かあちゃん (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1094
レビュー : 136
  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772303

作品紹介・あらすじ

同僚を巻き添えに、自らも交通事故で死んだ父の罪を背負い、生涯自分に、笑うことも、幸せになることも禁じたおふくろ。いじめの傍観者だった日々の焦りと苦しみを、うまく伝えられない僕。精いっぱい「母ちゃん」を生きる女性と、言葉にできない母への思いを抱える子どもたち。著者が初めて描く「母と子」の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 同僚を巻き添えに、自らも交通事故で死んだ父の罪を背負い、生涯自分に、笑うことも、幸せになることも禁じたおふくろ。いじめの傍観者だった日々の焦りと苦しみを、うまく伝えられない僕。精いっぱい「母ちゃん」を生きる女性と、言葉にできない母への思いを抱える子どもたち。著者が初めて描く「母と子」の物語。

  • いい話…ではあったのですが、交通事故においてもいじめにおいても
    そこまでくっきり「加害者」「被害者」の線引きが
    できるものなのかと疑問に思いました。

    また、加害者が罪を一生を以って背負っていくのは理解できますが
    この被害者たちは一体どこまで被害者の顔をして生きていくのだろうか
    という違和感も残りました。

  • 「ゆるす/ゆるされる」「ゆるさない/ゆるされない」人間関係を主題に作品を描いていた頃の作品。
    あとがきで著者がそう解説しているが、その作品の題名が「かあちゃん」である理由が、涙腺を震わせる。かあちゃんに許されてきたから、私たちは気付かぬうちに人を許さぬ人間になってしまっていて、人に許されたいと願う時、初めてかあちゃんに許されていたことに気がつくんだ。人をゆるすには無償の愛が必要で、そこには自己犠牲ももちろん伴う。でもその分、許されるということに込められた愛を最大限の感謝で受け取るんだ。
    心と頭を洗いたい人、必読書です。

  • 許す。
    許さない。

    それを超えた「忘れない、思い続ける」ということ。

    この話にはいくつもの心の救済が描かれていて、自分自身にもある過去の「忘れてはいけないこと」を改めて見つめ直させてくれる。

  • 子供、父母、祖父母、それぞれの立場のそれぞれの悩みや成長が詰まった、人生の縮図のような本です。

    自分の成長を振り返りながら、そして未だ知らぬ将来の視点を体験しながら、親子の温かさを感じることができました。

    全編を通しての『許す/許される』というテーマは想像以上に深く、見頭が熱くなる場面も多かったです。

    おすすめの一冊。是非一読して貰いたいです。

  • いやぁ、いいお話でした。いろんな「かあちゃん」と子どもの、苦くて甘い物語。視点の変わる小さな物語が繋がった大作です。親の気持ち、子どもの気持ち、それぞれの事情をよくぞこれほど細かく描いてくれた、重松さんすごい!償いと赦し、中学生のいじめ(の構造)が大きなテーマです。「ひとをいじめるということは…あとから、どげん謝ってもすまんのと違いますか?ケンカやったら『ごめん』で仲直りできても、いじめはそげな言葉ですまんでしょう?」どんなに愛していても母の思いと子の気持ちはこんな風にすれ違うのですね。

  • 『「たいせつ」には理由なんてない。理由を説明しろと言われたら困ってしまうし、どんなに国語が得意な奴でもうまく説明しきれないのが「たいせつ」なんだと思う。』

    物語はひとつのお話として続いていくのだけど、一章ごとに主人公が変わる。同じ物語でも目線が変わる。そして、その物語のそれぞれの主人公のかぁちゃんたち。

    『思いだすことすらできない人生のいちばん最初の記憶に、母親がいる。その深い深い記憶を忘れずにいるかぎり、ひとは、どんなに寂しい毎日を送っていても、決してひとりぼっちではないのかもしれない。』

    わたしもお母さんにたくさん連絡をしたくなった。

  • 重松さんが初めて描く「母と子」の物語。500ページを超え読み応えたっぷりでした。話は短編なんだけど、一つの話を軸に全て繋がっていて、全部に色んなお母さんが出てくる。お母さんの年代も様々で色んな考えのお母さんが色んな愛し方を持っていて、子供を持つ自分と重ね合わせながら共感出来るところもたくさんあった。ゆるす、ゆるさないが軸になるテーマで人間関係の細かなもつれや、心情表現が上手く描かれてて、最初から最後まで優しい文章が心地良く入ってくる。最後はやはり、涙は出ちゃうんだなぁ。重松清は、天才。

  • 感動した!
    特にアスパラとグリンピースのところ

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