本ボシ (講談社文庫)

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  • 講談社 (2012年8月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (488ページ) / ISBN・EAN: 9784062773362

作品紹介・あらすじ

河原で少女の全裸死体が発見されて、初めて捜査本部に詰めることになった一杉研志。目撃情報から浮かび上がったのは、とかく噂の絶えない小学校教師。その不敵な容疑者が取調官の説得に落ちた瞬間、事件は解決した……。しかし2年後またもや起きた少女殺害事件に、研志の過去までが甦る。『図地反転』改題。(講談社文庫)


「被疑者はクロだ。そう信じろ。その気迫が、相手を突き崩すんだ」
必死の捜査があぶり出した容疑者は、果たして本当に「真犯人」なのか?
乱歩賞受賞作『沈底魚』の作者が放つ、捜査心理ミステリー!

河原で幼女の全裸死体が発見されて、初めて捜査本部に詰めることになった一杉研志(ひとすぎけんじ)。目撃情報から浮かび上がったのは、とかく噂の絶えない小学校教師。その不敵な容疑者が取調官の説得に落ちた瞬間、事件は解決した……。しかし2年後またもや起きた幼女殺害事件に、研志の過去までが甦る。
『図地反転』改題。

みんなの感想まとめ

捜査心理ミステリーとして、緊迫感あふれる展開が魅力の作品です。主人公の一杉研志が、幼女の全裸死体発見をきっかけに捜査本部に加わり、容疑者の真実を追い求める姿が描かれています。物語は、初めての捜査から2...

感想・レビュー・書評

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  • 久々曽根先生。
    テーマが図地反転なので、
    最終的な犯人がどうとかに重きを置いてない?
    確かにそれまでの展開を考えると
    オチは尻すぼみ感は否めない。
    けどやっぱり文体が合ってるのか
    サクサク読めて楽しかった。

    普段短編しか読まない自分からしたら、
    結構な文量があったのでしばらく積読状態だったけど、
    2泊3日の福井1人旅行でちょうど読み切った。

  • 曽根圭介先生の作品 8冊目読了。
    伏線が随所に散りばめられてあり、読みごたえがある小説だった。

    元警察官の宇津木が本ボシ"に辿り着くとは思わなかった…

  • 連続幼女殺害事件の犯人逮捕に苦戦をし、やっとの思いで容疑者に辿り着き、逮捕をした警察たち。
    刑事の勘、容疑者の怪しい態度、過去の容疑など疑うポイントは山ほどあるが決め手がない。
    最終的には自白をもぎとったものの、達成感を味わう主人公に横槍がはいる。
    本当に逮捕したのは真犯人なのか。

    2年後、また同様の事件が起きる。
    この2件だけではなく、昔の事件も別で犯人がいるのでは?
    疑惑にかられ調べてば調べるほど怪しい点が出てくる。自分が過去に巻き込まれた事件も本当は…?


    最後の終わり方がびっくり。
    結局真犯人も宇津木も資産家の遺族に始末されたのか…?
    こんな冤罪は本当にあるのだろうか。

  • 一気に読めなかったので長かった…
    先に大どんでん返し的なものはないとわかっていたものの
    結局最後までなんやかやで読了
    結構冤罪事件ネタとか好きかも
    曽根圭介さんは確か『鼻』とか印象に残ってて
    なんか全然内容違った
    最後読み切ったあとに、
    「なるほど〜〜!!だから『図地反転!!』」
    となってスッキリしたかった感あったけど
    うまくつながらなかった

  • 河原で幼女の全裸死体が発見されて、初めて捜査本部に詰めることになった一杉研志。目撃情報から浮かび上がったのは、とかく噂の絶えない小学校教師。その不敵な容疑者が取調官の説得に落ちた瞬間、事件は解決した…。しかし2年後またもや起きた幼女殺害事件に、研志の過去までが甦る。

