ねらわれた学園 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 229
レビュー : 30
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771689

作品紹介・あらすじ

突如、阿倍野第六中学の生徒会長に立候補し、鮮やかに当選してみせた高見沢みちる。それまで目立たない存在だった彼女は、魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配していく。美しい顔に覆い隠された彼女の正体と真の狙いとは?'70〜'80年代に大ブームを巻き起こし、幾度も映像化されてきた日本ジュブナイルSFの金字塔。

感想・レビュー・書評

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  • 学園ジュブナイルSF。超能力。1976年。
    とても読みやすく、1時間半ほどで読了。
    SF設定のなかで、教訓めいたものを暗示しているように思う。
    書かれた年代を考えると、ライトノベルの先駆け的な作品なのでしょうか。

  • もし超能力で何もかも意のままに操れるとしたら・・・過去何度も映像化され、今年もアニメ映画化された日本SFの古典、ねらわれた学園。

    有名な小説であり多くの人もだいたいの内容を知っているが、ストーリーはいたってシンプル。

    しかし重要なのはその物語の背景とテーマ性だ。ファシズム、選民思想、未来への正しい選択。

    子供向けにしてはやや重すぎるが、それが現代までこの小説を生き長らえさせている秘密だろう。

    圧倒的な力を持つみちる達に対して、普通の人間のの耕児と和美が戦う場面は手に汗握る展開だ。
    超常的な力に対してあらゆる物は無力にも見えるが、唯一人の心だけは自由にできないらしい。

    心の自由を手放さなかった者が最後に勝利する話だと自分は解釈したが、たぶん人によって受け止め方は様々だろう。

    サンライズによるアニメも現代的にに内容が変えられているので、併せて見ると面白いだろう。

  • 映画化に伴い読んでみました。
    とりあえず帯を見る限りでは原作と映画は結構違うものになるんだろうな、っていう印象ですね。
    それはおいておいて、原作の感想としてはまあちょっと古い小説であることを考えれば面白いものだったと思います。
    ちょっと「!」の多用が私には読んでいてつらかったですが…。
    「!」が入ると脳内でどうしても音量拡大で再生されてしまうので、読む分には少しつらい。

    話の筋としては比較的予想が付きやすいシンプルな筋です。そこにファシズムの考え方とか絡めてあるのは結構驚きですね。

    あとこの本、かなり薄いです。そこそこのスピードで読む人なら2時間で十分でしょう。
    私は平均なのでだいたい3時間弱くらいです。

    短いこともあって話の終わりは少しあっけなく、また続きがあるんじゃないかな、と思わせる感じです。

    実際あるんですかね、ちょっと調べてないのですが…。
    きっと映画とは違う内容になると思うので、映画に興味が出てる人は読んでみると違いが出て面白いんじゃないだろうか、と思います。

    ちなみに私は最初青春恋愛ものだと思ってました

  • 非常におもしろく、あっという間に読み終えた。書かれたのは1976年ということで、学園の様子は少し今の感覚とは違って見えるのが興味深い。サイドストーリーなどがあれば読みたくなる作品。

  • 映画化されると聞き読みました。
    内容的には古さを感じましたが、
    一気に読み切ることが出来る良作です。
    現在の日本で始まりつつあるファシズムをうまく表現していると思います。

  • 70、80年代ジュブナイルSF。分かりやすく狙われている。
    なんとなく内容は知っていたけど、犯人?の正体や学園を狙った理由は知らなかったので、どうして懐柔により乗っ取りをしないのだろうかと思っていたが、理由がわかった。宇宙人じゃなかったのか…時をかける少女と混同したかな。
    眉村そんも後書で書いていたが、生徒による自治、規則との闘争、大人に対する不信と信じたいような心なんかは、少なくとも自分の学生時代とは少し違うように思うし、時代を感じる。父の言葉、理不尽な力で、一見理屈にあっているようなことの押し付けへの反抗は長続きはしないこと、誰かがそれを引き継がなくてはならないこと、教訓。

  • ねらわれた学園は2012年11月にアニメ化し、全国ロードショーをしたのですが、本編は見ていません。
    不思議な力を持った学級委員になり損ねた女の子から始まる「超能力で学校を占拠する」という同小説は読んでいるうちにこの不思議な力がどこから来ているのか?何のために学園を不思議な力で占拠するのか?
    その答えは未来にあった?

    学校をテーマにした学園ドラマ?というよりSFですが本当にあったら怖いと自分たちはどうしようと思える作品だと思います。

  • この作品は1974年に連載されたものなので、著者が40歳位の時に書かれたものである。
    思ったよりも古い作品である

    ジュブナイルSFとのこと。
    ジュブナイルとは、ティーンエイジャーを対象とするようだ。

  •  流石に今の感覚で言うともう少しキャラ付けを濃くした方がいいと思うし、言葉遣いがアレ?と思う箇所があったりするのですが、そうした古臭い(失礼!)なアレコレを差し引いてもジュブナイルSFの古典として高い評価がなされているのは、未来世界の人類や超能力による支配といったガジェットの部分もさることながら、現代社会への警告というSFに不可欠とも言える要素が見事に物語の根幹をなしているからでしょう。
     

  • この話、未来人が、利己的に動くようになったせいで地球が滅びそうになるのを防ぐために、現代人の自由を束縛する話なんだけど・・・私としては「あんたたちが自由を規制したせいで人間が自分のために生きようとする社会になっちゃったんじゃないの?」って思ったりします

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プロフィール

眉村 卓(まゆむら・たく)/1934年、大阪に生まれる。大阪大学経済学部卒。耐火煉瓦会社勤務の傍ら、SF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストに投じた「下級アイデアマン」が佳作入選し、デビュー。63年、いわゆる日本SF作家第一世代の中で最も早く、処女長編「燃える傾斜」刊行。その後コピーライターを経て、65年より専業作家になる。企業社会と個人の関係をテーマにしたいわゆるインサイダー文学論を唱え、ショートショートやジュニアSFでも健筆をふるい、絶大な人気を博す。71年、未来の管理社会を描いたインサイダーSF〈司政官〉シリーズを開始。79年、その長編第一作『消滅の光輪』で第7回泉鏡花文学賞を受賞した。近刊に、『眉村卓コレクション異世界篇Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ』、『たそがれ・あやしげ』、『自殺卵』などがある。

「2014年 『歳月パラパラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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