鬼手 世田谷駐在刑事・小林健 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771979

作品紹介・あらすじ

捜査の第一線を知り尽くした著者が描く、現場と家族の物語。

日本有数の高級住宅地にある学園前駐在所を守るのは、山手(やまのて)西警察署の小林健(たけし)だ。彼が全国に名を馳せる暴力団捜査のエキスパート“鬼コバ”であることは、まだあまり知られていない――持ち前の機動力と情報力で、芸能人やIT長者と暴力団の繋がりを摘発した小林が遂に挑んだのは、未解決の「一家殺人事件」だった。

※本書は2010年6月に小社より『世田谷駐在刑事』として刊行された単行本を加筆、修正の上、改題したものです。

感想・レビュー・書評

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  • 日本有数の高級住宅地にある学園前駐在所を守るのは、山手西警察署の小林健だ。彼が全国に名を馳せる暴力団捜査のエキスパート“鬼コバ”であることは、まだあまり知られていないー持ち前の機動力と情報力で、芸能人やIT長者と暴力団の繋がりを摘発した小林が遂に挑んだのは、未解決の「一家殺人事件」だった。

  • 駐在と刑事の二足の草鞋を履く小林健。
    元警視庁に在籍していた作者だけに、描写は細かい。
    ただ、駐在刑事ということもあって、事件がいくつか起こるという展開。
    少し物足りなさを感じた。

    2017.7.11

  • 主人公の小林健は、私たちが身近に知っている駐在所にいるおまわりさんとは少しだけ違う。
    暴力団の担当刑事を指導する「全国指導官」であり、同時に山手西署組織犯罪対策課第四係長でもある。
    暴力団関係者からは「鬼コバ」と怖れられ、警察上層部からも一目も二目も置かれる存在だ。
    地域に根づき、住民たちとコミュニケーションをとり、情報の収集を怠らない。
    分析し、把握し、未然に事件を防いだり、発覚していない事件を掘り起こしていく。
    濱さんの他の作品と同じように、やはり小林も徹底したプロの警察官である。
    けっして手を抜かず、奢らず、謙虚に仕事に向き合う姿勢は、他の作品の主人公たちとよく似ている。

    事件に対しては冷静に、犯人に対しては極めて冷徹である。

    その精神は「鬼手仏心」に基づいている。

  • 2016/1/1 1読了

  • 2015_10_06読

  • 駐在であり 刑事である という二役を行なう小林健。
    ちまたでは、『鬼コバ』といわれ、恐れられている。

    世田谷の高級住宅があるところの 小林健は、
    部下である 加藤を 殉職させた。
    そして、加藤の妻 陽子と 修平を 見守り、
    結婚に 踏み切った。
    浪花節的な 人生を おくるオトコである。

    駐在という役割が 日本の事件を未然に防ぐ
    抑止的な役割をしている。
    そこで、様々な事件が起こるが、
    親子三人惨殺事件が 一番痛ましい。
    そして、その犯人を 地道に おいもとめる 鬼コバ。

    組織的暴力集団にたいする 毅然たる態度と
    複雑な形で 忍び寄る ヤミ社会。
    そこへも、敢然と切り込んでいく。

    警察組織の 事なかれ主義や縄張り意識が
    様々な形で 犯人を捕まえるという本来的な機能をないがしろにする。
    組織も やはり 人材によって 左右される。

    たしかに 鬼コバは 頼れる存在である。
    違った視点で 犯罪や警察組織を浮き彫りにする。

  • この中では世田谷一家殺人事件無事解決。ほんとにそうであってほしい。素晴らしい洞察力と分析で事件を解決していく主人公を誰もが褒め称えているこの流れ、現実なのか非なのか。優等生の書いた優秀な作文。

  • 日本有数の高級住宅地にある学園前駐在所を守るのは、山手西警察署の小林健だ。彼が全国に名を馳せる暴力団捜査のエキスパート“鬼コバ”であることは、まだあまり知られていない―持ち前の機動力と情報力で、芸能人やIT長者と暴力団の繋がりを摘発した小林が遂に挑んだのは、未解決の「一家殺人事件」だった。

  • 警察内部の機構を説明するのは良いが、如何せん文章が稚拙すぎる。
    設定から、そもそも間違っていないか(笑)
    これから警官目指す方には多少、役に立つかも、、、

  • 「世田谷駐在刑事」を加筆修正・改題

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著者プロフィール

1957年、福岡県生まれ。中央大学法学部法律学科卒業後、警視庁入庁。警備部警備第一課、公安部公安総務課、警察庁警備局警備企画課、内閣官房内閣情報調査室、再び公安部公安総務課を経て、生活安全部少年事件課に勤務。警視総監賞、警察庁警備局長賞など受賞多数。2004年、警視庁警視で辞職。衆議院議員政策担当秘書を経て、2007年『警視庁情報官』で作家デビュー。主な著書に「警視庁情報官」「ヒトイチ 警視庁人事一課監察係」「院内刑事」シリーズ(以上、講談社文庫)、「警視庁公安部・青山望」「警視庁公安部・片野坂彰」シリーズ(文春文庫)など。現在は危機管理コンサルティングに従事するかたわら、TVや紙誌などでコメンテーターとしても活躍中。

「2022年 『プライド 警官の宿命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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