  • 2017/3/11
    グイグイ読んじゃう。
    危なっかしくて。
    でも最後それ?結局どうなった?
    望月氏は冤罪として加賀美は?
    証人を襲わせたのは加賀美やろ?
    この後どうなったんやろ?
    宇津木はどこ行った?
    冤罪ってさ、この望月氏みたいなのはホントに同情するし警察に怒りも覚えるんだけど、現実に見るとどうしてもこのパターンとは思えないものがあるのよね。
    警察がミスって証拠を認められなかったとかやとそんな奴外に出してくるなよ~としか思えない。
    しかもそんな奴に賠償金とかアホらしいし、もしその人が身近に来たとき避けるよな~
    で、望月氏のような人との違いがわからない。
    1回逮捕されたら終わることがたくさんある。
    だからホンマもんの冤罪はアカン。
    避け方わからんけど。
    普段、名探偵モノなどを好んで読んでいる私はあの冴えない太ったやる気の無い彼が最後に大活躍するのだろうとつい思ってしまった…

  • 小説やドラマの世界でありがちなパターン。
    警察の権威やメンツを守るためには、真の犯人かどうかは二の次。
    絶対に守らなければならないのは「捜査は間違っていない!!」ということだけ。
    誰のための警察なのだろう?
    犠牲となった者は浮かばれない。
    遺族も、ずっと犯人でもない人間を怨みながら生きていかなければならない。
    結局真犯人は誰だったのか。
    それはこの物語にとって些細なことでしかない。
    「間違いと認め正すことが出来るのか」
    それこそが曽根さんの言いたかったことのような気がする。
    出来れば続編を書いてほしい。
    何とも中途半端なまま幕を閉じた物語を、どこかですっきりと終わらせてほしい。

  • 犯罪被害者の刑事が暴く真実……とはいえ、終わり方が「これからスタート」系じゃん。元刑事の行方はわからんし、刑務所に入っていた冤罪被害者の本心はわからんし。途中までいいリズムだったのに、ラストがなー。続きあんのか?

  • 冤罪事件をテーマにした警察サスペンス。
    人間の記憶や自白がどのように作られて行くのかを見せつけられた感じがした。
    全てがそうではないと思うが組織の危うさを感じた。

  • わくわくしながら読んだのに結末が尻すぼみ
    解説曰く読者に解釈を任せると

  • 長かったわー本ボシまで。
    大家いる?

  • 大どんでん返しがあるのかな~と期待していたけど、特になし。静岡県東部が舞台の中心となるので、このあたりに住んでいるのであれば一度は読んでみても、損はないとは思います。ドラマ「ごめんね青春」的な、内容は薄いけどご当地ネタで盛り上がるような感じで。
    警察の取り調べに関する問題も浮き出てきている。200p~から、取り調べに望む警察官としての矜持が格好良く語られているけど、それは現実でも言われそうな言葉だと思うし、こういう考えがあるから解決できた事件もあるのかもしれないけれど、やっぱり「推定有罪」の原則をたどるしか、人間による過ちを防ぐ方法はないと思うのだよね・・・

    「被疑者が落ちる瞬間ってのはな、空気が張り詰める。ペンの転がる音、瞬き一つで、流れが変わる。それほど、微妙なもんなんだ。部屋の中は、塵一つまで、完全に俺がコントロールする。誰にも、邪魔はさせねぇ」p202

  • 2015年、44冊目は長らく積読だった曽根圭介。

    あらすじ:静岡県警富士署、一杉研志巡査部長は沼津署管内で起こった幼女死体遺棄事件の捜査本部へ応援で詰めることとなる。事件は元小学校教師の自供で一応の解決を迎える。しかし、元刑事、宇津木は一杉に一枚の紙を渡す。そして、二年後、またしても幼女殺害事件が起こる。

    500p弱、久々、一気読み。面白かった。『熱帯夜』の複数視点が織り成す展開、今回も叙述トリック系かと思いきや、どちらかと言うと、『沈底魚』に近い感触。冤罪を絡めて、警察機構(日本の行政機構)に対しての辛辣さが表れてる。

    ラストは「えっ?コレで終わるの?」と思うかもしれないが、読んだそれぞれの人がそれぞれの展開を考えさせるような造り。自分は、逆にこの終わり方がシックリきてる。一杉が一皮剥けて、ネクスト・ステップに踏み出す感じが出てると思う。まぁ、好み分かれる大きなポイントだとも思うけど……。

