とはとても思えません。もし子供が生まれたらまた読み返し、子供にも読ませたい本です。

  • ひらがな・カタカナってとってもきれいだなって思う。

  • この本は私が小学校低学年の頃、今から15年も前に!読んだ本です。
    文庫化してたなんて、びっくり。

    小さなモモちゃんとアカネちゃんや黒ネコのプー、靴下のタッタチャン、タアタチャンなど、可愛らしい登場人物ばかりのこの本は、しかしメルヘンな児童文学ではありません。
    小学生の頃の私は、靴しか帰ってこないパパ、ママの上にのしかかる死神、枯れかけた二本の植木になぜだか分けもわからないまま、今までにないほどの強い恐怖心を感じました。

    これは子供たちよりも親の立場となる大人が読むべき本のように思います。
    家族に色んな形があるのは分かるけど、両親の不仲や家庭の問題を子どもに突きつけるのは酷だと思う。
    子供に対する愛もいっぱい感じられ、全体的にほほえましい作品ですが、やっぱり小さな頃に感じた恐怖心が忘れられません。

  • 「いないいないばあ」の松谷みよ子さんの本。赤ちゃんのアカネちゃんと、お姉さんのモモちゃんのほんわかしたお話かと思いきや、パパとママの離婚やお別れについても描かれ、胸がきゅうっとする場面もあり。

著者プロフィール

1926年東京生まれ。児童文学作家。戦時中の1943年、童話『とかげのぼうや』を執筆。戦後、坪田譲治に師事し、1951年に『貝になった子供』を出版。1955年、瀬川拓男と結婚後、ともに民話の採訪に取り組み、共著『信濃の民話』『秋田の民話』を皮切りに、民話の採録・再話をつづける。
『龍の子太郎』(国際アンデルセン賞優良賞)、『ちいさいモモちゃん』(野間児童文芸賞)以降のモモちゃんシリーズ、『いないいないばあ』以降の「あかちゃんの本」シリーズや「あかちゃんのわらべうた」シリーズ、『朝鮮の民話』全3巻、『私のアンネ=フランク』(日本児童文学者協会)、『あの世からの火』(小学館文学賞)など著書多数。民話に関する著作に『昔話十二か月』全12巻、『現代民話考』全12巻、『現代の民話』など。

「2014年 『民話の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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