猿猴 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
2.92
  • (2)
  • (8)
  • (26)
  • (10)
  • (3)
本棚登録 : 151
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771696

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 人間に滅ばされたとか、封印されたとかで、大人しくしてたんが、何かの弾みで復活して暴れるってパターンは良くある。
    それが猿で、猿田彦、豊臣秀吉、聖徳太子などなどが、その血筋や!というのは、古代からの神話とかの流れで、ええ感じ。
    でも、コーネリアス?ジーラ?…「猿の惑星」やん!それも初期の奴!(このストーリーには合わんと思うだけで、ええ映画です!)
    一気に神話とかの世界から引き戻されてしもた…「猿の惑星」観て、凄い盛り上がるとかは、やめて欲しかったな。「宇宙猿人ゴリ」も出て来る…
    何か興醒め…でも、これがこの作者の洒落っ気なんかもしれん。
    まぁ、人の世界でも、猿の世界になっても、また、世の中乱れば、違った生き物の世界になるかもね〜
    そもそも人が生き物の頂点とかやないと思うし。

  • オチは適当になってたり、
    猿の惑星で盛り上がってたり
    ちょいちょい雑だったけど
    地底王国やら猿田彦やらムー的な、
    あの頃私が夢中になったあれやこれやが
    いっぱい盛り込まれて
    個人的になんだか懐かしくなった一冊。
    ていうか参考図書学研ばっかや!
    サル顔のなみえといえばやはりスーパーモンキー
    アムロの当て書きかな?

  • 聖徳太子が訳した人類滅亡の予言を発端に繰り広げられる伝奇ホラーは非常に読み易くスピーディーな展開なので一気読みも難しくない。神話、秀吉の埋蔵金、UMA、謎の宗教団体…色々な要素が絡み合う。どう纏まるか心配するが田中啓文だから最後はハチャメチャだろうと勘繰るがオチはやや尻つぼみ。ギャグとシリアスの紙一重を探ったかの様な作品だが中途半端な部分が他読者の低評価に繋がったかも。この人にはやはり突き抜けたものを期待してしまう。でもグロ駄洒落控え目でもくだらなさをさらりと放り込む本作品は嫌いではない。

  • 民俗学好きな(特に古事記とか好きな)人にはワクワクする物語と思う。
    話の展開は想像できるところがあったけれど最後がこうなるかぁ…と思ったり。
    船は、ノアの箱舟でも示してるんでしょうかね?

  • 世界各地にある猿人に関することに
    聖徳太子、豊臣秀吉等が、猿人?
    日本から、最後は中国

  • うむ。

    そんなに面白くねー

    というのが正直な感想。

    そこでこの展開かよ!みたいなのがあったなぁー
    伝奇部分の説明もあれだったしなー

    ちょいと自分には合わない感じでした。

  • この著者の伝奇ホラー作品としては、「水鬼-ミズチ-」に続いて記紀神話に材を取ったもの。こちらは猿田彦神→猿をメインに持って来た点で目先を変えたのかもしれないけれど、とにかく主要キャラクターのどれもが著しく魅力に乏しい―自己中か下品かクズかの何れか―なので、読んでて単純にイライラするだけで感情移入がまったくできない。
    そのため中盤までは読み進めるのにやや苦痛。

    それでも舞台が中国に移り、神農伝説まで絡んで来ると物語が活気付いて面白くなるようではある。
    悪趣味な描写と脱力系なダジャレや冗談は控えめで、なんか以前の勢いはなんかなくなっちゃったなぁ、と。

    オチは結局そこかよっ!と。

    正直「水霊」の方がまだ面白いと思えた。

  • 猿の惑星の日本版?

  • うーーん。猿の惑星かAPESか分かんないけど、そこにリンクしちゃダメでしょ。。。

  • 昔教科書でみた懐かしい歴史的な人物や建物が出てきて、ウンチクもちりばめられ、展開も面白い。ただ、登場人物のキャラが、浅ましかったり自己中心的だったり、負のオーラが強くて全く共感できないのが残念。正直、登場人物にはイラっとくる。

全19件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中啓文の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×