刑事のまなざし (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1257
レビュー : 153
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062772990

作品紹介・あらすじ

ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです-通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。虐待された子、ホームレス殺人、非行犯罪。社会の歪みで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも涙がこぼれる著者真骨頂の連作ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は刑事だが、事件の関係者である第三者の視点で語られる。
    ひとつひとつのストーリーが面白く、読み応えのある連作短編集だった。

    遠くから正しい事を言うのは簡単だ。
    どれだけの理由があろうとも罪を犯すのは悪い事。
    ただ、そこに至るまでの経緯に向き合い、その背景にある関係性、抱えている痛みや葛藤、理不尽な想いに寄り添ってあげられるか。
    罰して終わりではなく、犯してしまった罪とどのように向き合っていくか、償っていくか。
    本当の意味での償いとはどのようなものなのか。
    それらを誠意を持ってとことん向き合う事で心を溶かしていく事が大切なんだと思う。

  • ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです…通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。虐待された子、ホームレスの殺人、非行犯罪。社会の歪みで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも涙がこぼれる著者真骨頂の連作ミステリ。

  • 薬丸岳さんの本は3冊目。
    初めて読んだ本が『刑事のまなざし』の続編である『刑事の約束』でした。
    続編を先に読んでしまい、早急に『刑事のまなざし』が読みたいと思っていたところ、古本屋さんで発見!
    すぐにレジに持って行きましたよ~(笑)

    帰宅途中から読みたくてうずうず!
    こんな感覚は久しぶりです。
    期待値はうなぎ上りでしたが、期待を裏切られることは全くなく、というよりも期待通り。
    胸をえぐられるような切なさを感じること度々でしたが…
    一気に読み入りました。

    薬丸岳さんの他の本もがんがん読んでみたい!!

    • 杜のうさこさん
      こんばんは~♪

      『刑事のまなざし』いいですよね!
      日本ではドラマ化されたんですが、ご覧になれましたか?
      私はドラマ化の度、ブツブツ...
      こんばんは~♪

      『刑事のまなざし』いいですよね!
      日本ではドラマ化されたんですが、ご覧になれましたか?
      私はドラマ化の度、ブツブツ文句の多い人間なんですが(笑)
      このキャストはお気に入りでした♪

      それと、先日コメント欄にブログの記事の件を書いて返信してしまったのですが、大丈夫でしたでしょうか?
      2015/11/14
    • azu-azumyさん
      杜のうさこさん、おはようございます♪

      はい!『刑事のまなざし』いいですよね!!
      私が古本屋さんで手に入れた文庫本の装丁は椎名桔平さん...
      杜のうさこさん、おはようございます♪

      はい!『刑事のまなざし』いいですよね!!
      私が古本屋さんで手に入れた文庫本の装丁は椎名桔平さんの”まなざし”でした。
      2013年10月放送となっていたので、ドラマ化されたんだんぁ~と。
      日本のテレビが見られるようになったのは今年に入ってからなので、これは見てないんですよねぇ…
      残念!!
      このキャストは杜のうさこさんお気に入りだったのですね。
      それは、なおさら見たかった…

      ブログの記事の件、まったく問題ありません。
      というよりも、拙いブログを見ていただいて、ありがとうございます!
      お気を遣わせて申し訳なかったです。
      よろしければ、また遊びに来てくださいね~♪
      2015/11/15
  • 薬丸岳さんの話は毎回壮絶!法務技官だった夏目、我が子を傷害された過去を持ち警察官に転職する、理由は我が娘の敵討ちのため、同じ事件を繰り返さないよう予防するため。短編小説の最後の話、夏目はいよいよ娘を傷害した犯人に辿りつく。同窓会に出席した夫婦、夫は幼少時から相当の問題児。夫から虐められた過去を持つ太田が夫婦を脅迫する(妻を1日抱かせろと)。只その夫は夏目の娘を傷害した犯人であり、太田がそれを目撃し、証拠を所持している。太田の復讐に対する夫婦の取った行動はとても意外。夏目の実直な態度は称賛しかない!

  • やるせない事件ばかりなのに読後感が悪くならないのは夏目のおかげ。温かくもあり厳しくもありの絶妙なキャラクターだった。

  • 暗くて湿っぽいお話集。続きも読みます。

  • 夏目信人シリーズの第一弾。ホワイダニットの短編連作。様々なパターンで社会問題と、人の葛藤、慟哭、絶望、怒り、愛憎を描き切る...。ただ、そこには「希望」が残されていることが根底にあるようだ。
    一番印象に残ったのは「オムライス」。ぞわっとし、完全にやられました。少々重たかったので、しばらく間を空けて、このシリーズを読んでいきたい。

  • 薬丸さんの作品、初めて読ませていただきました!
    重すぎず軽すぎず、読みやすいなぁなんて思いながらサクサク読んでいましたが、読了後はとても深く考えさせられた作品でした。

    自分にしか見えない心の闇や葛藤。
    そんなカタチのないものに優しく触れてくれる夏目さん。
    やはり人間の心の深さって、悲しみや苦しみでしか掘り下がらないのでしょうか…?

    でもでもとてもいい作品でした!
    薬丸さんの作品また読みます!

  • 薬丸岳を読むなら、このシリーズからがいいよ!と著者のファンから勧められて手に取った。

    連作短編集なのだが、各エピソードで優しい眼差しの夏目刑事が登場するだけで、なぜか笑えてしまった。(お約束感がはんぱなかったせいか)
    ベタなメロドラマだし、どうも私のテイストではないかも……と思いつつ、最後の中編で一気に心をわしづかみにされた。
    過去に犯した過ちを隠しながら生き続ける主人公。
    今では人生の伴侶と子供にも恵まれ幸せに過ごしてきた彼の元に、過去の悪事を暴露しようとする人物が現れて……
    その主人公の追い詰められていく過程の描写が素晴らしい。
    このくらいハードに苦しまなければ最後に得られるカタルシスも大きくなるというものだ。

    手に汗握って読んだ。
    掛け値なしに面白かった。

  • 読みやすかった。
    読み易すぎてさらーと読了しまったのがもったいないくらい。
    イヤミス好きとしては、オムライスの話がいちばん印象に残った。その展開は考えてなかったーという結末。
    あってはいけないけど、人間だからそういう感情もきっとどこかにある。嫌な意味での人間臭さがある。
    あまり共感したりできる話はなかったけど、さらっと楽しめる作品でした。ドラマ化しているそうで。これはドラマ化合いそうだ。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年に『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年に『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を、2017年に短編「黄昏」で第70回日本推理作家協会賞〈短編部門〉を受賞。『友罪』『Aではない君と』『悪党』『死命』など作品が次々と映像化され、韓国で『誓約』が20万部を超えるヒットを飛ばす。他の著作に『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』『刑事の怒り』と続く「刑事・夏目信人」シリーズ、『神の子』『ガーディアン』『蒼色の大地』などがある。

「2020年 『告解』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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