時計館の殺人<新装改訂版>(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2198
レビュー : 136
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772945

作品紹介・あらすじ

倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島(つのじま)・十角館の惨劇を知る江南孝明(かわみなみたかあき)は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、忽然と姿を消す美貌の霊能者。閉ざされた館内ではそして、恐るべき殺人劇の幕が上がる!

1995年に刊行された講談社文庫版を全面改訂し、上下巻に二分巻された新装改訂版です。

感想・レビュー・書評

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  • 本作は、綾辻行人の館シリーズで初の上下巻に渡る超大作である。
    煩悩と同じ数、108個の時計が飾られた奇妙な館で起こる数々の殺人事件。この上巻では、時計館とその関係者にまつわる背景が繊細に描写され、此度の犯行の動機が曖昧ながらもいくらか形をもって推察できるところで下巻へと続いている。
    本作のキーパーソンであり、10年前に悲惨な死を遂げてしまった永遠(とわ)。本作で、館に招かれた超常現象研究会のメンバーらが、時計館の先代当主の娘であった永遠の死の原因を作ってしまったことがほのめかされていることから、下巻で明かされるその真実は必見である。
    また、犯人がどうやって密室の部屋で殺人を行えたのか、建築家中村青司の手掛ける時計館に隠された秘密とはなんなのか、その全貌に期待が膨らむばかりである。

  • 鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。

    角島・十角館の惨劇を知る江南孝明は、
    オカルト雑誌の取材班の一員としてこの館を訪れる。

    館に棲むという少女の亡霊と接触した交霊会の夜、
    忽然と姿を消す美貌の霊能者。

    閉ざされた館内ではそして、
    恐るべき殺人劇の幕が上がる。

    **************************************

    「館」シリーズが嵌りつつある。
    島田潔が出てくると、何か安心する。

    まだ<上>やから、犯人はさっぱりわからへん。
    でも動機は見えてきたり、隠れたり。

    このシリーズは登場人物が多く、特に今回は、多いだけじゃなく、その半分弱は、既に亡くなってる。

    読み始めは、どうなんてんやろ、って思うけど、
    どんどん、内容に引き込まれていく。

    <上>で既に、まぁまぁの数の殺人が起こってる。
    残り半分の<下>でどうなるか、全く不明やけど、何とか一気読みしようと思う。

  • 久々の館シリーズ。今回は上下巻の超大作だけど、上巻だけで既に面白い。ここから謎がどのようにして、解き明かされていくのか、江南たちとと鹿谷(個人的には島田潔の方がしっくりくる)がどう絡んでくるのかが楽しみ。

  • 綾辻さん得意のクローズドサークル。

    最初の間取図見て

    でかっ! 
    鎌倉にモデルとなる館があるそうですが、
    個人的には狭い中で誰がどうやって?
    と推測していくのが好きなので
    少々出だしは不満もありましたが

    読み終わったら、大変おもしろかったです!

    • 橘さん
      はじめまして。
      鎌倉に時計館のモデルの館があるのですね…初めて知りました。
      気になります…見てみたいです(^-^)
      はじめまして。
      鎌倉に時計館のモデルの館があるのですね…初めて知りました。
      気になります…見てみたいです(^-^)
      2019/09/29
  • 大きく物語が動き出すのは下巻になるのだろう。
    まだ大きな盛り上がりのシーンがないので星3。
    下巻に期待

  • 怪しい人がたくさんいて、誰が犯人なんだろうと全く今のところ予想がつきません…!
    続きが気になります!!

  •  稀譚社の雑誌『CHAOS』(ケイオス)の編集部に勤める江南孝明は、「鎌倉・時計屋敷の亡霊に挑む」という特別企画で、時計メーカーの前会長・古峨倫典の屋敷であり、中村青司が設計したという時計館へ行くことになった。大学のミステリー研究会、そして美人霊能者として有名な光明寺美琴が時計館に閉じこもって開くという交霊会を取材するためである。しかし初日の夜、交霊会の後に光明寺は忽然と姿を消し、そして大学のメンバー2人が死体となって発見される。一方、友人である江南から時計館に行くことを聞いていた推理小説家・鹿谷門実は館への興味がおさえられず、遅れて時計館へと向かっていた。

     館シリーズ第5弾。「時計館」であることを最大限にいかしたものであり、古峨の狂おしいほどの娘への愛情も示されていたトリックに満足。なるほどなぁ、うまいなぁ。

  • はよ下巻読まにゃあ!

  • 館シリーズ5作目の舞台は時計館。鎌倉に建つその館には少女の亡霊が出るという噂があった。オカルト雑誌の企画として霊能者・光明寺によって行われた交霊会。そこから始まる殺人劇が描かれる。閉ざされた時計館の舞台を十角館で登場した江南が、その外側の舞台は島田を中心として物語が進んでいく。

    初の上下巻、広大な時計館、登場人物も多くて最初は不安だったけど、すらすらと読み進めさせてくれるところがすごい。二人の視点、現在と過去の事件、オカルトとトリック、そういう二面性のある仕掛けを絡ませて読ませるのはさすが。オカルトな現象かと思われたものが、現実に起きていく殺人や過去の罪に塗り替わっていく。その恐怖の質の変化がとても面白いと思う。

    まだまだ殺人劇は開幕したばかり。手がかりは少ないけど、その仕掛けを探りながら読み進めるのが楽しい。近くて遠い島田と江南の距離。まさか隣の建物で惨劇が起きていようとは思わないだろうね。江南のピンチに島田の謎解きは間に合うのだろうか。

  • 江南さん久しぶりの登場。中と外の視点があるので多面的に見られてすごく面白い。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2021年 『再生 角川ホラー文庫ベストセレクション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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