あさま山荘銃撃戦の深層 (下) (講談社文庫)

  • 講談社 (2012年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (380ページ) / ISBN・EAN: 9784062772112

感想・レビュー・書評

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  • 週刊誌の記者やってた人が書いたものだからか、主観と客観がごちゃごちゃしてて読みにくい
    出典が明記されていない情報も多く、連合赤軍事件について深掘りするためには適していない

  •  本書は、プロの週刊誌の編集者らしく綿密な取材ワークを重ねた一級品の成果物でもあります★ 友の目に映った吉野雅邦受刑囚とその恋人について、著者ならではの距離感で語りつつも、それでいて湧き上がってくる私情と危ういバランスをとりながら、真実を追い求めていくのです。

     集めに集めた膨大な資料。受刑者ノート、関係者の証言、書簡、遺書、弁護士の見解、裁判官の判決文……。銃撃戦のみならず、それ以前からの組織の迷走、「あさま」以外にもページは割かれ、つなげて検証することで事件の全容が明らかになっていきます。

    →上巻
    https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/406277156X


     何が彼らを狂わせたのか? そういう時代だったからだと考える人もいますが、浮かび上がる問題点は、現代の日本人にも通じる弱みだと感じます★

     初めは、日本の高度経済発展が多くの犠牲を強いた歴史から目を背けず、社会をよりよくする運動に身を投じたはずだった彼ら。しかし、いつしか同志の叩き合いにベクトルが向かっていったこと。
     大きなムーブメントを起こすつもりが内側へ閉じていき、そのなかで実権を握った者達が力を誇示せずには自らを保てなかった脆弱性。
     連合赤軍幹部に限ったことではなく、多くの人が一旦ついたポジションから降りられなくなり、逃げ道をなくしたとき、極端に走って自爆する……。そのような「深層」が視えてくるのです★

     再会した旧友・津田氏が、外からの視点で「深層」について残した言葉を、最後に引用します☆

    “俺は、吉野たちが引き起こした事件というものが、日本の組織の形態をもっとも生々しいかたちで見せつけたものという見方をしているんだ。戦争中の軍隊とか、いまの企業とか学校、あるいは家族といった単位にまでしみついている、自分たちを客観視できない閉鎖的な独善性。人間関係も理性的なものでなくて、自分たちにしか通用しない論理で互いに縛りあっていくような仲間意識。そういった組織が引き起こした象徴的な事件だと思う”

  • 取り返しがつかない。腹が満たされていればな。

  • 印旛沼、妙義山と「総括」と称した私刑を重ね、赤軍たちはあさま山荘にたてこもった。逮捕後の彼らの真の姿までも描き尽くす渾身作!

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