影法師 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 7566
感想 : 896
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772839

感想・レビュー・書評

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  • 小説を読んで、声をあげて大泣きしたのは初めてです。
    しばらく動けませんでした。
    今も動けません。
    勝手に涙が出ます。
    彼を目指して生きていきたいと、そう得心しました。
    これが本物の滅私の精神ですね。
    自分の未熟さを痛感します。

    胸がまだキリキリ痛みます。
    世界中の人、皆に読んで欲しい本です。

  • 最高‼
    百田さんありがとう!と叫びたくなるくらい大好きな作品に巡り会えました。
    最初の父とのシーン。頭の中で映画のワンシーンのようにリアルに描かれます。そこから一気読み。ページをめくる手がとめられない。なんかおーい龍馬のシーンを思い出しました。
    最後の慟哭にこめられた思い。深く、せつなく、かっこいい作品です。

  • 身分を超えた友情、武士の生き様、男気が味わえる。 
    下士から藩家老にまで上り詰めた勘一や様々な時代風習に違和感を
    感じるとレビューに書かれている方もいましたが、そんな事とは別に
    百田さんの読者に指をめくるページを止めさせない魅力的な話運びに
    感服する。 とにかく面白い。 余分な情景描写や夢見がちな心理描写を一切排除し、淡々とストーリーが進んでいくことにむしろ心地よさがある。
    脱藩し浪士となり下がった彦四郎の無謀さっぷりにはちょっとやりすぎ?
    とも思ったが、最後まで自分が信頼した友に対する人情を貫き通す侍もいたってことですね。 何せ、お米の大切さも身に染みて感じます。食べ物は粗末にしてはいけませんね。

  • またまた百田ワールドに泣かされました。・゜・(ノД`)・゜・。

  • 主人公とその親友の話なんだけど、ボリュームの割にすごくシンプルな内容だった。
    残念ながら私は主人公と親友の倫理観とか価値観に全く共感できず。
    主人公が金貸しを殺めるとことか、「えーそうゆう手段とっちゃう??」って思ったり、父親が自分のせいで無くなったのに、あんまり罪悪感を感じてないのに違和感覚えたり。
    なんかずれてんなーと感じるのは私が現代の法治国家に生きてるゆえなのか。
    彦四郎も、こんな利他的な人いますかね??
    利他的という自己満足に私は感じました。

    親友に自分の昇進とか夢のために親友自身の人生を犠牲にされたら、私は不本意だと思います。
    そんな方法で夢を実現できても(たとえそれが社会の役にたつ夢でも)全然嬉しくない。
    そうしなくても二人とも幸せになれる方法が絶対あったと思う。
    袋とじも蛇足といった印象。

  • ★四つじゃ少ないかなとも思うけど、永遠の0が五つだとしたら、やはり四つかな。タイトルとカバーの後ろのあらすじで最初から想像ついてたけど、それでも面白かったです。彦四郎がなぜあそこまでしたのかっていうのは、やはり最後の袋とじが正解のような気がします。勘一のためだけだったら他にもうちょっと方法があったはず。

  • 江戸時代、とある小さな藩を舞台にした物語。
    『永遠の0』でも感じた流れるような筆致に導かれ、一気に読了。

    - 武士の子が泣くものではない

    とある男の死が伝えられるシーンから始まり、
    物語は語り手・勘一の回想シーンへと入っていきます。

    軸になるのは勘一の竹馬の友、彦四郎、
    士とは友とは、ここまでひたむきになれるものなのか。

    - 奴もまた影のように生きた。しかし奴は儂と違い、人を生かした。

    様々な形にこめられた想いを知った時、ただ泣けました。

  • 昔の時代の単語が難しくて途中までなかなか進まなかったけど最後の方は一気に読んだ。
    階級ですべて決まる時代って不本意なこと多いし大変。そんな中で、自分が死ぬかもしれないのになんとしてもここに田んぼを作りたいとか思えるのすごいな~。
    彦四郎が自分のこと全部捨ててまで勘一に捧げれるのはすごすぎる〜。

  • 文句なしの星5つ⭐️
    江戸の侍の生き方、男の熱い友情、夢等様々な要素を含んだ圧巻の一冊。
    10年前に読んで真相を知って2度目の拝読。
    一度目よりもより一層彦四郎の行いを知ることができた。

  • 5億点

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著者プロフィール



「2022年 『橋下徹の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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