焦茶色のパステル 新装版 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773164

作品紹介・あらすじ

競馬評論家・大友隆一が東北の牧場で銃殺された。ともに撃たれたのは、牧場長とサラブレッドの母子・モンパレットとパステル。隆一の妻の香苗は競馬について無知だったが、夫の死に疑問を抱き、怪事件に巻き込まれる。裏にある恐るべき秘密とは?ミステリー界の至宝・岡嶋二人のデビュー作&江戸川乱歩賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすかった。
    競馬をあまり知らなくても、面白かった。
    しかし、どんでん返しは評判よりライトな感じ。

  • 競馬をテーマにした、作者のデビュー作。それほど派手な作品ではないものの、よく練られた作品であると思う。競馬を知らない人間でも十分に楽しむことができる。

  • 馬関係の仕事に就いたので読んでみた。

    犯人当てや組織犯罪のような要素が盛りだくさんで、馬のこともいろいろ知ることができて面白かった。

    最後の真相は思っていたよりも大事だったので、本当にこんなことあるのか、どう収集をつけるのか考えてしまった。
    生産者側としては、毛色のことを考えることもあるわけて、誰もこういった遺伝について考える人はなかったのかとも思わないではない。

  • 主人公となる女性二人が事件を追っていき、危険を乗り越えて数々の手がかりを見つけ、徐々にピースをはめていく。そして最後には意外な犯人、意外な真相が待っている。
    ミステリーの王道といった感じですが、途中で飽きさせないのはさすが。
    江戸川乱歩賞受賞納得の作品。

  • +++
    競馬評論家・大友隆一が東北の牧場で銃殺された。ともに撃たれたのは、牧場長とサラブレッドの母子・モンパレットとパステル。隆一の妻の香苗は競馬について無知だったが、夫の死に疑問を抱き、怪事件に巻き込まれる。裏にある恐るべき秘密とは?ミステリー界の至宝・岡嶋二人のデビュー作&江戸川乱歩賞受賞作。
    +++

    デビュー作とは思えないほどの充実した内容である。殺人事件が起こったことにより、競馬、牧場、それらを取り巻く人間関係に、汚職まで絡み、さらには思ってもいなかったような現実にまで広がりを見せる。物語の展開のスリルと、あることの発見で様相を変える事件の真相が、読者にとっては嬉しい裏切りでもあって興味深い。ただ、被害者の妻・香苗の友人の芙美子の推理力が優秀過ぎるのが、いささか現実離れしている印象かもしれない。とは言え、ハラハラドキドキさせられる一冊だった。

  • 本作を読まずしてミステリーが好きです、なんて言ってはいけないですね、すいません。というぐらいの記念碑的作品。20数年の競馬ファンということもあり、タイトルはやはり「黒鹿毛のパステル」にしてほしかったとは思いましたが、まあ本当に大傑作で文句のつけどころがないわけです、タイトルぐらししか。
    この歳になって岡嶋作品童貞であることを本当に恥ずかしく感じています。まだ余命のリミットが多少あると思いますのでやりまくり、では無かった、読みまくりたいと思います。

  • 競馬のことは全く知らないけど、なんだか興味のわくミステリー。あっと驚く大どんでん返しはなかったけれど、推論の筋は通っているし、何より読みやすい。パステルとモンパレットはなぜ殺されたのか?問題のないことが問題な作品。

  • 事件の動機(真相)部分、そこに関わる着想には感心したけれど、それを除けば出来のいい二時間サスペンス程度のミステリ・・惜しい。しかし筆力(筆致)はもうこの処女作から確かなもの(エンタメ作家としての力量)を感じさせる。

  • うーん。
    なんとなく、推理ものは好きなんですけど、なんだか時代が違いすぎるせいか、楽しみきれませんでした。
    被害者の妻とその友人が独自に調べたり、そこに刑事やジャーナリストが混じって会話をするのもなんか変な気がするし、被害者の妻の友人が明るすぎるというか、、、物語のバランスとしてはいいのかもしれないけれど、違和感があったかな・・
    あくまでも好みだとは思いますが、期待してたほどは楽しめなかったというのが私の感想です。

  • 宝飾デザイナーの香苗は
    突然の刑事の訪問を受けた。
    競馬評論家の夫・隆一の知人が殺害され
    直前に夫が被害者を訪ねていたという。
    その夫も、訪れた先の牧場で猟銃により
    殺害されてしまった。
    隆一と共に牧場長と一組の
    サラブレッドの親子が犠牲となった。
    夫は何故殺されたのか。
    香苗は親友の芙美子と共に
    事件の真相を探る。


    ただ競馬に携わる人間が
    事件に巻き込まれた、というのでなく
    競馬、サラブレッドが事件の核心に
    深く関わってくるのだから、
    競馬ファンとしては堪らない。
    すっきりとして非常に読みやすく
    テンポの良い文体が特徴的。
    登場人物のキャラも非常に魅力溢れる。
    特に探偵役の芙美子は、
    自由奔放でエネルギッシュ。
    女性らしさは全くないが、
    機転が利き、鋭い観察力で
    事件の真相へずんずんと進んでいく。
    女性2人で挑んだ危険な冒険も
    ハラハラさせてくれた。
    競馬を題材の中心としているが、
    知識のない読者も十分に楽しめる作品。
    どんでん返し、予想外の強烈な一撃、
    というのは無かったが、
    何故事件が起こったのか
    いわゆるホワイダニットという所が
    よく出来ていて楽しめた。

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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