蛇棺葬 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2013年10月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784062771788

作品紹介・あらすじ

旧家に伝来する葬送儀礼と密室殺人! 幼いころ父に連れて行かれた百巳家。そこに無気味な空気を漂わす百蛇堂がある。私はそこで見たのだ。暗闇を這うそれを……。「作家三部作」第三編前編。


幼いころ父に連れて行かれた百巳家。そこに無気味な空気を漂わす百蛇堂がある。私はそこで見たのだ。暗闇を這うそれを……。「作家三部作」第三編前編。

みんなの感想まとめ

不気味な葬送儀礼と密室での殺人が織りなす恐怖の物語が展開されます。主人公が幼少期に訪れた百巳家の奇妙な空間は、暗闇に潜む恐怖を呼び覚まし、読者を息を呑むような体験へと誘います。薄暗い部屋や不気味な言い...

感想・レビュー・書評

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  • 細かい描写がより恐怖を煽りゾワゾワ不気味な怖さ!

  • 刀城シリーズでホラー小説にすっかり免疫が付いたつもりになっていました(過去形)。
    今作は、とにかく怖い。息次ぐ間も無く、ひたすら、怖い!

    最近の読書スタイルは、【ぬるいお茶を飲みつつ布団の中でぬくぬく暖を取りながら読む(至福)】なのですが、冒頭数ページで布団の中に入ってる足の爪先がヒュッと縮みました。何か冷たい物が足首に触れたような…家族皆が寝静まった筈の家の中に、何かの気配がするような…何かめっちゃ御不浄に行きたくなって来たような……怖いよおかあさーん!!

    というわけで、寝る前ではなく仕事の休憩中に少しずつ読み進めました。それでもやっぱり怖い。
    ふと、周囲の喧騒に置いてきぼりにされるような、現実世界から乖離した空間に閉じ込められたような、奇妙な感覚に陥ることもしばしば(°_°)こ…怖…

    薄暗闇の中に浮かび上がる義母の足首。座敷牢に幽閉された祖母の狂気。優しい老婆が語る恐ろしい言い伝え。子供同士の他愛ない遊戯の中にひそむ隠語…。

    三津田先生ー!早く謎解きをおくんなましー!と思ってたら、続くですってえええ/(^o^)\

    もっとこう、表現力豊かにこの恐怖感をお伝えできれば良いのですが、どうしたって「怖い」の形容が付いて終わるのでこれ位にしておきます←

    ミステリな話でいくと、「人間消失」ものに分類されると思うんですが…三津田先生なので、恐らくこの作品だけでも真相指摘できるのかもしれませんが…

    伏線拾う為にもう一回読み直すのとか絶対むーりー\(^o^)/←

    なので、潔く(?)謎解きは諦めて続きを読みたいと思います。



    【私】がある日突然、連れて来られた旧家。そこに一歩踏み込んだ瞬間、【私】の世界は一変した。
    曰く付きの離れ、踏み込んではならない山、不意に目前に現れる祠、奇怪な葬送儀礼…。やがて彼は、かつて父が経験した、身の毛もよだつ現象を目の当たりにする!

  • 作家三部作の三部目の今作ですが、一部目はホラー、二部目はミステリときて、三部目は怪談です。そして三部目は蛇棺葬と百蛇堂の2冊に分かれていているので、今作は前編的な位置づけになっています。なのでさすがに後編である百蛇堂よりは先に読んだ方が良いですが、一部目二部目は読んでいなくても問題ないと思います。とは言っても主要人物は共通ですし、一部目や二部目に触れる描写もありますので、一部目の “忌館 ホラー作家の棲む家” から順番に読むのは全然アリです。それを強く押さない理由は、結局氏の作品は定期的に読み直したくなるからです。
    氏の作風であるホラーとミステリの融合というのは、解決したかしないか、解釈されたか、謎が残されたのか、曖昧ということです。特に作家三部作では、主人公の名前が作者である三津田信三と同じで作品内でも小説を書いており、更に作品の中の三津田信三が書いた小説が作品の中の三津田信三に影響を与えるなど、作品の中の現実と作品の中の小説との境も曖昧です。作品自体も結末も曖昧なので、三部作それぞれの関係も曖昧になるので、結局全部ひっくるめて、順番関係なく読み直したくなります。

