ダウン・バイ・ロー (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 320
感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772198

作品紹介・あらすじ

ダウン・バイ・ロー【down by law】――アメリカの刑務所のスラングで「親しき友を見守る」という意味

衰退を続ける地方都市に倦(あ)く女子高生・響子の目の前で、幼馴染の遥が電車に飛び込み自殺する。以来、響子の耳には死んだ遥の悲痛な囁きが聞こえてくる。続いて起こる児童惨殺と飼い犬殺し、男友達の失踪。ついに牙を剥く荒(すさ)んだ町の暗部の正体は?

渇いたバイオレンスの深町節が炸裂する書下ろしミステリー。文庫書き下ろし作品。

感想・レビュー・書評

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  • いろいろ突っ込みどころはあるが、深町秋生らしい一冊。
    前半から中盤は少しもどかしい位の展開。しかし、後半からラストに向けて様々な謎が明らかになる怒濤の展開と、思わず息を飲み手に汗握るシーンの連続に感服。
    読み終えてしまえば、細かいところは気にならなくなる、読みごたえのある面白い作品でした。

  • 山形県南出羽市を舞台に、主人公の女子高生真崎響子が、目の前での友人堀田遥の自殺を皮切りに一連の殺人、失踪、飼い犬の毒殺、放火、誘拐事件に巻き込まれる話。読者は、主人公と一緒にわけのわからないまま、ストーリーに引きずり回される。「渇いたバイオレンス」というのが出版社の宣伝文句だが、女子高生の成長の物語でもあり、渇いているかどうかは読者の感じ方次第。
    タイトルの『ダウン・バイ・ロー』はウィキペディアによると、刑務所のスラングで「親しい兄弟のような間柄」らしいのだが、ストーリーとはミスマッチ。響子と遥の間柄はそんなものではないように思う。

  • 呪詛ばかり吐いていた女子高生が心の中にわずかに残っていた灯火を燃え上がらせて困難に立ち向かい成長していったと思う。後半のバトルシーンはやややり過ぎ感もあるが作者らしいので無問題。警察もうちょっと頑張ってくれ。

  •  うちの地元もけっこうな田舎なのだが、山形の過疎の街が舞台で非常に寒々しかった。うちの方がまだずっとましだと思えるほどだった。主人公がどうしても可愛らしい女の子を想像できなくて、性格に難ありなブサイクな子が頑張っていると思うといじらしくてよかった。彼女がレイプされそうになる場面ではヤクザも無理して頑張っている感じがした。クライマックスの廃校舎の場面がスリリングだった。ラスボスのバケモノみたいな男の描写がもっと読みたかった。

  •  山形在住の著者が、満を持して山形を舞台にした書き下ろしバイオレンス・ミステリー。

     女子高生が主人公なのに、「青春ミステリー」的なさわやかさは薬にしたくもない、暗く乾いた世界。そこがいかにも深町秋生らしい。

     私が読んだ深町作品はこれで5冊目。相変わらず抜群のリーダビリティで、460ページをあっという間に読ませる。
     全編を彩る方言と、田舎町の閉塞感の描写がリアリティを倍加させる。私も閉塞感あふれる田舎町で育ったから、この作品に満ちた空気に懐かしさと親しみを覚える。

     ヒロインの女子高生が、名探偵並みの推理力と、ハードボイルド小説のヒロイン並みのタフさを兼備している。その点がいかにも絵空事で、興を削ぐ。それに、話の収束のさせ方もややご都合主義にすぎる。

     そんな瑕疵はあるものの、全体としては十分に楽しめる娯楽作品。深町秋生は、ホームランは打たないが着実にヒットを重ねる一番打者のような作家だと思う。

  • 疲弊する地方都市に住む女子高生が主人公。貧しい暮らしから必死に這い上がろうとする彼女の周辺に次々事件が起こる。目の前で列車に飛び込んだ友人、惨たらしく殺された少年、有力者の愛犬惨殺事件…。真実を追求する女子高生らしからぬ根性が見どころ。

  • 目の前で友人の自殺。

    自分のせいだと周りから疎外され責められる高校生、響子。

    その後、町に起こる次々の殺人事件の真相を探る。

    えっとぉ~~まず、、高校生に全てを話して委ねちゃう内容に???でした(笑)

    私的には、光岡中心に話が進んでくれたら読みごたえがあったかも。

    女子高生が、あんな度胸……余り入り込めなかったかな。

  • 田舎の人間関係が非常によく書けているが、展開に無理があり、響子の心情描写にも納得いかない。今ひとつ。

  • 中盤までは緊張感もあって面白かった。諸々明らかになる中盤以降はよくある話でやや物足りない。

  • 大好きな深町秋生さんの作品だが、これはちょっと物足りない感じ。
    身近に起きる事件が過去や現在の事件と繋がっていくのは見事だが、やはり女子高生が主人公となっているので、物語自体がこじんまりとしている感は否めない。

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著者プロフィール

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。同作は14年『渇き。』として映画化、話題となる。11年『アウトバーン』に始まる「八神瑛子」シリーズが40万部を突破。著書に『卑怯者の流儀』『探偵は女手ひとつ』など多数。

「2020年 『煉獄の獅子たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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