デパートへ行こう! (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1608
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773225

作品紹介・あらすじ

そこに夢はつまってますか?
深夜のデパートで展開される、悲喜劇。
ホロリとしてください。

明かりの消えた真夜中のデパートにうごめく人影。その日に限って、なぜか居場所をなくした人々が集まってくる。よからぬ企みを抱く女性店員。生きる希望をなくした中年男。訳あり家出の高校生カップル。道を踏み外した元刑事……。悩める人々がつどう時、奇跡の一夜が訪れる。感涙必至の傑作、ここに登場!

感想・レビュー・書評

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  • タイトルからドタバタ喜劇かと思いきや・・・
    ストーリーも斬新でした。
    だから?どうした?って言う落とし所も面白かったです。

  • 色々な事情を抱えた人たちがなぜか深夜のデパートにやってきてそれぞれの計画を実行しようとする。1人のつもりが何人もの人たちと出くわして計画が狂い出す。上手くいかない日々の怒り、悲しみ。それを逆転しようとする計画。そしてデパート側の人たちのデパートに対する思い。高級志向のデパートが苦境に立たされ取り残されていこうとしているなかなんとか立て直そうとすること。歴史があるからこそできること、まだまだ希望があるんだと思わせてくれること。明日からもまたなんとかやっていこうと感じさせてくれる。

  • 入れ替わり立ち代わり…物語の根幹にあるはずの『事件』については、結局よくわからなかった。「ドミノ」に似た雰囲気。でも登場人物がずーっと少ないはずなのに、なんだかごちゃごちゃ。こういうのは、名前が覚えられないから、人物一覧がないとな。
    2012/10/24読了

  • パズルがひとつひとつ噛み合っていく快感。最後の1ピースが大きすぎてびっくり!!でも気持ちよかった〜!最高!

  • 色々な理由を抱えてデパートに集まってきた人たち。
    それらの人々が織りなす、一晩限りの事件・事件・事件。
    昔のデパートは、子供の視点だからかもしれないが、今より素晴らしいところに見えたのは、この本の登場人物と同じ気持ちだ。
    また、あちらこちらに親子というか家族の絆のつながりが見えてくるのも、この本のテーマとなっている。
    読後は爽やかな気分になれる。このあとデパートがどうなったのか気にしない限り。

  • *明かりの消えた真夜中のデパートにうごめく人影。その日に限って、なぜか居場所をなくした人々が集まってくる。よからぬ企みを抱く女性店員。生きる希望をなくした中年男。訳あり家出の高校生カップル。道を踏み外した元刑事……。悩める人々がつどう時、奇跡の一夜が訪れる。感涙必至の傑作、ここに登場! *

    牧歌的な内容かと思いきや、意外に問題を抱えた人々のストーリーが繰り広げられ、ドタバタしながらも収束か、と楽しく読んでいたら…こう来ましたか!! やられました。号泣です。色々突込みどころもありますが、この結末を読めただけでも満足。

  • 解説にあるとおり、途中から加速的に引き込まれていった。わかりやすさは若者向けなのかもしれないが、こういうテンポ良い展開の小説を読むと楽しいと知る。多くの登場人物視点でころころと切り替わるも、戸惑いはまったくなく読みやすかったのもよかった。

  • 深夜のデパートに集まる訳ありの大人たちと高校生のカップル。老舗デパートの不祥事や思い出に関係するひとばかりでという展開。

    落ち目のデパートというけれど、やはり日本人の平均所得が減っていることが大きい気もします。選択肢の問題なのかもしれないけど。
    登場人物たちが、みんな色々な背景を持っているのが面白いけど、デパートの社長さんが警備員に交じってトラブルを解決しようとする姿をみて、こんな社長さんがいる会社なら働いてみたいと思いました。また年配のただ者ではないガードマンの最後の展開が何だか良かったです。

  • 面白かったのですが、読むのに時間がかかりました。シリーズの他の作品も読んでみたいです。

  • 図書館で。
    最初の群像劇でダウンしてしまった。視点がコロコロ変わるし、全員分の背景が頭に入ってこなかったので断念。
    映像化したらわかりやすくて良いかもしれないなぁ。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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