浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1098
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773010

作品紹介・あらすじ

数学好きの人間だけが集まる奇妙なリゾートホテル“ホテル・ド・フェルマー”。一ヵ月前に起きた密室殺人事件に挑むことになった浜村渚と武藤刑事らはホテルに隠されたもう一つの謎に出会う。それは前オーナーの莫大な遺産のかかった不可思議な「なぞなぞ」だった。シリーズ初の長編が、文庫書下ろしで登場!

感想・レビュー・書評

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  • フェルマーとか、パスカルとか、デカルトとか、名前だけ知ってる数学者(デカルトは哲学者としてだけど)の発見した定理とかはすごく有名だけど、それを証明しろというと、・・・汗、となる。数暦もほとんど知らなかったし、クラインの壷も、本のタイトルだけ知ってた。
    今まで、勉強が嫌いではないと思っていたけど、好奇心と興味を持って深くまで調べたことってなかったな、と反省。

  • 相変わらず勉強になって楽しかったです。
    ただ、フェルマーの最終定理がテーマなのに、フェルマーの最終定理の解き方についてはあんまり分からなかったのが残念。
    難しすぎて、簡単には説明できないんでしょうね。

  • 数学が義務教育から消えたことに反発して
    数学の地位向上を求めて数学者たちが数学テロを実行
    警察と天才数学中学生・浜村渚が彼らに対抗する
    浜村渚シリーズ第3と1/2弾!?

    今回は増留間島のホテル・ド・フェルマーにて
    転落死、ホテル創設者の遺産などなどについて
    武藤さん、大山さん、そして渚ちゃんが立ち向かう

    物語全体ではフェルマーの最終定理が題材になっています
    至るところに数学要素が散りばめられていて
    読んでいてワクワクしました^^

    最後のオチは驚きと切なさからとても感動できます゚(゚´Д`゚)゚

    でもその感動を書くにはこの余白は狭すぎる

  • ミステリ好きなら証言+証拠と閃きで事件のトリックが解ける。
    数学好きならば条件+知識と閃きでさらにその先の謎も解ける。

    数学とミステリーは似ているのかもしれない、
    そんな風に感じさせる作品です。

  • 瀬戸内海に浮かぶ島で起きた事件が「黒い三角定規」に関係しているようだ、との事で現地に向かう渚ちゃん達御一行。なのに岡山県警の寺森に別の島の数学好きしかいない数学要素満載の「ホテル・ド・フェルマー」に連れて行かれここで起きた密室状態での転落死事件とホテル前オーナーが残した遺産の在処の謎に挑む事になる。今回は簡単な謎々から結構難しめの数学ネタも出てくるけど数学好きの皆様の愛に溢れた解説が丁寧で楽しく読める。謎はパズル的要素強めだけどその分上手く数学と絡み合っており理解した瞬間のスッキリ感が気持ちいい。学生時代に読んでいたらもう少し数学好きになれたかも、と思える一冊。

  • 2019/10/27~10/29

    数学好きの人間だけが集まる奇妙なリゾートホテル“ホテル・ド・フェルマー”。一ヵ月前に起きた密室殺人事件に挑むことになった浜松渚と武藤刑事らはホテルに隠されたもう一つの謎に出会う。それは前オーナーの莫大な遺産のかかった不可思議な「なぞなぞ」だった。シリーズ初の長編が、文庫書下ろしで登場!

  • なかなか面白かった

  • 「浜村渚の計算ノート」シリーズ3と1/2さつめです。
    今回は「フェルマーの最終定理」をテーマに、シリーズ初の長編になっています。「4さつめ」になっていない理由は、今回の事件が数学テロ集団「黒い三角定規」によって直接引き起こされたものではないため、本筋からやや離れているからだそうです。

    瀬戸内海の小島「増留間(ふえるま)島」にあるホテル・ド・フェルマーを舞台にした密室殺人事件に挑む浜村渚&「黒い三角定規」特別対策本部(主には武藤刑事と大山刑事)の活躍が描かれるのですが、今回のこだわりはフランスの数学者です。

    ホテルの支配人はパスカル、副支配人はルネ、女性バーテンダーはソフィ、シェフはガロア、フロント係はニコラとブルバキの双子と言った感じで、徹底してフランスの数学者にこだわったネーミングです。本編の中で武藤刑事が調べたデータベースの形でそれぞれの数学者の横顔については紹介されていますので、これらの名前を全く聞き覚えのない方でも大丈夫です。
    また、今回も数学ネタは随所にちりばめられていますので、考えながら読み進んでいくと2倍・3倍に楽しめます。

    「フェルマーの最終定理」については、ワイルズが解決して以降、教育現場でも紹介される機会が少なくなっているようですが、ワイルズの証明方法は、数学のいろいろな方面の成果を取り入れたものと言えます。この本の中でキューティー・オイラーが
     「ワイルズ先生より、もうちょっとシンプルな証明を見つけたんだ」
    と述べているように、よりシンプルな証明が見つかる可能性は捨てきれません。
    もともとフェルマーが本の余白の書き込みで宣言している「驚くべき証明」は、ワイルズの証明よりシンプルなのかもしれません(フェルマーの勘違いではという声もありますが)。
    その意味では、いまだに「フェルマーの最終定理」の教育的価値は失われていないと思いますし、学校などでももっと紹介してほしいと思います。

    なお、今回の物語のうってつけの「副読本」は、『フェルマーの最終定理』(新潮文庫)です。この本と重複するトピックもいくつかあり、より詳しく知りたい方はこちらを読んでみるとよいでしょう。また、すでに『フェルマーの最終定理』を読んだ方は、本書の物語世界をより楽しめると思います。

    さらにワイルズの証明のより詳しい概略を知りたい方は『数学ガール フェルマーの最終定理』が良いでしょう。数式が少々出てきても大丈夫な方にはこちらもオススメです。

    なにはともあれ、本書は「フェルマーの最終定理」をより身近かに感じさせてくれる傑作です。
    ぜひご一読を! Have a nice math.

  • 黒い三角定規を直接的には追わない番外編にして、初の長編。

    サイモン・シン著の「フェルマーの最終定理」が
    大学生の頃に流行っていた記憶があるけれど、
    その作品の中で描かれるドラマに対して
    本作品の登場人物は共感し、愛し、崇拝しているのだろうなーと。

  • 黒の三角定規の出る幕のない数学休暇ともいえる話。

    面白そうなホテルだと思うが、自分はとてもじゃないがその話題について行けない。
    数学雀も複雑すぎてよく分からない。

    黒の三角定規に属さなくても数学を愛する人はいることを実感できた。

    今回の事件がすれ違いによって巻き起こされた悲劇だと思うと悲しい。
    最後のお年玉のくだりで、渚の数学以外は普通の中学生の女の子なところがかわいらしい。

    青柳さんの超低姿勢な挑戦状に思わず笑ってしまった。

    キューティー・オイラーも楽しい夏休みを過ごしたようで何より。マダム・エミーが徹子の部屋にしか見えない。

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著者プロフィール

1980年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。早稲田大学クイズ研究会OB。『浜村渚の計算ノート』で第3回「講談社Birth」小説部門を受賞しデビュー。

「2019年 『浜村渚の計算ノート(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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