    結局のところ、この曖昧さにハマるか否かが、評価の分かれ道になります。文章の読みやすは保証できますし、人物描写なども分かりやすいです。ホラーや怪談としては残虐な描写や胸糞悪いシーンの量も許容範囲かと思います(少なくはないので苦手な方は注意して下さい)。というか、単純にそういうシーンの連発で怖がらせるわけではなく、ちゃんと面白く怖いです。怖さに感心させられます。

    不安な方は、氏の作風を活かしつつ、ある程度スッキリとした解決を望める “刀城言耶シリーズ” から読んでみることもオススメします。主人公が癒されキャラなので読後感も保証される感じで安心感もあります。

  • 形容しがたい恐ろしさ。
    とにかく不気味で、暗闇が物凄く怖くなりました。
    自分が今いる場所の湿度が少し上がる感じ。

    こんな葬儀は勘弁してほしいなぁ。絶対にやりたくない。
    何よりマーモウドンって一体なんなの。
    正体がわからない恐怖。
    続く『百蛇堂』も読んでみます。

  • 新書版以来の再読。話がわかっていても、やっぱり、怖い。自分の知る中で一番、禍々しく、怖く、面白い本だと思う。何か今、いたような…、聞こえたような…、何だったんだ今のは…。そういった誰でも子供の頃に感じたことがある、根源的な恐れを、とても自然に掻き立てられる。

  • 謎解きは恐らく百蛇堂へ持ち越されるのでしょうから、ミステリとしての評価は出来ませんが、怪奇小説としての厭らしさは十分伝わってきます。少年の目を通して語られる奇々怪々な出来事は、身に迫るような恐怖を感じ、流石です。

  • それにしても、この主人公よく寝込む。

    禍々しく因習に満ちた田舎の旧家での出来事。本作では、謎は一切解明されず、続編に続くようだが、どう解決するのか全く想像出来ない。

    まぁ、ホラー的要素が強いので、合理的解決はつけなくてもいいのかもしれないが、たのしみではある。それにしても、民も死に、まともそうな人物がいない中でどう収拾つけるのだろうか。

  • 読み終わった時の疲労感が凄い。
    ジワジワと追い詰められていくような怖さだった
    主人公の幼少期は壮絶で、心に大きな傷を残した
    大人になってからもそれに絡め取られている

    異常なまでの魔除けをなぜするのか、父はどうやって密室の百蛇堂から消えたのか、マーモウドンとは何なのか、百蛇堂に入った主人公を襲ったモノの正体は、主人公もどうやって密室の百蛇堂から家に戻ったのか、義母の死体はどこへ、民婆はどうして死んだのか、百々山とその山で見たものは何なのか、砂川家に何があったのか謎ばかりが残る

    次の百蛇堂を読めば分かるのかな

  • 百蛇堂に感想書きます。

  • 蛇、因習、差別…と、怖さというよりねっとりとした厭らしさが続くホラー小説。
    一気に読了させられる勢いはあるのだけれど、全然すっきりしないのがなんだかなぁ。

  • うーん、つまらなくもないが夢中にはなれなかった。
    百蛇堂の秘密とか明かされてない部分もあり、後編を読むのは楽しみ。
    ってかこれ、作家三部作?違うように思えるが、どーなんやろ?!後編読んだら解決するのかしら?

  • 2020.2.14~2020.2.27 2020年の③
    ★★★★☆
    主人公の意図せぬことばかり。勝手に連れて来られ追いやられまた呼び戻され。唯一の味方である民婆、優しい龍己の小父小母、記憶の彼方に追いやった親友砂川くんとその祖父たち家族にも何一つ良いことがなかった…。そうなの、だからこそホラーなのだ。悪いヤツが野垂れ死ぬのは痛快愉快だが、読者目線で感情移入してしまった人物に全く良い事がないこの不条理に心がざわついて腹立たしいったら無い。しかし、殯の為に籠る御堂での一夜の描写は思い出したくないほど恐ろしや。