  • 人間の記憶がいかにあいまいか、そして自分に都合のいいように作り変えられるかという脳関連の本では必ず出てくる図地反転を題材にしたミステリー。伏線も多く後半にいくにつれて期待が高まったのだが、予想に反してラストはあっさり。うーんこういうのもアリだとは思うけどちょっと物足りなかったかな。

  • 18年前に妹を殺された刑事が、自ら捜査に関わった類似の事件をきっかけに、妹の事件で犯人とされた男の冤罪を疑うようになる。ライトで読みやすい文体だがテーマは重く、社会派ミステリと呼びたい内容。人の先入観や警察組織の体質の恐ろしさ、冤罪の作られる背景はもちろんのこと、誰かを恨まねば生きていけない辛さ、虚しさなど、考えさせられることが多い。

    また、登場人物たちが決して善悪で分けられないところや、行動にどんな思惑があるのかが見方によって変わり、本人にしかわからないところも良い。

    望月の母親の自殺の引き金となった場面は、読んでいてやりきれない気持ちになった。続きが読みたくなるラスト。

  • 原題は『図地反転』。最初落丁かと思ってしまった・・くらい、評価が分かれる新鮮な終わり方。まるで打ち切りの少年漫画の最終回のよう・・・。
    でも、誰が犯人で動機があーだこーだ、警察組織の体制がどーとかがメインの話ではなく、どのように冤罪が生まれるのか、人の記憶のいい加減さを伝えたかったであろう話なので、これはこれで有りだと思う。
    冤罪に立ち向かう女弁護士や家族問題を抱えるアパート大家、独自に事件を追う元刑事の宇津木、そして本ボシと思われる人物など、登場人物への掘り下げも個人的には物足りなかったけれど、一体何を信じればいいのか、誰を信じればいいのかわからないままにしたかったっていう目的があったのであれば、大成功だと思う。

  • 自分と同じ地元出身の著者。その地元が舞台になっている。親しみのある地名や場所、訛りなどになんとも郷愁をそそられた。ストーリーに関しても自分好みの人間ドラマ色の濃い警察小説で、一気読み。確かにエンディングはあっけなかったが、解説を読むとこれもアリなのかな、と思う。それにしても同じ警察小説でもド公安モノの「沈底魚」とは毛色が全く異なるし、ホラーの「鼻」も又然り。著者の才能の深さに感心する。すっかりファンになってしまった。

  • 舞台は沼津。
    静岡県東部在住者にはお馴染みの場所が多数登場して楽しめます。
    物語は悪くないが、全てが中途半端で終わってる感じ。残念。

  • こういう終わり方もありか、と感心。静岡書店大賞の静岡作家賞ということで購入。それ以上の作品。

  • 人間の先入観・思い込みがもたらす悲劇を冤罪をテーマに描いた物語。浮かび上がる組織、メディアの問題点や右往左往する人間模様に引き込まれてするする読み切ってしまった。結局真実に到達するのは小悪党のアウトローというのが皮肉が効いてた。面白かった。
    人間の記憶なんて曖昧なものでしかないという認識。それによって人間の制度は辛うじて成り立っている、というのは実は非常に怖いことだ。それでもしも自分が決定的に不利な立場に置かれてしまったら……。二重の恐怖を覚えた。
    作者の曽根圭介は沼津出身で、沼津周辺が主要な舞台になっているので、静岡県東部の人が読んだらさぞ臨場感があるんだろうなと思った。中部も西部も出てくるので静岡県人は要チェック。第一回静岡書店大賞・小説部門で静岡作家賞を受賞。

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著者プロフィール

1967年、静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。漫画喫茶の店長などを経て執筆活動を開始。2007年「鼻」で日本ホラー小説大賞短編賞、同年『沈底魚』で江戸川乱歩賞を受賞。09年「熱帯夜」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2011年『藁にもすがる獣たち』で第2回山田風太郎賞の最終候補作となる。トリックの効いた異色の作風で注目されている。

「2017年 『暗殺競売』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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