カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫 た 121-1)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 833
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772976

作品紹介・あらすじ

第二次世界大戦前夜、故郷ロンドンを離れ、英国統治下のインドへと渡った14歳のシャーロット。駐在英国人の子女が通うオルガ女学院の寄宿舎で出会ったのは、神秘的な美少女・カーリーガードと個性豊かな仲間たちだった。時代に翻弄されながらも懸命に生きる少女たちの姿を描き、熱狂的なファンを生んだシリーズ第一作。(講談社文庫)

感想・レビュー・書評

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  • 英国統治下のインドが舞台。
    軽快な筆致で描かれる、華やかで濃~い少女小説。

    「小公女」のセーラがもとは父親とインドに住んでいたことを覚えてますか?
    本国の寄宿学校に入ったところから話は始まったわけですが。
    この物語では、英国育ちのヒロインがインドにわたります。

    1930年代、インドの中で名目上は独立権を得ている藩王国パンダリーコット。
    シャーロットは父が大使となったため、この国のイギリス人社会で暮らすことになります。
    シャーロットは作家を夢見る天真爛漫な少女。

    寄宿舎は規則がやかましく、身分の違いが重視されていました。スクールカーストの本気なやつ?(笑)
    ルームメイトのカーリーは、グジャラート人を父とする美少女。長身できりっとしていて、少女たちの憧れの的です。
    カーリーと仲良くなったことで、シャーロットは嫉妬される羽目に。

    実の母親ミリセントがスキャンダルを起こした過去も抱え、継母とはうまが合わないシャーロット。
    男性に触れられるとくしゃみが出るという体質。
    しかも、かなりのドジっ子…
    といったライトノベル的?な設定が、インドの情勢と絡みつつ、リアルな葛藤へ怒涛の展開!

    こんな作品があったとは、と夢中で読みました。
    楽し~い!
    しかし、どうなるんだろ…???

  • 少女漫画のようだった。
    第二次世界大戦前の話だけど、どこまで現実に沿っているのか気になった。

    印象に残った文章、インドに残ることを決意してルーシーおばさんを説得するシャーロット
    言葉は難しい。言葉は怖い。けれど、それを使うのを躊躇っていては、何も得ることができない。愛情も信頼も、そしてかけがえのない友達

    2021年8月11日

  • とにかく楽しい!

    セーラ=クルーの物語にも、第二次世界大戦やインドの独立運動にも興味をもつきっかけになるかもしれません。

  • 小公女へのオマージュ meets スパイ小説。
    面白いです。舞台がインド藩王国の中のイギリス人社会というのも面白い。世界大戦下の政情不安とか、GOSICK(あれは仮想だけれど)にも通じていて、設定がともかく良い。小公女のオマージュなので、該当する登場人物とか。

    何故カーリーが典型的な(でも天然魔性な美女には成長しそうな)シャーロットにあそこまで固執するのかはまだ分からないけれど(シャーロットの母との関係性)、「同じ天国にいけなくても、たったいまを一緒にいられるなら」というのは政情がフクザツなだけに説得力もあって、良い少女小説だと思う。

    座って知識を得るのも大切だけど、「体験して、世界を知ることが大切」だと自分で自覚して実践すること。少女小説の王道を久しぶりに読んだ感じのする一冊。

  • 図書館本。寄宿舎の窮屈な生活に思いを寄せます。この先どうなるのかな?
    古いから書店やアマゾンで買えない。



  • 第一次大戦から第二次世界大戦前までの英国領インド。イスラム教とヒンドゥ教に挟まれたパンダリーコット藩王国。
    そんな動乱の最中を生きる少女の物語。
    イギリスからインドの女学院へ入学。古臭い身分制度や風習の残る花嫁学校。
    王子様との出会い、輝かしい宝石に、煌びやかな衣装、女子校内での女の友情。児童文学さながら、少女達には請け合いの内容だ。
    薄汚れてしまった大人としては、心が浄化されるどころか、甘酸っぱくてしんどい。
    とは言え、ガンジーによるインド独立運動が行われ第二次世界大戦後、独立を果たすが藩王制は崩壊する。
    そして、世界はポーランド侵攻眼前に迫り、独露英の思惑が交錯する。
    昨日の友や恋人、家族親族が一夜にして国境を越えられず、会えなくなったというのも、また史実。

    エミリーブロンテの『嵐が丘』の超マイルド版かな?

  • 古き良き少女たちの時代錯誤的寄宿舎生活や階級故の不自由感、その優越差別の世界が狭い可愛らしさ。
    …出身はファミ通文庫だそうで。…これだけ好みな設定てんこ盛りなのに今回講談社文庫版になるまで知らなかったわけだわ、と納得。これが男子に受けるとは思えない。家庭小説と云われたものたちを経て、ジュブナイル、ヤングアダルトを読み、日本のいわゆる少女小説を楽しんできたわたしのような世代にこそこの王道の美味しさは味わい深くそして萌えるでしょうとも!
    第二次世界大戦直前の世界の緊張、イギリスとインドの関係性もわかり易く面白く読めます。

  • 17/05/06読了。蒼のマハラジャ読みたくなるやつ。

  • 登場するナッピーというアヒルがイケメン。最終的にアヒルに惚れる。

  • なかなかよかったよー!カーリーが、もー素敵すぎてウットリ。こんな王子様ほしい(おい!)。でも、…え?二人は姉弟じゃないの?…なに、この恋愛フラグ!!禁断のなんちゃらになったら、流石に引くよ!?この先が気になって仕方ない!次の巻(文庫版で2冊続く予定。3冊目は書き下ろし)は、2013年ですか。楽しみだなー!

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著者プロフィール

1976年兵庫県生まれ。2000年『マグダミリア三つの星』で第4回角川学園小説大賞奨励賞を受賞しデビュー。主な著作に「トッカン」シリーズ、「上流階級 富久丸百貨店外商部」シリーズ、『メサイア 警備局特別公安五係』、『シャーリー・ホームズと緋色の憂鬱』、『マル合の下僕』、「カーリー」シリーズ、『剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎』、『主君 井伊の赤鬼・直政伝』(文藝春秋)など。2013年『カミングアウト』で第1回エキナカ書店大賞を受賞。漫画原作も多数。

「2023年 『忘らるる物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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