  • 私の一人称で日記形式で話が進む

    私の5歳頃の日記が前話で30歳を超えてからの現在が後話での構成

    父親の実家である百巳家に連れられて行き、そこで異様な体験を描いている。
    中でも一番は話の中心となる百巳家の葬儀である葬送百儀礼でのミステリアスな事件で、その謎は解かれることなくこの本は終わる

    解説には続く百蛇堂とは前編、後編ではなく、それぞれ独立した物語となっている。確かに蛇棺葬はこの1冊だけでホラー小説として成り立つとおもうが、続く百蛇堂だけを読んでも何のことか分からないと思う。

    本書だけを読んで終わることも可能だが、推理小説の犯人が分からないまま終えるような中途半端な読了感になると思う。
    2冊の関係を考えずにいうなら、本書は面白いそして怖いホラー小説である。

  • 2013年10月16日発行の全面改稿版
    20190616読了 ☆4.5評価で四捨五入にて☆4つ

    覚書 
    前話~百己家の日々
      百巳家 座敷牢 陰の間の茶室 百蛇堂
      它邑(たおう)小学校 百々(ごご)山
      葬送百儀礼 マーモウドン

    後話~百巳家の葬送
      再び百巳家へ 民婆 中洲の家 義母の通夜
      殯屋(もがりや)籠り 怪異 惑う者
      長い長い男の話はいつまでも続いた

    梅雨寒の夜、降りしきる雨&雷鳴をBGMに読了。
    あまり怖がり屋ではない方だけれど、
    BGM効果抜群でゾク!ビク!としながら楽しめた。
    多面に置いての描写が緻密なので、464pになった
    のでせうが、それを喜ぶ人と嫌う人と賛否両論かと。
    少し面倒くさいなぁと思いながらも丁寧に読めて
    良かったと思う。続編は『百蛇堂』。
    旧家もの大好き(笑) 

  • 地名の蛇押しがすごい。ここまで蛇を文字るかww
    主人公って百百山に登ってないよね?あれ?祖母のお葬式のせいで「砂川らとの約束果たされへん」みたいなこと思って、怖い目にあってそのまま記憶ないまま、数日寝込んでなかったけ???あれ??もう一回見直すか。

  • 2017/4/10

  • 現実ばなれ

  • いつもの三津田信三ホラー。レトロ和ホラーな世界観は好きなんだけど、硬く乾いた文体や妙に具体的な怪異のせいで、あまり怖くない点は相変わらず。

  • 田舎の旧家に残る古い因習と不気味な因縁。かつて家出した父に連れられてその旧家で暮らすことになった幼い主人公にふりかかる不気味なできごとと、大人になってから義母の葬儀を執り行う主人公が味わう恐怖。

    いろいろな怪異が起こるけども最後まで正体のわからないモヤモヤした感じがいい。
    密室から消えた父親の身に起こったのはホラーなのかミステリーなのか…続く百蛇堂で解き明かされるのか気になる。

  • 刀城言耶シリーズがホラーよりのミステリならこっちはミステリよりのホラーというか。過去から続く因習が・・・といういつもの風俗ミステリっぽい雰囲気がもうなにより大好物で楽しく読めました。
    なんかこう・・・いろいろと気になるところがそのまんまな部分があって「どうなんだろう?」と思ったんですが3部作ということなので次作でいろいろ明らかになるのだろうか?でもホラーだからなんでもかんでも「真相は!」ということにはならないだろうけども。

    でも百々山に登った子供たちのその後とか結構気になるんですけども・・・

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著者プロフィール

三津田信三
奈良県出身。編集者をへて、二〇〇一年『ホラー作家の棲む家』でデビュー。ホラーとミステリを融合させた独特の作風で人気を得る。『水魑の如き沈むもの』で第十回本格ミステリ大賞を受賞。主な作品に『厭魅の如き憑くもの』にはじまる「刀城言耶」シリーズ、『十三の呪』にはじまる「死相学探偵」シリーズ、映画化された『のぞきめ』、戦後まもない北九州の炭鉱を舞台にした『黒面の狐』、これまでにない幽霊屋敷怪談を描く『どこの家にも怖いものはいる』『わざと忌み家を建てて棲む』がある。

「2023年 『そこに無い家に呼ばれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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