コロボックル物語6 コロボックルむかしむかし (講談社文庫)

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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771634

作品紹介・あらすじ

「コロボックル-日本伝説の小人」の世界でも、人間世界と同じように、むかし話やおとぎ話が語り継がれている。コロボックル版の桃太郎や一寸法師、そして神話など。そこから、コロボックルの魅力や真の姿が明らかとなる。いわば、エピソード・ゼロの物語。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤さとるさんの書いたコロボックルシリーズ最終巻。
    ツムジイが調べたコロボックルの昔話やおとぎ話。
    素敵な挿絵とほんわかと優しい世界。
    「第4話 虫づくし」の「ジバチと赤ん坊」の話が一番好き。
    ジバチの巣に迷い込んだコロボックルの赤ん坊を、蜂が冬の間養ってくれてた話。
    自分とは違うものに優しくできるって素晴らしい。

  • 子供のときに大好きだったコロボックルのお話。お話の前後に、佐藤さとるさんによる、続編が読みたい!という読者の要望に応えられないワケと、代わりにこのコロボックル社会に伝わる民話の類を集めたものを書くにいたったワケ、また書き終わっての総括が、読者へのメッセージとして付いていました。なるほどなぁ、と思いながら、それでも続編が読みたいなぁとも思いながら、とても楽しく読了。コロボックルの長老ツムじいによる覚書まで付いていて、お得な気分。村上勉さんの素敵な挿絵もたくさん入っていました。あっという間に読み終わってしまいましたが、初めて読んだときのワクワクした気持ちを思い出し、改めて『誰も知らない小さな国』から、読み返したい!と思いました。一年前に、有川浩さんがコロボックルシリーズを引き継いで新作を書く、ということがニュースになっていたのを初めて知り、期待が半分、不安が半分です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「期待が半分、不安が半分です。」
      確かに、、、読める日を待ってはいるのですが、似て非なるモノになる可能性がない訳じゃない。考えたら眠れなくな...
      「期待が半分、不安が半分です。」
      確かに、、、読める日を待ってはいるのですが、似て非なるモノになる可能性がない訳じゃない。考えたら眠れなくなりそう、、、
      2013/06/12
    • akatenkobanさん
      「考えたら眠れなくなりそう」
      まさにそうですね!
      「考えたら眠れなくなりそう」
      まさにそうですね!
      2013/06/14
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ところで、「だれも知らない小さな国」私家本の件はご存知でしょうか?
      私は購入したいと思っています。。。
      佐藤さとるWEB
      http://s...
      ところで、「だれも知らない小さな国」私家本の件はご存知でしょうか?
      私は購入したいと思っています。。。
      佐藤さとるWEB
      http://satoru-web.kids-book.info/
      2013/07/06
  • あっという間に読んでしまうなあ。
    虫づくし、が可愛かった。
    コロボックルは本当に賢く、心豊かで正しさを知っている。
    奇跡の人々なのだなあ。
    本書はとりわけ、挿し絵が素敵でした。
    良いシリーズを有難うございます、という気持ち。

  • 短編集もいい〜!!!!
    もっとたくさん読みたい〜!

  • 一連のコロボックルシリーズは一旦閉じたけれど、もう少し彼らのことを知りたいと思う気持ちに応える番外編。私たちの歴史とともにあるコロボックルたちを感じられて、楽しい気持ちになる。
    上橋菜穂子さんの解説がさすが。

  • コロボックルシリーズ最終巻。
    コロボックルたちに伝わる昔話を集めたもの。
    すごく面白かったし、これを夢中で読んでいたお店で食べたすだちそばの爽やかさをセットで覚えている。

  • いやあ、懐かしいなあ。
    久しぶりに読むコロボックル達のお話は、なんだか懐かしすぎて涙が出そうだよ。

    つい先日、作者の佐藤さとるさんの訃報が届いたけど、それで買ったわけではなく、実はずっと積読本になっていた一冊。
    読むきっかけはやっぱりその知らせだけど。

    遥か昔、若かりし頃に読んだ第一巻『だれも知らない小さな国』は、まさに日本のファンタジーの始まりのような物語。
    今でもコロボックル達が背高さんに初めて姿を見せる場面はソラで話せる。

    そんな思い入れのある物語の本巻は、いわば番外編。
    コロボックルたちの神話や昔話集だ。
    人の世界で語り継がれているお話が、彼らの側から描かれるのが新鮮。
    いろんな楽しい話があるけど、個人的には解説の上橋菜穂子さんと同様に、コロボックル版一寸法師の話が一番印象的。
    ラストのそうきたか感はとても気持ち良い。

    実は5巻目をまだ読んでないはずなので、そのうちきっと読みたいと思う。
    ちなみに最近有川浩さんが佐藤さんに代わって続編を書いているけど、どんな出来なのかしら?
    そちらもいつか読んでみたい。

     

  • ついに佐藤さん版が最終巻でした。コロボックルの昔のお話でしたが、本編での掟の謎が明かされたり一寸法師を思わせるお話があったりと楽しかったです。

  • コロボックルの社会に残っていた昔話。集めたのはツムジイ。本に書いたのは佐藤さん。ホントはそうだったかも♪ と思えてしまうのが楽しい。①から⑥まで、複数のあとがきと本当にコロボックルを好きな人たちの解説まですーっと読んだ。子供時代に読んでいたらどんなにワクワクしただろうとチョッピリ残念。でも「今」初めて出会ったワクワクも嬉しい。

  • これはまた楽しい!w 挿画がいいなぁ~~♪

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著者プロフィール

1928年、神奈川県横須賀市に生まれる。1959年、『だれも知らない小さな国』を出版し、毎日出版文化賞、国際アンデルセン賞国内賞他を受賞。コロボックルシリーズをはじめ、『かえるのアパート』、『おばあさんのひこうき』などの名作を次々に発表。日本の児童文学の代表的作家の一人。

「2009年 『もうひとつのコロボックル物語 ヒノキノヒコのかくれ家 人形のすきな男の子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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