質草破り 濱次お役者双六 二ます目 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 93
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773232

作品紹介・あらすじ

訳ありの住人ばかりが集う、通称"烏鷺入長屋"に引っ越した役者の濱次。その家主で質屋のおるいは、筋金入りの"芝居者嫌い"だった。ある日、金を借りに来た三味線弾きの豊路に、おるいは意外な、けれど芝居で大切な役割を担う「あるもの」を質入れしろと言う。濱次シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 濱次お役者双六”シリーズ、「花合わせ」に続く第2弾。
    長屋を追い出された大部屋女形の濱次は、訳有りの住人ばかりが集う烏鷺入(うろいれ)長屋に引っ越すことに。
    新しい家主のおるいは大の芝居者嫌い。
    おるいのいとこである座元から、彼女の芝居者嫌いの原因を探るように命じられた濱次だが・・・。

    一作目と同じく、軽いけれども滋味あふれる筆さばきにさらさら読んでしまいました。
    多数の登場人物達の絡み合う思惑をきれいに交通整理して、うまく大団円に持っていく手腕は本当にお見事。

    期待を寄せる逸材ながら野心がなくのんきすぎる濱次が、周囲から尻をたたかれながらも精進し、出世双六をすすめていくというのがこのシリーズの醍醐味のようですが、二巻目ではまだまだ出世の端緒にも及ばず。

    これから濱次がどんな精神的成長を見せてくれるのか、すごく続きが楽しみなシリーズです。

  • 2019/6/9
    早くも続き。
    歌舞伎好きだねぇ、私。
    芸道にのめりこむ人が好きなので。
    濱次はまだまだやけど豊路が楽しみやねぇ。
    曇りやモヤモヤを晴らしてくれるお師匠達かっこいい。
    人の才能を見極める能力欲しい。
    本物を見抜く力。かっこいい。
    わかんないのよね。

  • 2019/2/11(月曜日)

  • 2018.11.18.読了

    濱次君のおはなし第二弾

    この本の表紙に描かれている人たちが、
    本の中で活躍していてとても楽しい。
    本当に濱次君には会ってみたいなぁ

  • 濱次シリーズ第二弾 文庫書き下ろし長編

    濱次のお師匠さん仙雀は、どこまで計算しているのかなぁ?
    長屋を追い出され、訳ありの住人ばかりが集う、通称"烏鷺入"長屋に引っ越したのもお師匠さんが芝居小屋育ちの濱次の経験を積ませるためらしい。

    濱次、清助をはじめ魅力的な人たちによるドタバタと人情劇に、あっという間に読み終えてしまった。

    ※ "烏鷺"とは、カラス(黒)とサギ(白)で、烏は囲碁の黒石、鷺は白石を指す。つまり、烏鷺入は、碁石入れのこと。

  • 濱次お役者双六 第二作目。今回は訳あって、訳ありの住人が集う長屋に引越した濱次、清助の一目惚れした相手は「芝居者嫌い」の濱次の長屋の家主だったり、その彼女に因縁のある三味線弾きが登場と、登場人物が増えて…豊路はいいキャラになったのでこれからも登場するといいなあ。

  • 満足!

  • 歌舞伎・女形の濱次シリーズ2作目。昔の質屋の質草は今とは全然意味合いが違い、形がなくてもいい、心意気でもいいなんて知ってビックリ。同じ一座の一癖ある三味線引き豊路の質草騒動に巻き込まれたお話でした。幽霊・香風の案じる通り、芸に欲のない濱次には早く芸に目覚める出来事でもあって、次巻あたりで一丁、役者として大化けして欲しいものです。香風に乗り移られ体質なだけにw。

  • 文庫書き下ろし。
    「濱次お役者双六 二ます目」とあり、『花合わせ』の続編。

    森田座の”その他大勢”の女形(歌舞伎役者)梅村濱次が
    引っ越した先は、質屋を営む美貌の”おるい”が一人暮らし
    の女たちのために設けた長屋だった。
    おるいは森田座の座頭の従兄弟でありながら、大の芝居
    者嫌い。その原因を作った三味線弾きの男を巻き込み、
    解決のために濱次が働く。

    それにしても、死んだ役者の幽霊と語らう座頭もすごい。

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著者プロフィール

田牧 大和(たまき やまと)
1966年、東京都生まれの小説家。明星大学人文学部英語英文学科卒業。市場調査会社に勤務しながら、ウェブ上で時代小説を発表していた。2007年『色には出でじ、風に牽牛』(『花合せ』)で第2回小説現代長編新人賞を受賞。
代表作に、『花合せ 濱次お役者双六』などの「濱次シリーズ」、『鯖猫長屋ふしぎ草紙』の「鯖猫長屋シリーズ」などがある。

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